劇場公開日 2025年9月5日

遠い山なみの光のレビュー・感想・評価

全434件中、1~20件目を表示

4.5美しさの中にある暗闇が見事な作品

2025年9月27日
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鑑賞方法:映画館

あまりにも自分の好みすぎる要素が多すぎてびっくりした。

正直、作品の内容的には人を選びそう。
エンタメ性が高く、わかりやすい内容の映画が好きな人にとっては、よくわからずつまらないという感想をもってしまう可能性も高い。

しかし、この手の映画が好きな人には、かなりブッ刺さる作品だった。賛否両論あるのも納得。
私はめちゃくちゃブッ刺さってしまって、鑑賞後思わず「おもしろかったー」と声に出して呟いてしまったぐらいだ。

この作品は余白が多く、全てを語らずこちらに解釈を委ねるシーンが多い。
常に付きまとう不穏な空気と、どこか、何かがおかしいという不気味さがずっとスクリーン上にある。

真実はなんだ? これは本当の話なのか?

ずっと落ち着きなくソワソワした気持ちで見ているのに、魅力的で、美しくて、ずっと見ていたいと思わせられる。
これはとても不思議な感覚だった。そしてそう思わせてくれたのは、広瀬すず、二階堂ふみ、吉田羊という3人の女優の演技があまりにも素晴らしかったからだ。

戦後の長崎パートの広瀬すずと二階堂ふみは、当時の服装や長崎の方言、話し方や言葉選びなど、何もかもが品があり文学的で美しく、何度も見惚れてしまった。
現代のイギリスパートの吉田羊は、全て英語のセリフだったにも関わらず、難しい役を見事に演じ切っていた。

今年は主演男優の良作が多かっただけに、女優3人が光る良作に出会えて嬉しい。

戦後の長崎という時代背景から、被爆者に対しての偏見など、当時の女性たちの心情や環境に思いを馳せると、彼女の決断や行動は決して責められない。
全ての真実が分かった時、あーあのシーンはこういうことを表していたのか、とか、きっとこれはこういうことを伝えたかったのかと答え合わせしていけばいくほど、作品の理解が深まりじわじわと感動が自分に広がる作品だった。

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AZU

4.0分かろうとすることではなく、感じることが大切な映画

2025年9月16日
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鑑賞方法:映画館

戦禍の長崎に生きた女性たちの姿を描くヒューマンミステリー。ノーベル文学賞作家カズオ・イシグロの長編デビュー作を原作に、日本・イギリス・ポーランドの合作で映画化されている。二階堂ふみ、広瀬すずの熱演が光り、彼女たちが抱えた傷や葛藤がスクリーンから強く伝わってくる。

鑑賞後の感覚は、正直スッキリとはしない。まるで遠い山なみの光のように、見る角度やタイミングによって光にも闇にも見える映画だ。はっきりした輪郭ではなく、かげろうのような影を伴った「生」の姿—生きているようで、生きていないような、覚えているようで覚えていないような—が当時の社会を生きる人々の姿に重なる。

この映画の価値は、「分かろうとしなくて良い、感じることが大切」という点にある。当時の人々が必死で生き抜いた事実を胸に、スクリーンから受け取るメッセージを自分なりに噛み砕き、心に落とし込むことができれば、鑑賞の意義は十分だろう。

戦後80年を経た今、当時の社会を生き抜いた人たちの存在に思いを馳せ、今を生きる私たちがここにいる意味を改めて考えさせられる。

【鑑賞ポイント】
・ノーベル文学賞作家カズオ・イシグロの原作(長崎が舞台)
・二階堂ふみ、広瀬すずの熱演に注目🤫
・戦後80年の今、歴史と命の尊さに向き合う作品

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ななやお

4.0重なり合う女たち、すれ違う男たち

2025年9月7日
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鑑賞方法:映画館

 改めて、原作を読み返したくなった。うすめの文庫本で、それほどの分量はないものの、意外にたくさんの主要人物が登場し、多層的に絡み合う。行きつ戻りつ読み返しても、さらりと飲みこむには少々手ごわく、断片的な印象を拾っては味わうことに留まってしまった記憶がある。今回映画版に触れ、なるほどと腑に落ちるところがたくさんあった。さらには、別の物語の可能性さえも伸びやかに広がり、とても贅沢な体験ができた。
 主人公・悦子の丁寧な所作に、まずは心を奪われる。はたきで部屋の埃を払い、シャツにアイロンをかけ、手早くオムレツを焼く。つましくも丁寧に日々の暮らしを営み、被曝や戦争を乗り越えようとしている彼女の視線の先に、不穏な異物がある。なぜか彼女はそこから目を離せず、どんどんと深入りしていってしまう。はじめは危うさを感じた私たち(観客)もまた、いつしか彼女たちの関係に惹かれ、その先にある「何か」を、息を詰めて待ち受けてしまうのだ。
 悦子と佐智子の関係はもちろんだが、悦子の夫と義父である元教師・誠二のすれ違い、そして誠二と彼の教え子である松田のぶつかり合いも印象的だった。時代に翻弄され、居場所を失っていく誠二のような人が、あの頃どれだけたくさんいたのだろう。時代のせいと片付けるには、人ひとりの人生はあまりにも重く、長い。
 終盤、本作は彼女たちの重なりを示唆し、パラレルな物語を紐解く。描き割りのようで少し違和感があった風景が、人物と同化し、説得力を増していく。さらに私は、実は彼らは皆死んでいるのではないか、もしくは、死者と生者が入り混じっているのではないかという気さえした。明るく生気あふれる1940年代に比して、薄暗く陰鬱ささえ漂う1980年代は、特に前半、生の気配がない。けれども、ラストで示されるあらたな命の予感が、彼女たちや物語に、あたたかな光を注ぐ。あの遠い山なみの向こうには、イギリスの深い森が広がっているかもしれない。そんな奥行きと時間軸のクロスも、本作の愉しみだと感じた。

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cma

3.5遠ざかる記憶と消えない後悔

2025年9月6日
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鑑賞方法:映画館
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ニコ

3.5主演スターとしての広瀬すずの得難い貫禄と名演技

2025年9月30日
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村山章

5.0今年を代表する1本

2025年9月30日
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鑑賞方法:映画館

人間は意図せず嘘をつく生き物だということを大変に力強い説得力を持って描いた作品だ。だましているつもりもない、しかし、架空の誰かに自分の思いを仮託せねば語れない苦しい過去がある時、自分でもなぜか設定を作ってしまう。本作で語られる物語は、そういう類のものだ。ポストトゥルースの時代にふさわしい作品と言える。

日本、イギリス、ポーランドの国際共同製作で作られた本作は、日本の50年代を舞台にしつつ、日本映画らしさの他にも様々な要素が含まれている、これまでにない雰囲気をまとった作品に仕上がっている。ルックの見事さは石川慶作品として相変わらずだし、セットの完成度も高い。そして、役者たちの芝居は素晴らしい。その役者を見つめる石川監督独特の不穏さもあいまって、心理ミステリーとしての完成度が非常に高い。
今年はクオリティの高い日本映画が多いが、これはその中でも今年を代表する1本と言っていいと思う。

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杉本穂高

3.5記憶とは何かについて深く考えさせられる

2025年9月28日
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鑑賞方法:試写会

記憶とは何だろうか。初老の女性の述懐がベースとなる物語だが、彼女が語るのは何十年も前の昔話であり、なおかつ場所も日本と英国とで随分と遠い。遠い山並みの光とはまるで、そうやって時間と空間を隔てたところから望む、おぼろげな追想の日々のよう。冒頭、長崎の劇的な復興を記録した写真が、まさかの楽曲に乗せて勢いよく駆け抜ける。この新鮮な風を感じつつ、ネオンや看板が放つ鮮やかな色彩に満ちた街並みにも心奪われるひととき。あらゆるものが変容する。そういった過程の中に浮かび上がる「二人の女性」は一体何を意味するのか。かくも記憶という題材は、長崎生まれで英国暮らしの長いイシグロ氏にとって、常に、そしていつまでもリアリティを放ち続けるものに違いない。私には小説と映画とではやや印象が違って見えたが、その印象の違いもまた本作の狙いのような気がする。女優たちの研ぎ澄まされた表現力、石川監督の人間描写が際立つ一作である。

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牛津厚信

4.5記憶こそが“信頼できない語り手”

2025年9月20日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

知的

物語の叙述手法の一類型を指す“信頼できない語り手”という用語は、米評論家によって1960年代に提唱され、文学の研究者やマニアを中心に徐々に認知されていったと思われるが、この用語をより広い層へ浸透させるのに一役買ったのがカズオ・イシグロ原作の英映画「日の名残り」(1993)。イシグロは1982年の長編小説デビュー作「A Pale View of Hills」ですでに“信頼できない語り手”を用いており、訳書の邦題にあわせた今回の映画化作品「遠い山なみの光」でも、ミステリー要素に貢献するこの手法の妙味が効いている。

映画の序盤、英国郊外で暮らす悦子(吉田羊)は作家志望の次女ニキから、長崎で第二次世界大戦期から1950年代まで過ごした頃の思い出を聞かせてと頼まれる。気が乗らない悦子だったが、深夜に「長崎にいた頃に知り合った女性とその幼い娘のことを夢に見ていた」と語り出す。悦子によるこの前置きが、回想パートをめぐる謎の重要なヒントになる。

夢には過去の実体験の断片が現れることも多いが、事実が奇妙に歪められていたり、非現実的な要素が紛れ込むこともある。悦子の長崎時代の記憶は、30年もの時を経て曖昧になっている部分も当然あるだろう。さらに悦子は渡英後に長女を自死で失うというつらい経験もした。そうした諸々の状況から、悦子がニキに(そして映画の観客に)語る回想には、理想や願望、後悔や現実逃避といった複雑な精神状態が図らずも影響を与えている可能性があることを、夢というワードでほのめかしたと解釈できる。

石川慶監督はあるインタビューでネタバレを避けつつ、長崎時代の悦子(広瀬すず)と佐知子(二階堂ふみ)という2人のキャラクターを理想の女性像の多面性を表すもの、つまり異なる視点から見た別々の面を表すものと言える、といった趣旨のコメントをしていた。回想パートに理想や憧憬が込められているとすれば、長崎の景観が不自然なほど彩度の高い映像で描写されたシーンが多いのも納得がいく。

石川監督は平野啓一郎の小説を映画化した「ある男」でも、ストーリーの中で語られるキャラクターとアイデンティティーの関係を追求していた。同作と「遠い山なみの光」のテーマが深いところで呼応している印象を受けるのも感慨深い。また、長崎への原爆投下と敗戦後の日本を扱った映画でありながら反戦を前面に出さなかった点は、日本・イギリス・ポーランド合作として妥当な判断であり、分断が深刻化する今の時代に国際市場で売り込む戦略的な狙いもあるはず。国や組織の大きな歴史ではなく、個人の生き方や他者との関わり方に重点を置く物語だからこそ、さまざまな壁を越えて伝わるものがきっとあると信じたい。

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高森郁哉

2.0真偽

2026年1月26日
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鑑賞方法:映画館

知的

カズオ・イシグロ原作。ラストに何らかのどんでん返しがあるのかな、と思いながら観てた。案の定あった訳だが、カミングアウトに至る葛藤がなく、拍子抜けという印象。
そして、どんでん返したエンディングが真ならば、偽である物語は何だったのか?三浦友和演じた校長とか、何者なの?存在すらしていないの?
私の解像度が低いだけなのだろうか?

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Nori

3.5遠い山なみの光

2026年1月24日
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鑑賞方法:映画館

対照的な異なる二つの色彩・照明の映画である。一方は終戦から歳月が経ち、今や復興めざましい長崎の活気ある風景。明るい陽の光が降り注ぎ、影の無い世界。市電が走り、街の映画館には、ビリー・ワイルダー監督の「サンセット大通り('50米=パラマウント)」や小津安二郎監督の「お茶漬けの味('52=松竹)」の看板が掲げられていることから、1952年が舞台であることが分かる。初夏を感じさせる華やかな色彩、暖色系が溢れている。
他方は、現在(1980年代初頭)のイギリス。雨が止まず薄暗い午後、或いは闇に包まれたような寒色系の色彩と影が大半である。
これら異なった色彩・照明のシーンが交互に登場することによって、現在と過去を描き分けている。
主人公の悦子(広瀬すず)が住む団地の風景からは、既に戦後の時代は終わり、早くも高度経済成長の時代を目前に控えているような、そういった意味では、1950年代半ばから後半頃に見えなくもない。
悦子が住む団地3階のベランダからの眺めがいい。細い川が手前から奥に向かって流れており、視界後方に流れる本流に合流している。川には橋が架かっていて画面の左右に配置されている。何気なく外を眺めていた悦子がこの橋の奥に見える河原の草むらの中にある廃墟に見えなくもない一軒のあばら家に佇む女性の佐知子(二階堂ふみ)を発見する。そして彼女が待ち侘びていた米兵を迎え入れる情景を目にする。この台詞なしで、悦子の表情と彼女の視線から描かれたショットのみで構成されているシーンが映画的で素晴らしい。
悦子と佐知子、共に戦後復興の新時代を積極的に活きる女性に見え、美しく輝いている。但し、住む世界が余りにも異なる二人がふとしたことから出会い、共に行動し始めるや否や、違和感や不安感を覚えずにはいられなくなる。
何時になったらアメリカに移住出来るのか?一人娘の万里子(鈴木碧桜)の行動にも手を焼く佐知子。それとは対照的に一見何の苦労もなさそうに見える悦子にも、原爆投下時の放射能による身籠った子供への悪影響への恐れ、被爆者に対する何気ない差別を露わにした夫の二郎(松下洸平)との心のすれ違いと言った問題があることが分かる。また、夫と義父(三浦友和)とのギクシャクした関係、元校長のこの義父と現役教師(渡辺大知)との衝突等も描かれ、外見的な華やかさ、物理的な戦後復興とは異なり、誰もが傷を負い、戸惑い、不安や怒りに苛まれていたのだということが明らかになってくる。そして、明るい陽光の長崎が、次第に夕闇や夜間のシーンに覆われていくのと同時に、それまで見えなかった真実が明らかになり、1952年の長崎が1980年代初頭のイギリスへと繋がっていく。現在の悦子(吉田羊)が娘ニキ(カミラ・アイコ)に語る自身の過去が、意識的または無意識的に事実を捻じ曲げてしまっている為、何処までが真実で何処までが虚構なのかが不明瞭であり、すべては朧気な記憶に頼らざるを得ないと言ったところである。観る側の想像力を最大限に掻き立てられるのと同時に、様々な断片を繋ぎ合わせ、個々の観客が自分なりの答え探しをしなければならないし、またそうしたくなるような、非常に考えさせられる映画である。

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ナオイリ

4.0戦後昭和ノスタルジードラマかと思いきや

2026年1月20日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

ホラーだったでござる。

といった冗談はさておき、余白の多い映画なので、いろいろ妄想が捗りますね。
昨年は見逃していたけど、今年になってちゃんと映画館で観れて良かった。
早稲田松竹さんくす。

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イサヤ

4.5広瀬すず、二階堂ふみ、吉田羊、圧巻の演技 戦後を背景にしたヒューマンミステリーが面白い

2026年1月8日
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怖い

ドキドキ

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ITOYA

3.0映画好きや文学好きには刺さる物語

2025年12月19日
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私はあまり頭がよろしくないし、小さな劇場で公開されている作品を多く見てきたわけではないからか、1回みても理解が追いつかなかった。

でも、こういうファンタジーっぽさのある常人(わかりやすい韓国ドラマとかコメディ、恋愛、ホラー映画ばかりみている人間)には理解できない物語が最近は評価される気がした。

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るんるん

4.0静かに交わるふたりの人生、そして時代の影

2025年11月22日
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鑑賞方法:映画館

不思議な雰囲気をまとった映画でした。
子どもを授かり、優しい夫と穏やかに暮らす女性と、被爆した子を持つ女性。ふたりの交流を通して、当時の重苦しい空気や時代の影が静かに、しかし確かに描かれていきます。

その空気感に引き込まれる中で、二階堂ふみさんの演技はまさに圧巻。
痛みと静けさを併せ持つ表情のひとつひとつが心に残り、本当に素晴らしかったです。

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む

4.5秀作。泣いた。

2025年11月20日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

斬新

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白犬ホワイティ

4.0静かな筆致とトリッキーな構成の妙

2025年11月12日
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何を求めて映画を見るのかという観点で行くと完全に賛否が分かれる。
そういう象徴的な映画だろう。
鑑賞後に描かれていないところを想像していろいろと考えてみるのが本作の醍醐味の一つなので、できれば鑑賞済の方と語り合いたいところだ。
その想像の幅が見る人によって可変することこそ、本作の魅力ではないだろうか。
戦後の長崎の風景、特に夕日に照らされたような背景が古い映画の書き割りのようだ。
それでなんとなくこの映画のトリックにも気づく。
石川監督の相棒であるピオトル・ニエミイスキの撮影が相変わらずすばらしく、作品世界に没入させてくれる。
映画を見たなという満足感に包まれる秀作。

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galarina

3.0原爆、戦争のつらさがわかる映画

2025年11月7日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

・原爆、敗戦の辛い中でも、前を向いて生きていくしかないつらさがあります。
・広瀬すずさんが良いですね。
・ストーリーは悲しく難しいところもありますが、ゆったりしたイメージで物事が進んでいきますので、そこまで嫌にはならず、いろいろ考えさせてもらえる映画でした。

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ノリスケ

3.0記憶を塗り替えないと生きていけないのは皆同じ

2025年10月30日
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原作は未読。繊細な心理描写を得意とするカズオ.イシグロの小説を映像化するのは難しい。シーン量のバランスが悪い。教育者が戦前の価値観を責められる場面がボリュームを持ちすぎ。映画は記憶の書き換え、嘘がミルフィーユのように重なっている。何故そうなったのかそこを描いてほしかった。未消化

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どーも

4.0意外と難しい

2025年10月29日
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それぞれのキャストの魅力を感じる作品で、ちょっと理解難しいところもあるなぁと思いながら見てたら、最後の最後で、は?は?は?と頭整理付かなくなりました。
原作読んである程度ストーリー理解してからみるのがいい作品かも

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正刈草男

5.0戦争が残すエフェクトを伝える

2025年10月27日
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鑑賞方法:映画館

小説未読。難しい話かなと身構えて見てしまったけれど、見てよかったと言える。
さきの大戦を知ったつもりになっているが、やはり何も分かっていないことを知らされる。どこまでいっても、今を生きる私たちには表層しかなぞれない。それでも様々なやり方で戦争を記録し、感じ取ることを試みなくてはいけない。この映画では、一人の女性の戦後復興が始まった頃の記憶が語られる。そこでは不穏が通底していて、平時を描いているのに、見ているこちらを安心させることはない。戦闘を描かずに、戦争が残すエフェクトが描かれている。同時に、酷いことのあとでも前に進むという人間の普遍的強さを描いている。それがなければ人類はどうなっていたかな。それぞれの場面が印象的で、鑑賞後に場面を辿ることも可能だ。パンフレットは鑑賞後により深く味わい、考えるための手がかりになるだろう。

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