「原作は知らないので、ぼんやりとDVの話なのだろうと思いつつ。 過去...」ふたりで終わらせる IT ENDS WITH US yukarinさんの映画レビュー(感想・評価)
原作は知らないので、ぼんやりとDVの話なのだろうと思いつつ。 過去...
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原作は知らないので、ぼんやりとDVの話なのだろうと思いつつ。
過去が交錯してくる理由をあれこれ推測していたが、なるほどそういうことかとなる後半。
もっとドロドロとしたやりとりや、恐ろしい執拗さがあるのかと思っていたので、そこまでではなかったことにホッとする。
同時に、こんな風に客観的にDVをする自分を見られる人もいるのかと驚かされる。なんとなく、人前は装っても、少なくとも2人になれば、自分を正当化する傾向があり、非を認めないように思えたから。
娘から想像させられる、自分の取るべき選択に気づけるあたりなど、だいぶ驚かされる。
そして、主人公も、彼を再び招き入れ、ベビーベッドの組み立てを手伝わさせたり、二人きりになることを避けないことにも驚く。
どこかに強さがある。それは、かつての両親を見てきたからなのかもしれないが、母とは異なり、愛していても、終わりを選択する強さ。対峙する強さ。
けれど、この警戒心の強さをもっても、そういう人に出会う可能性があるという恐ろしさ。
ただ、おかげで、作品全体として、恐ろしさに目を奪われることがメインにはならず観ることができた。
そして、展開にも救われる。
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