「手紙や交換ノートで気付く本当の自分」大きな玉ねぎの下で セイコウウドクさんの映画レビュー(感想・評価)
手紙や交換ノートで気付く本当の自分
今週はファーストキスと本作と、恋愛映画系の2本を鑑賞したが、本作の方が王道で私的には評価が高い。偶然にしては出来過ぎ感はあるが、嫌味はない。過去と現在が重なりながら、物語が明らかになり、主人公たちの成長も描かれる。
携帯電話やSNSで、いつでも誰かや社会と繋がり、本心を語っているようで、実は作った自分を演じている私たち。手紙や交換ノートの方が、本当の自分がさらけ出せるのは、本作の主人公たちだけではない。昔、友達や彼女に手紙を書いた時を思い出した。夜に書いた手紙を朝に読み返し、恥ずかしくなって捨てたことも。
どの俳優もそれぞれの役をよく演じてたが、伊東蒼と原田泰造の抑えた演技が印象に残った。
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