「落ち着いた雰囲気の映画」誰よりもつよく抱きしめて やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
落ち着いた雰囲気の映画
クリックして本文を読む
騒々しい映画になりそうな展開なんだけど、終始落ち着いた感じで、雰囲気の良い映画でした。
特に凄いと思ったのが、ファン・チャンソンさんが演じたジェホンなの。
もし、ラブコメだったならチャラい陽キャになりそうな役どころなんだけど、この映画の落ち着いた雰囲気を壊さずかっこいいんですよね。
そして、ラストの種明かしで、前の彼女を好きになれず月菜を追い掛けた理由も明かされて、誠実な印象も受けるんです。
もっと早く種明かしをされていたら、ジェホンをもっと応援したくなっていたかも。
それから、この映画は月菜の成長物語なのかなって印象も受けたの。
なぜならば、良城が乗り越えた過程がいまいち分からなかったから。
なので、二人で乗り越えて迎えたハッピーエンドって印象を受けなかったんですよね。
結果として、二人との恋愛というより、二人から影響受けた月菜の成長を観た感じかな。
もっとも、恋愛映画と成長物語の線引きなんて無いし、恋愛は成長に欠かせないものなのですが。
(と、言いつつこの映画を恋愛映画として語りますが)
このところ三本立て続けに恋愛映画を観たんだけど、相手の事を思うほどすれ違って、わりと自分を出せてた『大きな玉ねぎの下で』の二人が、結果としてぶつかってもすれ違いが少なく感じたのは、そんなもんなんだろうなと思う。
恋愛映画で恋愛を語るなって言われそうですが。
コメントする