「“遠い山”並の話」遠い山なみの光 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
“遠い山”並の話
はじめから「嘘」が強調されていたとはいえ、サスガにこれは…
結論から言えば佐知子=悦子なのだが、数カット描き直されただけで明確な種明かしは無い。
万里子は景子だし、アメリカはイギリスだし、すべての人•物•事の実在から疑わなくてはならなくなる。
やたら紅茶を出してたのが伏線なのか?
被爆が原因で離縁された悦子の先の姿が佐知子で、ミックスして語ってた??
そもそも今さら、娘に、あんな凝った嘘を語る理由がどこにあるのか。
そのままだと(明るみに出るかは別として)ノンフィクションとして嘘を発表することになるのに。
佐知子がうどん屋で働いたことは、被爆差別者との悶着を描くことにしか活きていない。
ニキの不倫も、最後の「結婚や出産がすべてじゃない」にほんの少し厚みが出た程度。
明確な、しかも単発の目的のためだけに設定やエピソードが置かれていた。
義父と元教え子の確執などのサイドエピソードも、時代の雰囲気を映すだけで本筋とは無関係。
全体的に見ても、“悦子がニキに語っている”という体にしては違和感を憶えた。
夢に出た赤いブラウスを着た瞬間の緊張感はよかったが、それまでの会話劇が退屈過ぎた。
アングルも演出も工夫なく平坦だし。
徐々に悦子の服の色が佐知子に寄っていくのは上手かったが…
広瀬すずと二階堂ふみの雰囲気の方向性が近いと感じてたので、鑑賞前から予測できちゃってたのよね。
薄っい人間ドラマを誤魔化すために無理矢理ミステリ要素を足したようにしか見えなかった。
猫の可愛さと演技力だけは必見。
みなさまもおっしゃるとおり、uzさんのレビューにとても共感しました!
(こちらが勝手に)伏線だと思っていた数々や違和感を、的確に言語化頂いたように思います。
時系列ミックス説、しっくりきますね!
レビュー書いてる本人は観た作品の感想書いてるだけだから何とも思ってないでしょうが、uzさんの書いたレビューが正解かは解りませんが妙に説得力のあるレビューでした!
原作知ってて書いてるならコノヤローです(笑)
こんにちは!
何かuzさんのレビューいいっすね~
実際のところ作品の正解は解らないですけど何か納得で2度読んじゃいました!
私は深く考えず観てのレビューなので浅いなぁ~笑
僕は広瀬すずと二階堂ふみを愛でるという目的で鑑賞したのでその部分では満足しました。映画の内容に関することはuzさんが的を射たことを書いておられてその通りだと思います。
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