誰よりもつよく抱きしめてのレビュー・感想・評価
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何度でも観たい
知らず知らずに映画から静かにメッセージを受け取っていて、後から感情が炙り出される。こんな映画は初めて。受け手側の感性に一任され、その感情の波はそれぞれの事情により千差万別なんだと。2回観たが、初回とは異なる感情も湧いてきて何度でも観たくなる。美しい空、海の場面が感情に余白を持たせ観る側に様々な事を考えさせる。登場人物がそれぞれ苦しいのだが、それが生きているという事。俳優の皆さん、感情の揺らぎの表現が素晴らしく、観る度に新しい気付きを与えてくれる。早いうちにまた観に行きたい。是非、沢山の方に映画館でこの映画からのメッセージを受け取って欲しい。
見るたびに涙する箇所が増えます。
映像の美しさにとても感動します。
まず、0.5マイナスなのは、公開されている映画館が少ない上、宣伝がほとんど無いこと。
せっかくの良い作品なのに宣伝されないまま、多くの人の目に触れられず、廃れるにはもったいなく思います。
試写会も2回行き、1人で1回、母と2回観に行きました。
4.5をつけさせていただいた点として、ここまで心の琴線に触れるような映画に出会えることはなかなかないと感じ、高評価をつけました。
演者さんたちの演技が光る作品です。日常から掛け離れていない題材だからこそ難しい点があるかと思いますが、素晴らしい演技力に脱帽です。
最初は、ツキちゃんに感情移入してしまい、ヨシくんとのやり取りがある度に涙していました。
どしゃぶりの雨の中で距離を保ちながらお互いを思いながら離れるシーンは映画史に残る名場面になるのではないでしょうか。
2回目は母と観に行き、ツキちゃん目線で観ていた私と、ヨシくん目線で観ていた母とのディベートがはじまり、ヨシくんの行動原理に想いを馳せることができました。ディベートの末、泣き、語り合いながら映画館を出たのは初めてで、観る人によっても視点が違ったため、すごく新鮮な感覚に陥りました。
母が珍しくもう1回見たいね、と言っていたため、早速次の日に観に行きましたが、セットを含め時間の経過や、心境や環境の変化の描写が細やかで、観るたびに新しい発見があります。
はいおしまい!幸せ!という単純な終わりではないように思えた物語でした。まるで、本当に人の人生の交錯を切り取って見せられているかのようですが、さまざまな人が見やすいようになっており、愛とは、人を思う気持ちとは何か、を考えさせられるような作品だと思います。
映画を観て、考察をすることが好きな人、登場人物の行動や表情を観察した上で想いを馳せることが好きな人にオススメです。
最後まで席を立たず、涙している人も多かったです。
コロナのくだりのせりふがなければなぁ
コロナ珍騒動がなかった世界というテイで見ていました。
帰宅後のシュッシュ!はあれど、各所に置かれていたアルコール消毒の容器がなかったりしたので。
でも、ちはるさんがこの病気になった経緯を説明するせりふで「コロナでワクチンを打つ前にお婆さんが亡くなって……云々」というせりふがあり、えー、コロナ珍騒動を経ての現代なんだと。
だとすると、いろいろと整合性がなぁ。
それはともかく。
まぁ、彼の病が精神的なものだから、実際に潔癖かどうかは別なんだろうけど、
鍋に水道の水入れる?!?!
月ちゃんがやけどをする場面ですけど。
昔、妹がミネラルウォーターしか飲んでなくて、父親が「買った水を飲むのか!水道水でいい」とよく喧嘩していました。
私も水道水を鍋に入れられたらがっかりかも。
それはともかく。
ネギや牛蒡は洗剤で激洗しているのに、それも何度も洗っているのに、外食できるのも不思議。それは同じ病を抱えた人と一緒だから?それとも病院に行って症状がちょっと良くなったから?
結局、どちらの男性も月ちゃんの気持ちは考えていなく、自分目線。
せっかく、月ちゃんが自分の夢を叶えて一人立ちしたのに、また呼び戻すのは何なんだろう。
ラストにもやもやしてしまいました。
私だったら、病を克服したと思われる男の方が「僕もいっしょにアフリカへ行くよ!」ってせりふで締めて、えー!極端すぎる〜!ってオチにしたいと思います。
役者の表情や空気感が光る作品
原作を既に読んでいて、どのように映画化されるか気になっていましたが、設定をうまく変えることで恋愛の美しさやせつなさがより引き立っているように思いました。セリフは控えめで、役者の表情や空気感が強く伝わってきます。
登場人物たちの言動にモヤモヤする場面もありましたが、誰もが持つエゴや弱さがちゃんと描かれ、その人間らしさが作品にリアルさを与えていると思いました。
挿入される風景や音楽も美しく、素敵な作品になっていました。
感情が揺れ動く作品
人間の本質に迫る秀逸な作品
切なくも美しい純愛ラブストーリー
同名小説を実写映画化した切なくも美しい純愛ラブストーリー。学生時代からの恋人同士の二人ですが彼氏は潔癖症であるため触れることもことも出来ない状況。そんな二人に突然それぞれ新たな出会いが訪れる。お互いの想いが空回りして先の読めない展開にハラハラしながら見守るストーリーが実に絶妙で素晴らしい。
2025-24
誰よりもつよく抱きしめて
世界観に引き込まれて自然に一人ひとりに感情移入して涙が出ました。恋愛をテーマにしていますが誰にでも共感する部分があるせつなくて純度の高いヒューマンドラマ何度も観たくなる作品です。三山凌輝さん久保史緒里さんファンチャンソンさん、出演のみなさんすてきでした。
ヒューマンストーリー
誰よりもつよく抱きしめて
映画が終わっても暫く席から立てなかった
生活感と映像の美しさ
主人公の若い2人の自然な演技が良くて、
セリフの多さより表情や間で感情が
揺さぶられた。
途中から引き込まれて自分がそこに入っていけたような気持ちになりました。
久し振りに映画館まで足を運んで
良かったと思えた映画でした。
泣けた
ネタバレ注意
最愛の月ちゃんが支えてくれることはとても幸せなことだけど、それ故に自責の念が強くなって焦ってより悪化しちゃうことってあると思う。良くんが出した結論は互いにつらかったと思うけど、1人になったことでじっくり向き合えて快方に向かえたんじゃないかな・・・・・・なんて鑑賞後もいろいろ考えたりして、派手さはないけど入り込めるいい映画だった。主役2人も韓国の人も、同じ病気の役の人もみんな自然ないい演技でよかった。曲も良き。
恋愛映画の枠に留まらない名作
ボーイズグループとガールズグループのメンバー2人が主演ということで、ファンの集客目当ての映画なのかな…と考えている映画好きな方にこそぜひ見て欲しい作品です。強迫神経症を患い恋人に触れる事が出来なくなった男と、彼を支えつつも触れられない辛さに葛藤する女の物語。2人それぞれに新たな出会いがあることで少しずつ心がすれ違っていく様が丁寧に描かれており、俳優陣の高い演技力が物語の説得力を高めています。私も神経症を患っているのですが、生活をする中で感じる皆が出来ていることが出来ない不甲斐なさや悔しさ、それをただ見守ることしかできない側にいる人間の葛藤の描写がとてもリアルで、他人事とは思えず映画館でボロボロに泣いてしまいました。派手さは無いですが静かな感動を呼ぶ作品です。涙もろい人はハンカチ必須です。
最高に素晴らしい映画だ
人間らしい登場人物たちが愛おしい
想像力が必要な映画
1〜10まで教えてくれる映画じゃないです。
なんでこんなに怒ってるの?
なんて無神経なの?って思えるシーンも二人の境遇を想像できれば納得できます。
お互いが我慢するのは相手を想っているから。
それが愛なのか情なのか。
人間は綺麗な心だけを持ってはいない勝手な生き物。
綺麗なストーリーは嘘っぽくて苦手。
駄目な所もちゃんと描かれた人間らしいキャラクター達が愛おしくなる。
役者さん達の演技が光る映画です。
劇場やテレビでの告知が少ないのは残念。
韓国の彼の方がいい
原作は未読。月菜が自分の夢より良城と一緒にいることや、ジェホンのアプローチや、良城と千春の行動や態度に、後半までずっとモヤモヤした。月菜と良城は支え合っているようで、実は相手に依存していたのだろうか。別れたことが、二人を前に進ませた。それなのに、数年間会っていないのに元の関係に戻るのは疑問。ハッピーエンドで終わるが、元の状態にならないだろうか。人は簡単には変われない。ジェホンと一緒にフランスに行った方が、月菜も良城にも良かったような気がする。ジェホンの絵本が好きな理由と、彼女と一緒にいても心が動かない訳が最後に分かり、やっぱりジェホンがいいと思った。
脚本と演技がしっくりこなくて、星3つ。
傷つき揺れながも繫がりを回復する秀作
潔癖症で恋人の手を触ることさえ出来ない男(良城)というマイノリティを巡る物語なのだが、可哀想な良城を何とか助けようとする女(月菜)の物語かと思いきや違った。
良城を見守っている月菜は、良城と同じ症状を持つ他の女(千春)と良城が屈託なく仲良くしているのを見て、嫉妬を抑えることが出来ない。
マジョリティであったはずの月菜は良城と同じ境遇の千春に疎外される。
韓国の料理人ジェホンが、月菜に猛烈にアプローチするが、そのジェホンのくらくらするような魅力に揺れながら必死に良城への想いをつなごうとする月菜は、千春と良城の罪悪感の無い振る舞いによって深く傷つけられる。
月菜は月菜でジェホンに抱擁される瞬間を良城に見られてしまう。
登場人物は全て思いやりに溢れ、優しく穏やかで、あまりに相手の立場をおもんばかるが故にすれ違いが重なる。
なんとゆう見事な展開であることか。
ジェホンの言動は強引で、歯の浮くような台詞も多く、無理があるように見えながら、観客に彼がただの軽い遊び人とは見せない。大した演技力と演出。
ジェホンのその本気は最後にきちんと回収される。
優しさと思いやりに溢れていても人は人を傷つけることから逃れられない。
この映画の素晴らしさは、その悲しみで終わらないところだ。
自分を生ききることが繫がりを回復させる。
温かい映画だ。
絵本が補助線となって優しく観客を導く。
欲しくなった。
これは必ず見るべき映画となった。
ミッドナイトスワンの内田英治氏の作品 なるほど!
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