ファーストキス 1ST KISSのレビュー・感想・評価
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結果は変わらずとも過程は変えられる
ストーリーの終盤に硯駈(松村北斗)が未来を知ったあといろいろ試行錯誤しながら、結果を変えるよりもカンナ(松たか子)との関係を変える過程を重要視するストーリー、脚本がとても良かったです。
クスッとする笑いが散りばめられているからこそ最後の悲しみがより深く心に染みました。
松たか子さんと松村北斗さんは作品の要ですが自然で凄く良かったです。
天馬教授(リリー・フランキー)の、良い人に見えて後半に裏側の性格が見える細かな演出が見事ですね。
ところでひとつ疑問点が。
タイムスリップをしている時に度々写真を撮る子供たち。どこにでも現れるのですが妖精なのでしょうか?ちょっと不自然に感じました。
セリフが脚本がややカジュアル
ラストにワンモアサプライズがほしい!
「ミルフィーユ効果?」により何度も過去に遡り、まだ出会う前の若い時の亭主と接触することで未来を変え、彼を不慮の事故から救おうとする妻の話です。
タイムリープして、若い時のイケメン亭主と中年のおばさんが出会い、改めて恋に堕ちる・・・というのはありがちなストーリーではありますが、本来演出的にも絵面的にも若干、違和感が残るところです。
しかし、年齢重ねてもとても可愛い松たか子さんが妻を演じており、私にとっては大変魅力的で力技で納得させられてしまった次第です!
何やっても最終的に悲劇に収束してしまうことが歯痒かったり、夫婦関係の悪化が全部亭主の不理解のせいみたいに描写される部分はなんとなく癪にさわりました(笑)が、基本コメディタッチで肩の力が抜けて楽しめる作品と思いました。
ラストは順当過ぎてほぼ読めてしまったのが、ちょっと物足りなかったです。ワンモアサプライズはあって良かったし、むしろ当然の流れだと思ったんですけどね。私が脚本かくなら部屋の置物、洗濯物、書物とかで匂わせ演出しますよ。餃子なんかには決して負けない(笑)。
では。
脚本の巧みさ
この映画に、一瞬にしてチュンって心奪われました
顔洗えるぐらい泣いちゃった…
おれはこの映画に、一瞬にしてチュンって心奪われました←
ココ最近の恋愛映画の中でも大傑作ですよこりゃぁ!去年の「青春18×2」ぶりの!!
そしてなんか…無性に結婚したくなった笑笑
まあまずは、今作も坂元裕二が腕ブンブン振り回しちゃってましたわ!
坂元裕二節が炸裂してたしてた!!
日常のあるあるだったり、言葉遊びというか独特で秀逸なワードセンスだったり。
そしてそれを胡散臭くなく、わざとらしくなく表現してくるので、凄く観てて純粋に楽しめるんだよね!
この人の感性ってまじ面白いな✨✨
どことなく秋元康みたいな天性のセンスを感じますよねᝰ✍🏻
あとは兎にも角にも、なんといっても松たか子と松村北斗の松松コンビがとっっても良かった!この2人が凄くチャーミングで素敵だったなー☺️
北斗は、こんな演技上手かったっけって思うぐらい良かったし、松たか子はね、なんでこの人って歳を重ねるごとにチャーミングになってくのまじで!笑
もうチャーミングじゃない!
チャーミンガー、いやもう、、チャーミンゲストだ!💕笑笑
とにかく心奪われます←確実に。笑
こりゃあもう早く映画館に行って、観てほしいですね🏃🏻♀️🏃🏻🏃🏻♂️
6回観ても毎回涙が出ます。
とにかく良い映画で、今でもセリフを思い出すと泣けてきます。6回観ましたが、おそらくまだ映画館で観そうです。
鑑賞2回目の感想です↓
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とにかく良すぎて…これを書いている今でもセリフやシーンを思い出して涙が出てきます。
最初はあまり期待しておらすベタな恋愛ものかなと考えて軽い気持ちで鑑賞しました。ですが、公開初日に観てからこの映画のことが忘れられず、どうしても観たくなり翌々日にも行きました。しかも普段はパンフレットも購入することがないのですが、今回はパンフレットとシナリオブックまで購入しました。恐らく上映中は何度も映画館に足を運んで観ると思います。
今までタイムトラベルやタイムリープの話は現実離れしている話も多く、感情移入できないことが多かったのですが…この作品はすんなに受け入れられ、ラストは悲しくもあり心も温かくなりました。
一度目の鑑賞は予備知識を入れずに観たので、ストーリーを理解することに集中しましたが、二度目は落ち着いて観ることができました。
一度目も泣いたのですが、二度目は結末がわかっているからこそ最初から涙が止まらなかったです。
お二人の演技もとにかく素晴しく、最後の演技合戦には圧倒されました。松たか子と松村北斗…恐るべし。
ラストは、遺影の写真も険しい顔から変化し、個人ベッドもなくなっており、クリーニングの件も、トースターも餃子もずっと前に注文してくれていた(カンナの好きそうなものを考えて買ってくれていた)…という伏線回収もとにかく涙が。
久しぶりにこんなに感動した映画に出会いました。
恋人や夫婦がいない人にも響く映画だと感じました。とにかく良すぎる映画です。
もう一度、恋をする
タイムトラベル×ラブストーリーが、坂元さんらしいナチュラルでクスッと笑える可笑味ある空気感で綴られ、塚原監督ならではのSFなのにスッと受け入れられる自然なテンションで描かれていました。主人公の2人が、ありえない出来事も大騒ぎせず落ち着いて受け止めて行動していくので、良い意味でSF感がなくストレス無く観れたのが個人的にとても良かったです。
カンナが、旦那さんが死んでしまう未来を変えるために何度も過去へ戻る。この行動により、冷え切った夫婦関係になってしまう前の気持ちを思い出していく。
プロットとしては既視感が強く、結末も予測はつきます。本作は物語というよりも、カンナと駈のやり取りや表情がとても魅力的。2人の心情の動きを優しく見守ることで、じんわり心が温かくなる。恋をするっていいな、相手を想いやることって大事だな、同時に些細なことで見失ったり手放してしまうんだな。
現実は映画のようにやり直すことはできないから、ちゃんと毎日を生きていこうと思いました。
自分も周りの人も大切にしたい
「ファーストキス」に寄せて
最後まで観て、この物語は本当はどちらが始まりだったのか?この世界線だとして、やはりあの始まりに行き着くのか?という、不思議な感覚になった
そして、こういう最後なら、きっと2人にとって最悪な結末も、そんなに悪くなかったのではないかと思った
2人の演技が素晴らしい
令和の『四月物語』
松たか子の魅力が爆発しています。
これだけでも見る価値があります。
岩井俊二の『四月物語』(1998)は松たか子をこれ以上ないくらい魅力的に描いた傑作ですが、
25年以上経ってからそれと並ぶかそれ以上に松たか子という大女優の魅力がスクリーンを引き裂かんばかりに写し出されている、そんな映画です。
話のスジや結末はおおよそ第一幕時点で想像ができるようなものではあります。
『世にも奇妙な物語』の『昨日公園』を連想した人は多いでしょうし、そうでなくても過去を改変して未来を変えるというのは「使い古された」設定ではあります。
しかし、坂元裕二のシナリオ力と、松たか子の魅力によって、それでも涙が抑えられません。
文句なしの傑作です。
倦怠期の方々是非御覧ください
電車事故で亡くなった夫に生きていて欲しいがためタイムとリープを繰り返す 松たか子らしく松村北斗らしく伝わってくる意地らしさが可愛らしい。生き残る事よりも結婚生活を無くせない 15年後の君に逢いたい がすごく響き泣けました。なにを持って人となすのか?という問にもなっていて 結果は変えられないではなく、それでもそうする 意思の強さと在り方が良かった。知っていながら避けられない最後の手紙は涙で一杯。是非2人で見て欲しい映画です。
2度目行って来ました。涙が倍増。パン屋さんのくだり この人は叔母さんの事が好きなの 等々 最後の手紙で15年前の事が書かれてるのにカンナは気付かない かけるがずっと抱え持った事だった と思ったら切なすぎた。
かけるのありがとう大好きなままで はカンナのありがとうの涙ががお返事で ぐっと大切なものを抱き締めたくなった。又見に行くきっと。
【”結婚したのだから、”その時が来るまで”愛する人とは相手を思い遣り楽しく過ごす事の大切さを描いた作品。”中盤まで何度も時を駆ける松たか子さんの姿を楽しみ、最後半は、グッと来てしまった作品でもある。】
ー 鑑賞中、リチャード・カーティス監督のタイムトラベルラブコメディの逸品、「アバウト・タイム 愛おしい時間について」が頭を過った作品である。-
■結婚して15年になるカンナ(松たか子)と、カケル(松村北斗)の毎日の生活は冷え切っており、カンナはカケルに”離婚届を役所に出して来てね。”とぶっきら棒に言うが、会社に行った夫は線路に落ちたベビーカーに乗った赤ちゃんを助けるために事故死してしまい、二度と帰って来なかった。
だがある日、カンナが車を走らせていると、トンネルの中で崩落事故があり気が付くと、15年前の夏に初めてカケルと会った高原のリゾート地に来ていた。-
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・序盤の冷めきったカンナ夫婦の姿を描く重い雰囲気から、映画の雰囲気は変わって行き、徐々にカンナがカケルの死を防ぐためにタイムトラベルを何度も行う姿が可笑しいコミカルな展開になって行く。冬服で真夏のリゾート地に現れ、慌ててTシャツを購入したり。
で、カンナは15年前の自分を未だ知らない若き純粋なカケルを見て、二度目の恋に落ちるのである。
・そして、カンナはカケルの事故までの生活パターンをポストイットでポイントを書き込み、”カケル死亡”の赤いラインと”カケル生存”の白いラインに分け、”カケル死亡”のラインの赤いポストイットを一つ一つ潰そうとするのである。
カケルの良く行くお肉屋さんのコロッケを貶してカケルに叱られたり、芝生の上で大嫌いな犬達にまとわりつかれたり・・。
そして、その度にカンナはリセットして、対策を考えて来るのである。犬達に対してはフリスビーを何度も投げたり。クスクス。
ー 一々、カンナが登場するとその姿をポラロイドカメラで”カシャ”と映す女の子と男の子も可笑しいが、カケルが気付いた時にカンナが十何枚もあるその写真を見せるシーンに使うとはなあ、上手いなあ。-
■それにしても、カンナが15年前に行った時のカケルとの遣り取りを見ていると、ヤッパリ二人は相性が良いんだよね。カケルも”何だか貴女だと良く喋っちゃうんですよ。”などと言っているし。
カケルは担当教授(リリー・フランキー)の後援会のサポートで来ていて、教授の娘(吉岡里帆)は、どう見てもカケルの事が好きなのに、全然気が付かないのである。
・ちょっと切なかったのは、カンナが”カケルと出会わなければ彼は死なないのだ。”という選択肢を選ぶシーンかな。けれども、矢張りカンナとカケルは出会ってしまうのである。そして、何度も何度も行列に並んだかき氷屋で漸くかき氷を食べる時に、カケルはカンナが落とした”カケル死亡”と書いてあるポストイットを見つけて、漸くカンナが誰であるのかに気付いて行くのである。
・序盤と再後半に映される”三年待ちの餃子”を竹原ピストルさんが演じる配達員が配達に来るシーンのカンナのリアクションの違いも、”脚本、上手いなあ。”と思ってしまったな。
ー 最初は、”こんな餃子頼んでいたかなあ。”再後半は(自分の死の日時を知っていた)カケルが頼んでくれたんだ!”-
<そして、二人は予定通りに結婚するのだが、二人は朝ごはんは一緒に食べて(でも、カンナはパンでカケルはご飯)、夜はベッドに一緒に寝て、カケルは会社に行く時には”行ってきます。”と振り返ってカンナの顔を見ながら言い、カンナもキチンと”行ってらっしゃい。”と笑顔で言うのである。
そして、カケルが事故で亡くなった後に、彼が残してあった手紙をカンナが見つけ、その内容が流れるシーンには、思わず沁みてしまった作品である。
カケルは、ヤッパリカンナの事を心底愛していた、正義感の強い良い男だったのである。
今作は、結婚したのだから、”その時が来るまで”愛する人とは相手を思い遣り、楽しく過ごす事の大切さを描いた作品なのである。>
脚本、キャストすべてに満足
近年、松村北斗さんのお芝居がいいなと思っていたところに 坂元さんと松さんのコラボ。
コレは!と初日に鑑賞させて頂きました。
すべてを伝えられた駈さんが 赤ちゃんの安否を確認して安堵したシーン。
あぁ…彼はここで腹を括ったんだろうな、そしてそんな駈を好きになったんだとカンナも想起したんじゃないかな…と 。
ここですれ違っていた心が揃ったように感じました。
そこからの15年間のふたりの姿に自分も夫に大切にされてるな…とあらためて思うなどしました。笑
まだまだ言い足りない…
他でもたくさん感想を残しますね。
寂しいだけじゃない 愛おしいもたくさん含んだ時間を過ごしていきたいなと気付かされた作品でした。
演技力が光る
40代、50代にもぜひ観てほしい映画
脚本家も監督も俳優も全て揃っててこれは映画見に行かなきゃでしょう!と初日に観に行き、すでに2回目観てきました。なぜかと言うとこの映画最低でも2回観ないと本当の良さが分からない。
さすがのタイムリープ物だけあって伏線が色々あるので、2回目であー!と回収できるのです。
坂元脚本らしくかなり難しい題材なのに、本当に台詞回しやストーリーが素晴らしい。
こう言った映画はどうかすると途中説明くさくなるのに、過去に行くのが納得できて、さりげなく笑いも差し込みつつ上手く話しを組み立てて、最後は泣けました。
お涙頂戴みたいな、泣かせられるんじゃなくて本当に泣けてきちゃう。終わった後も余韻がすごくて切なくて、シーンを思い出す度に涙が。。。
あと主演がこの2人じゃ無かったらこの映画の成功はなかったと思います。
これ凄い宣伝してるんですが、情報全く入れないで見た方が絶対面白い!映画会社の人ー映像出しすぎですよ。
こんないい映画そんなに宣伝しなくても口コミでヒットする!きっと
タイトルなし
松たか子さんは今や喜劇俳優としても一流。大豆田とわ子の時あたりからの動きが特異。年をとって実は少しずつ顔の線は崩れつつある気がする。でも若い時の彼女のシーンはまた素晴らしく若くて美しいし、初々しさも。
松村くんはまだ若いのに、40代の松と十分対を張れる演技でこの成熟度たるやすごい。
何度も何度もやり直すシーンがすごい。そして冒頭の冷え切って汚い部屋と異なり、ラストの美しい部屋。でもそこにいる松さんは淡々として変わらない。
愛おしいのは、マグの上にトーストを乗せる彼女を愛おしいと思う彼の視線と気持ち。幸せになろうと宣言したとおり、彼らは幸せな15年を生きる。そのことの素晴らしさ。
そして、2人がどんなにしてもどうしても出会ってしまうこと。
余韻が抜けないくらい良かった✨
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