「そういえば武道館の上にある追手内洋一の髪みたいなやつはなに?」大きな玉ねぎの下で 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
そういえば武道館の上にある追手内洋一の髪みたいなやつはなに?
2025年映画館鑑賞15作品目
2月13日(木)イオンシネマ石巻
ハッピーナイト1300円
監督は『にがくてあまい』『世界でいちばん長い写真』『九月の恋と出会うまで』『彼女が好きなものは』『アイミタガイ』の草野翔吾
脚本は『朝が来る』『記憶の技法』『東京リベンジャーズ』『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命』『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 決戦』の髙橋泉
ストーリー原案は中村航
粗筋1
同じ店舗で夜はバーで昼はカフェ
夜と昼で業務上のやりとりを始めた夜のバイトの大学生堤丈流と昼のバイトの看護学生村越美優
やがて交換日記のようなやり取りになっていく
2人の出会いはそれ以前にあり居酒屋で言い合いになっていた
連絡帳だけの関係も美優は夜のバイトの正体を知るが丈流は店長の篠田沙希だと勘違い
美優の友人の真子と丈流の友人の喜一が間に入り誤解は解けるが丈流と美優は破局してしまう
粗筋2
昭和から平成になる頃に三浦の高校生と秩父の高校生が文通していた
三浦の男子高生堤虎太郎は字が汚い友人の府川大樹の手紙を清書し投函していた
秩父の女子高生の池島今日子は病弱で入院中
ルックスに自信がなく友人の谷崎明日香の顔と名前を借りて文通をしていた
やがて虎太郎も今日子が相手が別人だと気づき始める
爆風スランプの名曲『大きな玉ねぎの下で』の歌詞にインスパイアされたストーリー
そういえば玉ねぎってあれのことだったね
タイトルだけだとピンとこないが歌詞を聞くと思い出す
堤丈流の世代と丈流の親の世代の話のツープラトン
頭が悪い人にも配慮したややこしい構成ではないのが嬉しい
さすが売れっ子脚本家髙橋泉
ヤンキーのスクーターが笑える
そういえば『下妻物語』の土屋アンナもあれに似た感じのスクーターだった
ガキの使いのフリートークのコーナーでレディースがスクーターで埠頭に行く内容の松本人志の話を思い出した
笑えるといえば桜田ひより
彼女の顔は面白い
特に「はっ!?」とキレる感じのときが変な顔
もちろん褒め言葉
居酒屋のシーンで他を圧倒する存在感
だからこそ実写版でチビ太に異例の抜擢をされる若手女優
ネタバレしてから観た方がより楽しめると思う
つまりこれも2度目が1度目より味わい深い
配役
「Double」の夜のバーでバイトをしている大学4年生の堤丈流に神尾楓珠
「Double」の昼のカフェでバイトをしながら鎌倉の病院で看護学生の村越美優に桜田ひより
病気で秩父の病院に入院中の高校生の池島今日子に伊東蒼
鎌倉の病院に入院している余命わずかな丈流の母の堤今日子に西田尚美
三浦に住む高校生で大樹の代筆をしている虎太郎に藤原大祐
出版社で教科書を作る仕事をしている丈流の父の堤虎太郎に原田泰造
虎太郎の親友で放送部の府川大樹に窪塚愛流
ラジオ番組のナビゲーターのTaijyuに江口洋介
今日子の親友でヤンキーだが看護師を目指す谷崎明日香に瀧七海
急性アルコール中毒の喜一を救急車で搬送する救急救命士に飯島直子
昼のカフェの店長の篠田沙希の山本美月
丈流と同じ大学に通う友人の喜一に中川大輔
丈流の友人の小柴に伊藤あさひ
美優の友人で喜一の彼女の真子に秋谷百音
「Double」の店長の重田に休日課長
丈流を経営する会社に軽い気持ちで誘うベンチャーの社長に望月に和田正人
武道館ライヴを行うアーティストのA-riにasmi
ラジオ局に訪れるサンプラザ中野くんにサンプラザ中野くん
爆風スランプについて話すラジオのパーソナリティに坂上みき
美優の友人に成田愛純
美優の友人に藤本ばんび
店長と話すバーの客に永野宗典
美優を指導する看護師に宇乃うめの
看護師長に智順(旧・ちすん)
看護部長に七海映子
病院の理事長に板垣雄亮
ラジオ局のスタッフに松尾百華
大樹の担任教師に廣末哲万
三浦の郵便局で並んでいる主婦に西田麻耶
三浦の郵便局で並んでいる男に佐藤五郎
入院患者に松田弘子
望月の部下に板井剛貴