「11人の、賊軍ではないクセつよ女子高生群」ゼンブ・オブ・トーキョー Mr.C.B.2さんの映画レビュー(感想・評価)
11人の、賊軍ではないクセつよ女子高生群
11月5日(火)
劇場で何回か予告を観てアイドル映画と思っていたが、ここのレビューで割と評判が良いのでTOHOシネマズ日比谷で「ゼンブ・オブ・トーキョー」を。
今、新宿西口の地下は本当に地上に出るのが困難である。小田急デパートが取り壊されて、地上への出口の多くが閉鎖されて迂回路が入り組んでいるため、映画の女子高生のようになるのは判るよ。私も一度出られなくなりそうだった。地下は新宿三丁目まで続いているし。260mの高層ビルが完成する新宿西口大規模再開発終了の2029年までこれが続くのか。今の西口方面には映画館が無いのが救いだ。
閑話休題。
長野から東京へ修学旅行に来た高校生の女子班5人、自由行動の1日を班長池園は東京の名所をゼンブ回る計画を立てたが、本日休館や行列で思い通りに行かず、各自昼食を取って集合にしたがみんなが来ない。さて、どうなる?
浅草、上野、原宿、渋谷、下北沢、池袋、新宿と東京に来た女子高生が行って見たそうな場所が網羅されている。日向坂の4期生11人(オジさんは誰も知らんけど)全員を上手く使っている脚本が成功かな。
各自の思惑、都合でバラバラになっても自分で作った計画を着実に進めて行く池園が意地らしい。下北沢のカフェで飲んだドリンクに「美味しかった。皆と一緒に飲みたかったな」いいコじゃのう。
LINEのトークを画面に出して、それぞれの状況等の説明を省略しているのも上手く行っている。さすがに11人を描くのでそれぞれの深掘りは足りないけど、アイドルのスケジュールをぬって12日間で撮影されたそうだが、その割に面白く、楽しく観られる映画になっている。
最後には11人が協力しての大作戦?で一つにまとまる。上手く行かなくったって、それも青春だ。「ザ・アオハルだねぇ」「ジ・アオハルでしょ?」
君たちは今、青春だ。