「においでわかるに」嗤う蟲 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
においでわかるに
三河の田舎の村に移住してきた別姓夫婦が、閉塞的で謎の力の蠢く村で翻弄される話。
脱サラし村で農地を借りて農業を始めた夫と、在宅でイラストレーターをする妻を、優しく受け入れてくれた自治会長と村人たちという構図だけれど、SNSより速く拡散される噂話にもうちょい嫌悪感とか警戒感とか持ちましょうねw
そして明らかにヤバい扱いを受けるポンコツ隣人、というよりそういう扱いをする村人にもっと違和感を覚えましょう。
この村に住み続ける理由とか、出来事を成り立たせる理由付けとか、色々と上手くストーリーに織り込みつつ、不穏で胸糞悪い感じを積み上げていく展開はなかなかお見事。
まどろっこしい部分やツッコミどころとかが色々あるし、お残しとかがあってモヤッとした部分もあったけれど、メインの部分ではそこしかない感じのオチにしっかりと繋げてくれて面白かった。
コメントする