「ゲーム→アニメ映画化にしては良い出来」劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク 映画感想Newtonさんの映画レビュー(感想・評価)
ゲーム→アニメ映画化にしては良い出来
今回は簡潔に。まず、プロセカの前提知識が無いと正直言って楽しめない。
先にゲームやホームページを見て、予習しておくべし。
本編については、序盤が5ユニット同じ展開が続くので、だいぶ退屈に感じると思う。
平等にしないと人気格差が生まれてしまうので、仕方ないのかもしれないが、もう少し削っても良かったのでは無いか、と思う。
テーマやストーリー性については、現代社会において、まあよくあるっちゃある話だが、やはりシンプルイズベスト。
良い社会風刺的な映画になっていたと思う。
その上、この映画の観客層に向けてのメッセージとしては尚良かった。
ただ、もう少し説明を多くしても良かったのでは無いかと思う。
前半の少しダレてしまう部分を短くして、もっと説明を増やすべき。
特に、映画をよく見ない人からしたら、最後のあのセカイで崩れてきたものは何か、すら分からない人もいるであろう。
そのような人向けに軽い説明を、そしてあまりプロセカを知らない人向けにも軽い説明を、その代わりに前半をもっと簡略化出来ていたら、素晴らしい映画だったのでは無いか、と思う。
しかし、ゲームをアニメ映画化というものは、非常にハードルが高いとされている中、この出来はものすごく頑張ったのだなと感じた。
特にライブ映像などの、プロセカならではのシーンはそれこそ音響環境が整っている映画館で見るべきだと思う。
映画として見れば、少し問題点もあるが、ゲームの延長線上のストーリーとしてみると、傑作だなと感じた。
気になる方は是非、予習を済ませた上で、劇場でご覧になってはいかがか。
p.s. 初週しか無いみたいだが、本編前の初音ミクによる舞台挨拶のシーンで、撮影OKタイムでは無いにもかかわらず、シャッターを切る人が多すぎる!
年齢層なのかは知らないが、もっとマナーを守るべきだと思う。