劇場公開日 2024年10月25日

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「行き止まりもオシャレだよねぇ」ゼンブ・オブ・トーキョー サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0行き止まりもオシャレだよねぇ

2024年10月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

萌える

絵に書いたように爽やかでキラキラした青春ロードムービー。ド直球なストーリーだけど、日向坂4期生の意気揚々とした演技と表情に、おじさん思わず感動しちゃったよ。なんて優しい映画なんだ。
アイドル映画だし、どうせ大したことないだろと舐めてかかった自分がバカみたい。というか、映画を分析してレビューしていること自体、アホらしくなっちゃうほど、彼女たちの純粋で真っ直ぐな瞳にやられちゃう。友達のために頑張ったり、全力で何かを成し遂げたり、そんなひたむきな姿はどんな形でも、何度見たって元気を貰える。

修学旅行を舞台にした青春群青劇という、ありそうでなかった設定を存分に生かしたストーリー。

〈ひとりぼっちになっちゃった班長〉
〈アイドルのオーディションを受ける女の子〉
〈どうしても新商品を手に入れたいオタク4人組〉
〈クール系キャラの化けの皮が剥がれそうになる女の子とついてまわる2人〉
〈気になっている男の子が一緒だけど、なかなか話せずにいる名コンビ〉

この5つのグループを行ったり来たり。主人公的ポジションは一応班長だけど、みんなにしっかり出番があって、ちゃんとそれぞれスポットが当てられる。彼女たちのファンはもちろん、群青劇としての質がかなり高いから特段ファンでない自分のような人でも、大いに楽しめる最高の映画になっている。これこそ、この手の映画のあるべき姿だよね。

予告のコメディ的な雰囲気は、女子高生ノリぽくて正直笑えるか心配だったんだけど、ボケとツッコミがしっかりしている上にワードセンスがいちいち面白くて、しかも自然発生的な笑いって感じでチョー良かった。例えツッコミとか、天然ボケとか、女子高生ならではコント(?)とか、結構ゼンブどストライクで、普通にめちゃくちゃ笑っちゃった笑笑
「東京って行き止まりもオシャレだよねぇ」は本作ベストパワーワード。しかもそれをなんの躊躇いもなく言うから、そもそもがそういう正確なんだろうね笑笑 気になっている男の子が一緒の2人も、漫才同然の掛け合いで大笑い。行動に決めてからーの、現行犯逮捕はセンスあり笑 でもやっぱり、八嶋智人のパワーは凄まじいね笑笑 次何が起きるか想像つくのにこの面白さ。もう、俳優じゃないでしょう。

話の一つ一つがやけに具体的で、女子高生と解像度がやたら高いなぁ、監督すげぇなぁと思っていたら、どうやら事前に出演者一人一人にアイドルになるまでの体験談をインタビューし、それを元に作られた脚本らしく、おかげで作り物感の一切ないすごい映画になっている。ある意味ノンフィクションな作品。
そんな脚本が、彼女たちの自然な表情と立ち振る舞いを引き出しているんだね。いやぁ、よく出来たアイドル映画だこと。そのまんま、それぞれの魅力が詰まった物語ってことだもんね。宣伝通り、めちゃくちゃみんなキャラが濃かったから、誰が誰かわからん!ってことには全くなりませんでした。不安に思っている方はご安心を。

それぞれのグループが徐々に関わっていくのも面白いし、修学旅行のラストスパートもかなり好き。ああ、アオハルだなぁ。そう心の中で呟いていたら言われちゃった😁締め方もありがちでシンプルながらに心温まるし、やり過ぎず丁度いい。ツッコミどころはあれど、90分以内に収めてくれたから、一切ダレずに走りきる作品になっていた。
あぁ、キラキラ眩しかったな〜。朝から癒されたな〜。女子高生の雰囲気出すの上手いなぁと思っていたら、ほとんどみんな現役JKだったのね!ちなみにわたしは正源司陽子&竹内希来里推しです(誰得)

サプライズ
SAKURAIさんのコメント
2024年10月26日

推しの竹内希来里さんは白キャップの子ですね!確かに可愛いですね!この子の「修学旅行マジック」ってワードがツボでした(笑)

SAKURAI
てぃーえすさんのコメント
2024年10月26日

それぞれの登場人物もメンバーに当て書きしたようですね。単なるアイドル映画で終わらせない監督と出演メンバーの努力が詰まった作品でしたね。リピート予定なので、もっと細かいところまでチェックしたいと思います。

てぃーえす