「落語のような一人二役」ゴーストキラー カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
落語のような一人二役
高石あかりさんの役者としてのスキルというか達者さというか器用さみたいなものを存分に見ることができる作品。
自分としてはアクションを堪能するための映画と割り切っているので、そこに至るまでのプロセスは最小限で良いし、脚本も多少の強引さくらいはあっても良いと思っているのだが、その中でもやはり高石さんの演技は光って見えた。
取り憑かれてない人には幽霊の姿は見えず、声も聞こえないと言う設定をコメディやアクションに上手く活かせている点や、工藤と松岡の対等に見えつつもバトルにおいては師弟のような関係と工藤と影原のかつての師弟関係などもわかりやすくストレートに描かれているのも良かったと思う。
欲張りを言うと、最後の肉弾戦は髙石さんに挑戦してもらいたかった。
また、工藤が腹にダメージを受けたのは、実は彼女の顔にはいっさい傷をつけさせないように庇ったためという泣かせるオチかと思ったが、次の攻撃に対してしっかりとボディをガードし頭に蹴りを入れられてたので考え過ぎを反省したw
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