劇場公開日 2025年4月25日

「非の打ち所がない!」花まんま momoさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0非の打ち所がない!

2025年5月3日
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この映画に文句を言う人はほとんどいないだろうと思う。その証拠に後悔だいぶたっても満席だ。鼻をすする音が映画館に響く。非の打ち所のないすばらしい邦画だ。
ツツジのフューシャピンクを背景にした有村架純が美しすぎる。
ウエディングドレス姿も。そして、ハンカチを目に当てる泣き方が可愛すぎる!
有村架純が泣き方なら鈴木亮平は笑い方だ。クシャッとした笑顔が最高のお兄ちゃんだ。
鈴鹿央士のカラスと話せる准教授が笑いを誘って微笑ましい。
この人になら大事な妹を任せられるよな。
バージンロードまではハラハラさせてそこからははもう涙が涙が止まらず、止まらないまま終わるのが普通の映画。この映画のキモは披露宴のお見送りのシーンだ。まるで見ず知らずの列席者を見送るかのようなキョトンとした有村架純の表情でピタッと涙が止まり息も止まる。
ああ、そういうことなんだ!と思い知る。
説明ゼリフが極力ない脚本なので、後から数々の伏線に気がついてため息が出る。
引き出物を空けた瞬間からまた涙が溢れ出す。花まんまという言葉は知らなかったが、とても素敵な言葉だ。そのお弁当箱に詰められた美しい花々を見ていると、花というものは気持ちを伝える最高のアイテムなんだなと思う。
人の気持ちというものを主軸に、理屈とか、現実味とか、そういったものより心を大事にしたいなと思う。
正しいことが正義では無い。
理論です論破したって人の心はそこにあるこのままの姿をしている。それをねじ曲げることなどできない。
嬉しい時は嬉しいし悲しい時は悲しい。
それを思いやれる人間たちの素敵なストーリーに今後の自分の生き方も考えさせられた。

momo
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