不都合な記憶のレビュー・感想・評価
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序盤の映像は良かった
序盤の映像はすごく良かった。
石川慶さん監督作品の映像はいつも新鮮で驚かさせれる。今作は未来の家電や生活圏の表現が良かった。
ただ、終盤も新鮮なカットはほぼなかった
そして脚本、
死に対して死で報いる点
なぜこれまでのアンドロイドは傍観しているのか
まゆみのなおきへの裏切りは正当なのか?
など共感できなかった。
新木優子の髪型を楽しむ映画
アマゾンで外資の予算が入ってるからか、一つ一つのガジェットやCGが精緻に作りこまれ「本当にこれ邦画か?」と疑う。しかし、こういった素晴らしい職人芸もストーリーがついてこないと空しいものに終わることをこの映画は体現している。既視感のある物語が長々と続き、結末も予想の範疇でオリジナリティが圧倒的に足りない。
自分のクローンが大量に置かれている場所に簡単に到達できるのもどうかなと思うし、全員起きているのも違和感ある。起きてるなら、皆で一致団結して脱出しようよ!
小さく閉じられた芝居小屋のSF
科学的な考察のあれこれは、映画なんだから置いておくとして。
そもそも石川慶&ピオトル・ニエミイスキの作品はその独特の空気感や間で、原作の素材を映画という表現にしっかり昇華させるという印象があります。それがサスペンスだろうが音楽青春群像だろうが。
で、まあ今回の素材はSFなわけです。ArcもSFといえばSFでしたが、今作のほうがよりベタなSF作品と言えるでしょう。
というか、地球を脱出してのスペースコロニー生活とか、メタバース空間で他者と対話したり地球を仮想体験したりとか、妻の記憶をインストールしたアンドロイドとか、こう言っちゃなんですがありきたりで使い古されたネタのオンパレード。
ちなみにコロニーのセットも20世紀にどこかで見たような既視感漂うものです。居室は良い雰囲気ですが、まあそこは特にSF感もないので。
ちなみに宇宙空間を舞台とはしていますが、シーンとしては概ねコロニー内の4カ所と、メタバース内の数カ所という、非常に限定された空間のみで物語が進みます。そして皆さんご指摘のように登場人物もほぼ二人。
なので途中からはSF映画を観ているというよりは、小さなアングラ劇団の舞台を観ているような感覚に陥ります。劇内の空間としても狭く、またその外側の情景や世界観もほとんど伝わってこない、小さな小さな芝居小屋です。
おそらくはそれは狙いだったんだろうなと思います。で、ここで大きな問題その1、伊藤英明の棒芝居です。セリフが平板なのは人物設定として仕方ないとしても、表情や仕草でも何も伝わってこないのは致命的。まあその人物設定もかなり薄っぺらで(説明感たっぷりの父親の虐待のトラウマ。。これもありきたり)、また相方の新木優子も熱演ではあるがかなり迷いが見えるのです。
シーンの限られた小舞台でイマイチな役者の芝居を2時間見続けるのってかなりキツくないですか?今作はまさにそれです。
そして問題その2。
ピオトル・ニエミイスキの映像はいつもどおりに不安や寂寥感を漂わせて素敵です。でもそれはやっぱりAmazonプライムビデオではなく映画館で見たかったなと。
もしかすると映画館のスクリーンであれば、映像と音響で舞台の狭さと役者の演技をカバーできたかもしれない。石川慶の演出とピオトル・ニエミイスキのカメラにはそれだけの力があるのに残念です。
映画館上映というプラットフォームでは予算が取れず、なのに映画館上映でこそ活きる映像作品になってしまっているのが、本作の最大の矛盾ではないでしょうか。
サブスク配信やSNSの縦動画ドラマなど、映像のプラットフォームが多岐にわたってきているのは、長い目で見れば必要かつ素晴らしいことだとは思います。でも今作についてはその過渡期で、どうにもチグハグな作品になってしまっているなあと感じました。次も観ますけど、映画館がいいなあ。
LGBT配慮?
唐突なレズビアン展開に草
せっかく伊藤英明なのに。
星新一っぽいのかな?と思ったけど、ちょっと違ったな。
世にも奇妙な物語の一つって感じだけど、長いんだからもう少し旦那側の背景とかを掘り下げてもよかったんかな。
しかしキュー可哀想。
雰囲気系
世界がどうなっているのか説明は具体的に無し。
登場人物も少なく、基本、妻(アンドロイド)が気にくわない→殺す(壊す)→記憶のバックアップを少しずつ遡って新しいボディにインプットし、自分の気に入る妻を求める→気にくわない→殺す。の繰り返し。ハルヒのエンドレスエイトの様だ。
上で登場人物が少ないと書いたが実質二人とロボットだけ。舞台の二人芝居・・・・・
自分が見た中で記録的につまらない作品。寝なかった自分を褒めてあげたい。
描きたいのはSFではなくサスペンス
ハリボテのようなSFだった。
社会を描いていなさすぎて本当に映画として持っておきたいリアリティラインが足りない。
着想が映像型の感じ。
おそらく、夫が妻を何度も殺すなんだよね。何で何度も殺すのか? 殺せるのか? それはね…ってところかなと。
原型が『ソラリス』にありそうな気もする。そのあたりは問題ないというかむりろ好きな部類ではある。
が、大きな違いがある。それは描いていない部分までどう想像させるか。
脚本からなのか監督がなのかは分からないけどそこまで想像出来てない所が原因何じゃないかなって感じです。
登場人物7人?てどうなのよ。もちろん、物語を構成する人物が7人?ならまぁあるかな? というところだけど…地球規模の災害が起きて人口が激減しました! 地球はもうほとんど住めないので富裕層は宇宙います! にしてもなぁ。主人公の2人以外はどうなってんの? むしろ2人が虫かごに入れられた人形みたい。
伊藤さんのサイコパス感は『悪の教典』の方が上手く引き出せてた。今作はサイコパスじゃなくて過去のトラウマにより愛情が歪んだ結果の形だとしても不気味さの演出が弱くて迫力に欠けてしまっている。
ヒロインは別れた原因はDV受けて、逃げた先で出会った人と浮気したって事なんだろうけど。
主人公の「もうしない」に何度も裏切られた、でも自分も裏切りの行為をしてる。隠せてると思ってるから被害者面なのかなんともモヤる。
宇宙の映像的にはCGが絵っぽいっていう謎技術。すごいような違和感あるような不思議な感じ。結構好きです。まぁ室内との質感の違いが違和感になってるのかもしれないけど、そこまで求めるのは厳しいか。
推測で書いてる部分とがあるので話半分で読んでもらえればと思う。また、推測と感想を混ぜて書いてしまったところもある。
とりあえず、こんなところで。
よしなに。
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