「努力が実らないスポ根映画として、素晴らしい作品だった。 これだと生...」ノーヴィス わたろーさんの映画レビュー(感想・評価)
努力が実らないスポ根映画として、素晴らしい作品だった。 これだと生...
努力が実らないスポ根映画として、素晴らしい作品だった。
これだと生ぬるいけど、『モンスターズ・ユニバーシティ』を想起した。マイクは努力をするのに自分の限界を悟ったら、諦めて己にできることをするという選択をとった。ただ、この主人公は違う。自分の心身を痛め続けてでも狂気的にボートを漕ぎ続ける。正直共感できない人は全く共感できずに離れていきそうではあるが、それなりに部活動をちゃんとやってきた人間なら何かしら刺さるところがあるだろう。
ラストカットはこの場から離れては行くけど、それでも狂気のループは続くと捉えた。雷で…というパターンも考えられる。爽快さのかけらもない終わり方だけど、余韻はしっかりと胸に刻まれる。
ボートが個人競技の側面もあれば団体競技の側面もあるというのが効いている。
なぜここまで頑張るのかの理由が分かっても分からないところが良い。
演出、音楽も熟練の業を感じる
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