大きな玉ねぎの下でのレビュー・感想・評価
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ペンフレンドの恋。
大学4年、就職先も決まらず、やりたい事も見つかってない堤丈流と、飲み屋の席で倒れた丈流の友人の応急処置をした看護士実習生・村越美優の話。
昼間はスイーツ、夜はBARの店「Double」、
店で使用する消耗品の発注が被ることがあり、“管理ノート”で発注した物、店の不具合をノートに書いて分かりやすくと始まるが…、顔を合わせれば喧嘩になる丈流と美優だったが、知らず知らずに管理ノートでやり取り、素になり自分を出せるその相手を気になり始めるが…。
観終えれば狭い世界だけどいい!
「大きな玉ねぎの下で」って曲を元によくこのストーリー、脚本に仕上げたな~凄い!ってのが率直な感想。
とりあえず丈流の父・虎太朗が妻・今日子を支える病室シーンで…あの時の文通相手?!と察せた辺りからラストまで涙が止まらなくて。
今日子の生前と、亡くなってからも手紙のやり取りをしてたと話す虎太朗から丈流への“知らず知らずの背中の押し”で気づけた大事な人、その大事な人との「大きな玉ねぎ下で」の待ち合わせにはさらに泣けたけど、ラスト出会えたんだから、せめてハグくらいあってもと個人的に思ってしまった。
虎太朗、今日子、大樹、明日香の4人の関係性、その4人のストーリー、伏線も良かったね。
地方民の僻みだけど
2025年劇場鑑賞40本目。
エンドロール後映像無し。
ランナーとか神話とか旅人よとか、基本爆風スランプの歌は大好きで、カラオケでも歌うのですが、大きな玉ねぎの下ではあんまり好きじゃないんです。なんか東京ファーストというか、この歌に出てくる2人の年齢や住んでいる場所は分からないのですが、文通をするのは大体十代で、片方が東京で片方が地方だった時、会いに行こうと思っても親がお金出してくれなかったたらもうアウトじゃないですか。これが武道館じゃなくて、ただのライブ会場だったらそういった要素考えなくていいので良かったのに、と思っていました。
この映画では過去と現在の二組の男女が文通と交換ノートでつながり、最終的に武道館でライブを見ようと約束をするのですが、どちらも自転車で行ける距離に住んでいるので後は会うかどうか決めるだけの状態になっていて、自分が歌に抱いていた不満は解消されています。でもそれはそれでなんか東京住んでないとこういうのできないのかと思ってそれはそれでなんか腹立つというか(笑)
後役的に江口洋介がエンドロールのトメだったのもちょっとイラッとしました。原田泰造か西田尚美じゃない?
おススメできる、今週の2月2週本命枠か
今年48本目(合計1,590本目/今月(2025年2月度)11本目)。
平成元年ごろと現在をほぼ交互に描く、文通により知り合った当事者と、その想いが交差するお話。予告編にもありますが、「爆風スランプ」の方に関しては知っていれば有利かもしれませんが、音楽は何度も流れるし、「大きな玉ねぎ」が何を指すかは明確にわかりますので、そこは「知識があれば有利」程度です(映画内でもちゃんと説明はされます)。
「手紙で気持ちを伝えることの大切さ」の観点では、それこそアニメですが「ヴァイオレット~」とかかわるところもありますし、特に平成パート(昭和から平成にかわるころ。つまり、今から35年くらい前)では、映画内に出てくるように少年少女向けの雑誌に「ペンフレンド募集」というのは実際にあり、そこにおいて、字が下手な方が代筆を頼んだり、あるいは個人情報の関係で本名自体を出さなかった(今のハンドルネーム、ペンネームに近いところもあろうが、例えば姓名であれば、漢字1字を置き換える程度のことはあった)ことはあり、その部分についても触れられていた点は良かったところです。
確かに作品として「大きな玉ねぎ」が何を指すかなどを知っていれば理解の上で有利だし、当時(平成になったころ)に「日本武道館に行く」は特別な意味があり(それこそ新幹線しか選択肢はなかったし、高速バスだの飛行機だのは高校生には負担が重すぎた)、これらの点に触れつつ、現在パートにおいては、いわゆる「就職面接が苦手な子」や、看護実習についてなど、今時の話題がふられて色々な意味で配慮があったのが良かったです。
決してアクションもりもりの映画ではないし、それを求める向きにはおすすめはできませんが、心温まる映画が見たいなという方にはここ一押しといった映画でしょうか。個人的にはおススメ枠です。
採点に関しては以下を考慮しました。
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(減点0.1/平成パートにおいて、発信主義と到着主義が混同されて出てくる)
旧民法では、発信主義(出した時点からカウントする)と、到着主義(相手に届いた時点からカウントする)が混在しており、解釈上ヘンテコな状況になることがありました。この点、現在の2020年以降の民法ではそろえられた部分がありますが、平成パートの部分はこの関係で厳密に見ると変なところがあります。ただ、このことは旧民法まで知らないとわからないし、それ自体が話のトリックになっているわけではないので、問題はないだろうと思います。
(減点0.1/速達で出すときに郵便局を通す必要があるか)
確かにこのとき(昭和最後の日)に郵便局が混んでいたのは事実ですが、当時からのルールとして、速達で出したい場合、所定の切手を貼った上で、「速達」と赤書きした上で、はがき・封筒の縦側(通常は、郵便番号を書くところ)に赤線を書くことでもその取扱いになっていました(特に過疎地域では郵便局が早く閉まる傾向があったため)。
この点はちょっと配慮が欲しかったかなというところです。
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(減点なし/参考/「119」にかけると、どこにつながる?)
あまり意識される機会がないのですが、映画内で出てきたので、ついでに触れます。
日本で110といえば警察、119といえば消防・救急と決まっていますよね。
ところが、日本の中でも「東京23区以外」では、いわゆる消防・救急については総務省直下の組織であるそれに対して、東京23区においては「東京消防庁」という、都の直下組織につながる点で、実は扱いが違います(実際には、東京23区の隣接市程度なら駆けつける)。これは、戦後のGHQの占領の中で、消防・救急も警察とのつながりが強いのだから、国の直下にするのは良くない、という考えがあらわれて改められたままGHQが離れたという特殊な経験を持つからです。
この点、消防・救急の「119番」といっても、東京23区とそれ以外とでは扱いがまったく違います(ただし、普通は意識されないので、消防・救急を広く扱う総務省に管轄外の苦情が来ることもあるし、それは仕方がないである一方、特に風俗営業等の開業ほかを扱う行政書士は必ず理解していないといけない事項(東京23区とそれ以外で、消防法に基づく手続き先が実は異なる、という点)ではあります(ただ、これも極めてマニアックな話))。
原曲聴いてた世代
二世代の物語
【”手書きの綺麗な文字は会いたい人と巡り合わせてくれる。”今作は爆風スランプの名曲”大きな玉ねぎの下で”の歌詞を基に紡ぎあげた平成と令和の二つの秘めたる恋を絶妙に絡ませた物語なのである。】
ー 今やPCの時代だが、年に1.2回は喫茶店で親に手紙を書く。メールでも良いのだが、何だか味気ない気がするのである。-
■今作では、令和バージョンは、同じ店の”Double"で働くが顔を合わせない昼はカフェで働く看護師見習いのミユウ(桜田ひより)、夜はバーで働く進路が決まらないタケル(神尾楓珠)とその仲間達。
平成初期バージョンは今日子(伊藤蒼)と虎太郎(藤原大祐)の秘めた恋と、彼らの文通の表面上の顔、大樹(窪塚愛流)、明日香(瀧七海)達の姿が描かれる。
そして、この物語は令和バージョンと平成初期バージョンが、絶妙に繋がっているのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・令和バージョンは、観ていて非常にまどろっこしい。どう見ても相性が良いミユウとカケル。管理ノートでは相手の事を考えて、丁寧に文章を綴っており気持ちも繋がっているのだが、面と会うとそういう関係だと知らない事もあり、会えば喧嘩ばかりである。
・一方、平成初期バージョンは病弱な今日子(伊藤蒼)と虎太郎(藤原大祐)が、お互いに写真に大樹と明日香の後ろにチョコッと映っているだけなのに、”この人だろう”と思い、手紙の遣り取りをする姿。
そして、大樹はラジオDJ(江口洋介)になり、今日子(西田尚美)と虎太郎(原田泰造)は結婚し、その息子がタケルという設定が巧い。
・そして、看護師見習いのミユウは、今日子の病室に置かれていた息子のメモの”頑張ろう”サインを見て、もしかしたら・・、と思うのである。
<だが、令和バージョンも平成初期バージョンも、”大きな玉ねぎの下で”の歌に惹かれる様に、ミユウとカケルそして今日子と虎太郎は出会うのである。(平成初期バージョンは、”小さな山盛りの玉ねぎの横で”だけれども。
今作は、爆風スランプの”大きな玉ねぎの下で”の歌詞から紡ぎあげた平成と令和の二つの恋物語なのである。サンプラザ中野くんと、サンプラザ中野もチラッと登場しています。>
途中から涙が止まりませんでした
40年前の爆風スランプさんの名曲をベースに、今の時代にどんな物語を描いているのか、興味津々で観に行きました。
曲の通り、武道館ライブを舞台に、すれ違う恋人たちの物語なんだろうな・・・という予想はしていましたが、親と子、2つの物語が絡み合って、予想以上に、いいお話でした。後半は、もうずっと泣きっぱなし。見事に期待を裏切られたというか、期待を大きく超える映画でした。
出演されている役者さんが、皆さん適役で、見事にはまっていました。主役となる不器用な2人を演じる神尾楓珠さんは、いつも通り、こういう役は得意と思いますが、お相手の桜田ひよりさんも、とてもいい役者さんですね。感情の表現が豊かで、どんどん惹き込まれてしまいました。
会いたい人には会おう
大人パートしんみり、若者パートくすくす
草野監督の前作「アイミタガイ」を大変気に入りまして、続いての新作を早速観てきました。
いやいや、これオリジナルなんですかね、とても面白かったです。手紙とか連絡ノートとか、流行らないようなアイテムから恋愛を発展させて、無理のない偶然と出会いを絡めて、素晴らしい作品になってます。
手紙は書いてドキドキ、返事を待つ間ソワソワドキドキ、原田さんのセリフにもありましたが、なんとなくわたしにも記憶があります。
桜田ひよりさん、わたしはオジサンなので初めてちゃんと観ました。キレイですね。特に前半の神尾さんとの掛け合い(?)など、今の若者感全開でいい演技だと思いました。
後半、大人パートで4人が再会するところ、泣けてしまいました。みんな、優しい。特に原田さんは良かったですね。
江口さんは強面よりこうした役がいいと思います。西田尚美さん実は自宅にあるDVD、主演助演問わず、出演作が1番ある女優さんです。今回もいい役です。泣けてきました。山本美月さん素敵でした。
イマイチわからんのが、あのバイト先の場所ですね。理屈的には九段下からそう遠くないと思うんですが、原田さんの家は三浦半島で、あの病院は鎌倉ですよね。ま、いいか。後、2部制とは言え、顔くらい知っていてもいいんじゃない?かと。
大人パートの遠い昔、郊外によくある無人コーナー、ベタな展開となりますがほのぼのしていて上手いまとめ方でした。
いい映画に出会えました。わたしはこうしたちょっと不思議な偶然と軽い奇跡が大好きです(「アイミタガイ」もそうです)。監督、次も期待しています。
玉ねぎといえば(追記あり)
「玉ねぎ」=「爆風スランプ」
草野翔吾監督作品
音楽大友良英さん
主演が「恋は光」の西条さんと「寅さん」の甥の娘さん
以上最近の恋愛映画が苦手なのに観た理由
「アイミタガイ」と同様にウソみたいに繋がります
早い段階で関係と結末が分かってしまいます
そこがストレスフリーでいい感じです
「玉ねぎ」が「爆風スランプ」の皆様はお見逃しないよう
原曲のカバーについては正直不安でしたが心配無用というか素晴らしかったです
(2月19日追記)
ラストカットの夜景は武道館の玉ねぎの真後ろにスカイツリー
中野サンプラザ前で歌うふたり
桜田ひよりさんの走り方、歩き方
昨年公開の「アイミタガイ」とタイトルを繋ぐと「I meet a guy under the big onlon」
どちらも西田尚美さん演じる母の言葉(「行っちゃえ!」「会いたい人に会いに行こう」)に背中を押されて2人のヒロインがフィナーレに向け走ります
ラストが綺麗で印象深いのは「彼女が好きなものは」も同じですね
観た後に幸せな気持ちになれてクセになってます
見事な紡ぎ上げ方!
丈流(神尾楓珠)と美優(桜田ひより)の交換日記風引き継ぎ帳での
コミュニケーションとリアルのふたりのコミュニケーション、
そして丈流の父(原田泰造)と母(西田尚美)の
友人を介した文通での出会い、
そして、その出会いを収斂させていく紡ぎ上げ方が抜群に素晴らしいと
感じた作品です。
まあとにかくまどろっこしいんですよね。丈流と美優。
美優が先にいろいろなことに知っていくのですが、丈流が気づくのが遅い!
そして丈流は本人も言っているように、自分のダメなところを知りつつも
そこが変えられないんですね。
だからそうとうまどろっこしいわけで。
ただ、そこを父が丈流の背中を押しますし、
美優の背中を押すのが沙希(山本美月)だったりする。
そして二人とも「会いたい人に会いに行く」んですね。
その心の変遷や機微が実にうまく表現されていると思いますし、演者も巧みでした。
ラストショットも何とも言えない温かい気持ちになりました。
あれでいいと思います。
昭和〜令和の時代感やその時代ならではの空気感なんかも感じられ、
昭和男児としては、音楽やラジオについても心にグッとくるものがありましたね。
草野翔吾監督は『アイミタガイ』も素晴らしい作品でしたが、
本作も桜田ひよりの魅力を存分に出しつつ、
心を震わす作品に仕上げていると感じました。
『バジーノイズ』以来、桜田ひよりには注目していますが、
もっと明るい表情がたくさん見たかったですね。そこだけがちょっぴり残念でしたが
それでもやっぱりすごく魅力的な俳優で、私は大好きです。
素敵な出会い
月9風味のロマコメ寓話
主人公と父親の設定年齢がそのまま今の自分と息子とほぼ変わずと言う事もあって、父親目線でずっと観ていた。
爆風スランプの「大きな玉ねぎの下で」がリリースされたのは学生の時だったが、当時も「ペンフレンド」と言うワードには違和感というか今どき?って思っていたが、映画として見ると現代では主流のSNSの出会い系などとは比較にならないほどのドラマ性があり、改めて歌詞の良い意味での青くささや甘酸っぱさがを懐かしく感じた。
そう言った意味でも劇中で当時と並行して語られる現代シーンでは、この歌詞の内容がより陳腐になりそうなところ、「バイトノート」で打開したのはなかなかの名案だったと思う。
ストーリーの展開自体は偶然に偶然が重なり最後は綺麗につながって行く、ある意味現代の寓話だが、観終わった後の気持ちよさと爽快感はしっかりと残った。
幼い感じが残る主演の神尾楓珠と桜田ひよりだったが、歌詞のイメージの高校生の設定でも良かったのかなと思った。
どこにでも出てくる仕事を選ばないw江口洋介は軽い役を軽やかに演じさせると本当に一級だが、本作では終盤の「語り」でギャップ萌えを見せ、ちゃっかりと締め役を担い、出番は少ないが印象に残った。
80年代の名曲ってドラマにしたら結構良いものがたくさんできそうな気がする。
世代にもよると思うが、リメイクよりもオリジナルが流れた時の方が圧倒的にグッとくるものがあった。
懐かしく、温かい
サンプラザ中野くん登壇の舞台挨拶付き最速一般試写会にて。
試写会当選@丸の内TOEI🌟 MOVIE WALKERさんありがとう😊💕
監督や出演者といった映画に関係のある人は問題ないんだけど、映画と直接関係のない人が登壇するイベントは場繋ぎのためか謎の大喜利だったり全く的を得ない質疑応答を延々聞かされたりと不無駄な時間だなーと思うことが多いのであまり好みません😅、今回は直接関係のない中野くん登壇でもインスパイア元の曲を作った人ということもあって裏側の話も聞けたし、それがなくても司会の人との掛け合いが絶妙で終始笑いっぱなしだった〜。
さて、映画。
サンプラザ中野くんが嗚咽洩れ洩れだったというので期待。隣の男性は号泣、反対側の女性は大号泣。
きっとそーゆー映画なんだと思います。ワタシは👇️でしたが…
【涙活報告】泣けませんでした😅1うるるポイントあり。
恋愛とか切なさとかもどかしさとか甘酸っぱさとか不甲斐なさとかそーゆーのにはあたしの涙腺はもはや反応できないのかも。
でも、友情とか絆とかそーゆーのにはサラッとうるうるする。今回もソコ。“ふてほど”みたいな古き良き(?)時代を感じる楽しみ方も良し。
自分のポンコツ度合いを自覚しながら、それを見せまいと他人攻撃型に徹するタケルくん。自覚ありだから悪い人ではないんだろうけど、とにかく攻撃っぷりがイライラする。それを“可愛いぢゃない”と言えるサキさんのようなオトナになりたい……
(余談)
曲ってのも想い出をリコールさせる要素あるねー。
自分の人生から消えた人が記憶の中で蘇るってなんとも言えない気分。いい思い出でも悪い思い出でもないけど。
構成が好き!
試写で観させてもらいました!
爆風スランプさんの楽曲がもとで作られた作品だが、
無知で曲を知らず💦
でもただの恋愛映画というより
平成、令和、その年その年の良さがうまくかかれてる。
家具の感じや、ラジオ放送の声もうまく出されてて見てて楽しめる部分だと思いました。
ストーリーが後半になっていくに連れて
点と点が重なってひとつの線になってく感じは見ながらニヤリとさせられた構成だな〜
主演のおふたりの演技はもちろんのこと
脇を固める原田泰造さん、西田尚美さん、
飯島直子さん、
そしてとても素敵な声の江口洋介さんは強すぎる。
最近気になってる伊東蒼ちゃんのお芝居の時の話し方聞き取りやすくて好きだな〜
恋愛映画として見るより、時代背景や話の構成、カバーしてる女性歌手の歌声に魅了される映画かなと思う!
爆風さんverの歌も流れて楽しいです☺️
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