劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミクのレビュー・感想・評価
全73件中、1~20件目を表示
初音ミクの映画!?
ボカロは高校のときからハマり、初音ミクが映画デビューすると知ったときはすごい衝撃を受けました。プロセカは過去に遊んだこともあるので、どんな物語になるのか興味津々で観に行きました。
ミクたちの声を映画館で聞くのはすごく不思議で、今までに味わったことのない感覚でした。電子的な所はありましたが、彼女の話し方が自然だったので特に違和感はなかったです。
プロセカのストーリーは、スマホゲームとは思えないぐらいリアルな人間関係が描かれているのが特徴です。今回はそれを大幅に拡張させ、劇場版に相応しい完成度になっていました。中でも、渋谷の街全体を巻き込むスペクタクルな場面では、「そんな展開になるの!?」と思わずびっくりしてしまいました。
全体の印象として、壊れた世界のミクが主人公のように感じました。彼女は自分の歌を探しつつ、生きづらさを感じる人たちに想いを伝えようとします。受験や仕事のストレスなど、それぞれの事情を抱える人々にとってミクの歌声はノイズでしかありません。それでも、一人でも伝わる歌を届けようと彼女が成長していく所が素晴らしかったです。最後の台詞は『初音ミクの消失』の歌詞とリンクし、ボカロ好きでよかったと実感できるぐらい感動しました。
原作ゲームのユニットキャラも登場し、彼らはミクをサポートする立場として活躍していました。メインキャラが多すぎて尺が足りるのか心配しましたが、それぞれの見せ場がしっかりと用意されていたので、スタッフが個々のユニットを大切にしているのが伝わってきました。彼らに関する説明は少ないですが、どれも親しみやすいキャラなので、ゲームをプレイしていなくても彼らに共感できると思います。
後半のライブパートは大迫力で、どのユニット楽曲もそれぞれも個性が表れていました。セトリの順番も「そうでなきゃ!」というチョイスになっていました。なお、本編終了後にはアフターライブというものがあり、ペンライトを振って応援することが出来ます。私は通常上映に参加したので声は出せませんでしたが、ペンライトを持参してきた人が自分を含めて何人かいました。映画ではカメラアングルが変化する2Dアニメなのに対し、ここでは3Dキャラかつ定点カメラになっているのが違いです。
鑑賞後は「(良い意味で)とんでもないものを観てしまったな……」と印象に残る作品でした。ボカロファンは勿論、生きづらさを感じる人にも観てほしいです。
どこかで誰かが自分の表現で勇気づけられている
個人的にこの映画鑑賞は懐かしかった。というのもボカロ文化に触れたので久しぶりだったので。2010年代初めの頃には、よく聞いていたのだけど、最近は遠ざかっていた。なのでアプリゲームの方は未履修状態で鑑賞。
最初はキャラクターの関係性がわからなくて、やや混乱したのだけど、次第にグループがいくつかあって、それぞれに異なる初音ミクたりボカロのキャラがいるのだなとわかってきた。確かにボカロは人の数だけ設定があるというか、一つのイラストと声から無数にパーソナリティが生まれていくことに面白さがあったので、そういうことを反映しているのだなと理解した。
夢を諦めた人や人生に希望を持てない人には、ミクの姿がノイズに見えてしまう。そういう人たちにミクの想いを届けるにはどうしたらいいのかと、それぞれのグループがライブパフォーマンスを企画することになる。それを観た人々に想いが届いていく。
これら、夢を諦めた人たちと主要キャラクターに直接の交流は生まれない。偶然通りかかったり、ネットで見つけたりといった感じで、彼らの間にドラマが生まれるわけじゃない。でも、創作によって伝えるって、どこかで誰かが自分の表現で勇気づけられてるかもしれないって信じていないと続けられないよなと思う。そういう創作者の心に寄り添った内容だった。
タイトル詐欺、古のボカロ好きには全くおすすめできない
あんまり強い口調でレビューを書きたくないですが、
期待とは裏腹にあまりにも酷すぎたので、同じように幻想を持った人が
この映画を見てお金を無駄にしないようにと思って書かせていただきました。
あくまでも注意していただきたいのは、古のボカロ好きにはお勧めできないという点です。
プロセカが好きな人にとってはいい映画なのかもしれませんので、そういう方は良いレビューをご覧ください。
先に唯一良かったことだけ書くと、各有名Pの楽曲単体は良かった(ストーリーは関係なし)
〇タイトル詐欺について
「壊れたセカイ」までは間違ってはなくあっていたのですが「歌えないミク」が全くもって嘘。
序盤からミクは歌唱することができ、その声が届けたい人に届かないという設定でした。
序盤10分程度はYouTube でも公開されていたので、それも見ていきました。
それを見ると、すでに歌えていたので、途中で思い通りの歌詞や声が発することができず声を失うが再び立ち上がるようなストーリーを期待していましたが、
そんなことはなく、届けたい人に声が届かないという設定でした。
また、届かないのは、歌が未完成だからというような描画もあり、歌えないとはかけ離れたものでした。
さらに、途中で全世界からミクが消える描画がありますが、あくまで「消えた」のであって
「歌えない」訳ではありません。
〇古のボカロ好きにはお勧めできない点の前にあらすじを書いておきます。
あらすじとして、夢をあきらめかけて心を閉ざしてしまった人に対して
ミクが応援しようと歌を歌うが、その声はノイズとして届き、余計に悪化させてしまった。
(歌は、普通の人には聞こえるが、夢をあきらめかけた人に届かないという設定)
結果、ノイズに腹を立てた人がミクに罵詈雑言を浴びせ、それをされ続けたミクが心を閉ざしてしまって、消失してしまう。
※消失する際に、全世界のミクを飲み込んだので、結果、実世界上からミクが消えてしまう。
そして、セカイのオリキャラが、ミクが歌っていた歌をヒントに、夢を応援するような曲を各ユニットごとにつくって作って、挫折しかけた人の心を奮い立たせた結果、
ミクへの罵詈雑言が消えて、ミクの思いも届くようになっていろいろ元通りになりましたというところです。
(はい、何言っているか分からないと思いますが、私も観ていて何見せられているのかが分からなかったです)
〇古のボカロ好きにはお勧めできない点
全体を通して、とりあえずパロディーっぽいことをしておけば良いと思っている浅い考え感じがにじみ出ているのと、ライブのクオリティーがとても低い。
1.「初音ミクの消失」のパロディー
「ありがとう、そしてさようなら」というセリフがありました。2回登場します。
1回目はミクがみんなを助けるために強い口調で言い放ちます。これはまだパロってるだけなので納得です。
2回目はミクが思いを届けられるようになって自分のマスターらしき人と再会し別れを告げるシーンでしたが、ミクが「ありがとう」だけを言い、そのあとの「そして、さようなら」をオリキャラ全員でいう描画でした。ボカロ好きからすると、なぜオリキャラに言わせたかのか理解に苦しみます。少なくとも原曲ではミクが消失する前に言うから意味があると思うので、そのアイデンティティを取ってしまって何がいいのかがさっぱりわかりません。
2.「ODDs & ENDs」のパロディー(もしかしたらほかの曲のほうが適切かも)
罵詈雑言を浴びせられるシーンがあります。
おそらく、この曲をパロってるのかなぁとも思いつつ、描画自体は罵詈雑言で終わります。
ミクを歌わせるのに各ユニット全員が集まってミクが歌うために1つのいい曲を作る(マスターになる)ようなものを期待していましたが、ミクのためと言って、自分たちのユニットの曲を作り上げました。結局、これだけを見たら各ユニットが歌いたい曲を書いたという描画になってしまい、「自分たちのためだよね」という感想しか出てきません。
3.google検索とかで「ミク」が検索に引っかからなったことがあるパロディー
ちょっと深読みですが、ミクが世界から消えるところでパロっているのだと思いますが、それは消えただけにすぎずません。さらに、ほかのクリプトンズは今まで通りセカイにいるというような状況です。
一方で、このパロを使うのであれば、ほかのボカロも消えるべきだと思います。ミクだけではなくほかのクリプトンズが心の支えであった人も多いのではないでしょうか。そういった意味でも、ミクだけ消えても何を見せられているのかが分からない。全員が消えるとセカイの人たちが、頑張って全員を取り戻すというような描画にもできて、それはボカロ好きからすると、当然な描画なのでとても納得ができるかと思います。
4.「なーでーてーいい?」
猫を撫でさせてほしいと懇願する描画があります。
もう無理やりに入れたとしか思いえません。
結果、パロってるのまるわかりなのですべって何も面白くありません。
5.各ボカロに性格がちゃんとある
これは、プロセカである以上仕方がないことなのですが、
そもそも、こういう性格等の情報がないからこそ創造性が増すといって意味で
クリプトン公式ですら、そういう情報を公開しておりません。
それなのにも関わらず準公式みたいなところから、こんなキャラ設定で大々的に映画をやってしまうと
そもそもの創造性が失われて、ボカロの良さが失われると思います。
そういった意味でもオススメできません。
各ボカロは自分の心の中に必ずいるので、このキャラ設定が正解だと思わないでほしいと思うレベルです。
6.アフターライブのクオリティーが低い
映像のクオリティーがスマホゲーレベル。
映画ならでわの曲というメリットのぞいて、スマホで見れるクオリティものをわざわざお金を払って映画館で見なければいけないのか意味不明です。
クオリティーでいえば、こんな感じでした。
ミクはついテールが鎖のようにカクカクした動き
リンちゃんの外はね部分の描画が動きにあってない
レン君は、頭のバナナが全く動かない
ルカ姉さんの後ろ髪は、サラサラではなく恐竜の足のようにゴツゴツ
メイちゃんは、パッキパキに固めているのかというぐらい紙が動かない
KAITO兄さんは、マフラーが棒
〇ストーリーについて
1.ストーリーは薄っぺらく何にもない。
2.映画中のライブも無理やり詰め込んだ感じでした。
〇金儲けむき出し
上映後に、アフターライブをやりましたが、ユニットは週替わり交代制で
全部のユニットのライブを見るのには、3回は通う必要があるみたいです。
私が行ったときはたまたま、ボカロ+ほかのユニット1組でしたが、
ボカロを目当てで行くのであれば事前にしっかり情報はチェックしたほうがいいです。
にしても、若い子向けなのに、3回通わせる前提の設定は金儲けのことしか考えてない汚い映画です。
また、ゲームともコラボしているらしく、現地に行くとも、ゲーム内のアイテムがもらえるのですが、そういった意味でも通わせる気が強いですね。
よほど作った映画に自信がないのでしょう。
〇最後に
全体的に、何を見せられているのかがさっぱりわからなかったので
見るだけ時間の無駄です。お金がもったいないです。
これを見るぐらいならば、公式グッズの一つや二つを買った方がよっぽど実りがあります。
本当に最高でした!
真バチャシン達は出ません
VOCALOIDが元々好きで、プロセカはサービス開始初期からプレイしている者の感想を以下に残します。
1.プロセカのプレイスタイルが真バチャシン(セカイに属さない、本来の)のミク達と一緒に各セカイのオリキャラ達の活躍を見守る、というのが基軸のゲームだが、この映画では本来のバーチャルシンガー達は登場しない。
序盤は「初音ミクは世間から人気の存在である」ことを表す描写が多いが、プロセカに書き下ろしたp達の過去作を申し訳程度に流したり、身近な場所でミクの歌が流れる程度でさらっとミクの歴史をなぞったりというものは無かった。後述するが、セカイのバチャシン達はどうかというと雑な扱われ方だった。
2.この映画を作るに当たっての条件のために、今回のストーリーが練られたかのように感じた。
この映画のポイントが、「各ユニットごとに一曲作成する」「拒絶され闇にのまれるバツミクを救う」の2つだと仮定した場合。わざわざバツミクのために一同集まったにも関わらず協力するなどはなく、各ユニットごとで作成する話になる。これは集めた意味が分からなかった。
そもそも拒絶される理由として、突然出てきて何回もモザイク姿で画面を占領したり、スマホから飛び出てきたりされたら困惑するだろうし、自覚していながら繰り返せば拒絶される理由も至極当然ではないか?と思った。正直バツミクより人間の人達の方が可哀想だと感じたし、見えない設定にしなかった理由が知りたい。
3.後半扱いが雑だった。特に各セカイのミク。存在を抹消しただけで、ミク達でバツミクを励まして前を向かせるシーンなどは全くなかった。普通に消えて普通に帰ってきた。泣いたこはねも、謝るミクも可哀想に感じた。
助けられたバツミクも、オリキャラ達にありがとうと言うだけで恩恵を与えるとか感謝の気持ちを返すシーンが見られなかったので呆気なかった。
4.アフターライブはカメラ固定。歌っているキャラをアップにしたりはなかった。映画のおまけではあるのだろうが、お金を払って見るならズームしたりカメラで追えるコネクトライブでいい。
大まかに以上4点が主に思ったこと。
作画崩壊が見られるシーンなどもあったが、絵柄や服についてはキービジュアルやMVの時点で察してはいたので特に問題はない。
痛くはないけど劇場まで行ってみる価値は…
ボカロにしか興味がなくプロセカというゲームをやらずに見た立場から正直なところを書かせていただくと人により見るべきか見なくても良いか分かれる作品という印象。
まず結論だけ言うとどちらかというとプロセカファンに対しての映画なのかなと言う感じで、ミクや他のボーカロイドのファンが見ても何のことやらという感じが強い。
内容としては導入は少し退屈、後半のほうが楽曲の披露があり多少満足といった感じ。
導入部分はそれぞれユニットごとにメンバーがでてきているので私のようなメンバーの顔くらいしか知らない単なるボカロファンにもわかりやすいというところ。
退屈と描いたのはある程度ユニットごとのメンバーの顔などが一致してないとわからない人にはわからないって感じる部分から。
加えて最初はメンバーどうしの関係性などを描いてる印象なのもあるからという感じ。
それぞれのユニットの楽曲についてはかなり出来が良く感じたけど後半についてはミクが劇中のようになってしまったことでユニットとメンバーそれぞれが向き合った結果の楽曲と考えるとプロセカファンにとってはエモい部分だろうけども、ミクがサヨナラと言った意味だったりとか最後にバツミクのセカイに現れた人が誰なのかとかたぶんプロセカファンでも疑問が残る部分はある。
にわかレベルでもある程度プロセカというものを知っていないと難しい部分がある(セカイのことやセカイにいるボーカロイドのことなど)ようにも感じるし正直予習的なものが必要になる感じもあるため、2000円近く支払って劇場で観る価値があるかと言われると人によると思う。
ボーカロイドが好きな人は登場シーンが少ないからこそ特にそう感じるかも。
最後のほうは怒涛の楽曲攻めからの感動という感じで1度は見たいと言えなくもないけど。
その好みも人によるだろうし、私の判断基準でいうと1回見れば十分で何回も観たいもんじゃないなというところ。
ただ、この映画は劇場で見ると週替わりのアフターライブもあるし素人でもまあまあ楽しめるのかなという感じではある。
ただそれも見方によっては所詮プロセカファンやプロセカ登場キャラのファンに向けた感じなのかなという印象。
感動をありがとう。
子供や家族連れが多かった。小中学校くらいの子もたくさんいた。皆静かに観ていた。
劇中、涙を拭う人もいた。想いが込み上げたのか、嗚咽する人もいた。
だが非難する人はいなかった。皆静かに噛みしめるかのように見入っていた、
自分も泣いた。涙は止まらなかった。
正直、観に来たくなかった。痛い映画なのは分かりきっていた。そんなのは火を見るより明らかだ、そう思い込んていた。
だが違っていた、それは間違いだった。
自分は初音ミクが大好きだ、初音ミクに救われた一人だ。勤務先で追い詰められ裏切られ絶望し逃げ出した末、患った。、3年間休職し引き込もった。恐怖からかほぼ記憶は無かった。
だが映画を観て断片的に思い出した。
バツミクのいたセカイ。
同じだと感じた。人の声は聞きたくない、聴こえない、音楽は響かない、目は見えるがそれだけ、光も色も感じない。季節は無い。
隔絶されたセカイ。
自分の作った殻だと言われるが、そんな甘いもんじゃない。追い詰められた崖の先はそこしかない、行き場は無い。恐怖と孤独と絶望の底だ、
牢獄だ
牢獄の中にいると精神は摩耗し麻痺していく、傷つきたくない、自分だけは守りたい、守る為に、人の声と言葉は拒絶していった、
励ましとか勇気とかの言葉は聞いていられなかった。特にその手の歌手も歌も嫌悪した、感情を込めた曲は最悪だった。蔑みの偽善、善意という名の暴力。その塊。お前は許さない。そう言っているようにしか感じられなかった。そんなセカイだった。
現実には映画のような温かい仲間はいない、止まった時間の中だった。
だが初音ミクは唐突に現れた。初音ミクはそれまでも知っていた。あまり好きではなかった。何か変な声で歌っていた、
感情の無い機械音声だからなのか、その声は届いた。歌は聞き取れないし、歌詞は分からない。何故か想いだけが届いた。そんな気がした。
断片的に届く声は、赤子の泣き声のようだった、
悲鳴のような声、叫んでいた。助けを求めているように感じた。
自分の心の中にある湿った導火線にパチパチと音がした。火花のような雑音は初音ミクの声に変わった。
たぶん無意識に助けを求めていた、いつの間にか救われていた。
初音ミクの声と音が溢れていた、大好きになっていた。
初音ミクはきっと存在する。それは願いだ。
初音ミクは全てのクリエイターの苦しみと願いと想い、そして心強いファンの皆によって仮想世界に存在している。
そして孤独や絶望に苦しむ多くの人や、初音ミクを否定する人、そんな人までも含めて想いを伝える為に声を上げる。
全ての人に想いを届けるんだ、伝えたいんだ。言葉と音楽で現実の世界も救いたいんた。
そんな気持ちがパンパンに詰まった、初音ミクへの感謝を込めた、そんな作品、それが全て、そんな映画。これがカタチになった想い。俺にはそう感じた。
プロセカファンにはどう映っただろうか、プロセカメンバーは、個性が良く出ていて光っていた、輝いていた。ミクはプロセカにも支えられていた。仲間って凄いな。改めてそう感じた。
最後のシーンは分からなかった。新しいセカイに行くのか、誰を待っていたのか、次の作品への布石なのか、
現在、初音ミクの人気は世界的なものになりつつあり、国内の想像を遥かに超えた状態になっている、凄い人気だ。特に英語圏は凄まじい。次の映画は英語圏もターゲットになるものかもしれない。
最後に、映画を観た感想を。
良かった。本当に良かった。
ありがとう。本当にありがとう。
幸せです。
長くなってごめんなさい。
最後迄、読んでくれて、ありがとう。
本当に、ありがとう。
「きっと届くはず きっと見えるはず」
大人でも子供でも観れる映画だと思う(あらすじネタバレ有)
物語としては起承転結がハッキリしており、観やすかった。
ストーリーとしては子供の映画でよくテーマにされる「失った夢を取り戻す」というテーマ。
ただし、子供のテーマによくありがちな蝕まれることで世界が崩壊するとかではなかったので、完全に子供向け過ぎというまでもいかないかなといった印象。
そして最大に評価するべき点は綺麗で安定した絵。そして、後半のパフォーマンスパート。
流石一流のクリエイター達が作っただけあって、迫力のあるダンス、歌、パフォーマンスをDolby7.1chで楽しませて貰いました。
音もビリビリ体に来て興奮しました。
映画館で見ることで価値が発揮される映画だと思いました。
未履修で鑑賞
プロセカという作品はなんか人気らしいというのは知ってはいるものの
内容はまったくの未履修で鑑賞。
おそらく全キャラ?フォーカスされていて、プロセカファン作品としてはかなり頑張っていたと思います。
半面、世界観の説明が省かれているため、完全初見だと把握のために思考リソースを持っていかれて没入感が削がれてしまうのがマイナスでしたね。
初音ミクの映画、として見ようと思ってる人はプロセカの導入くらいは把握しておいた方がいいかもしれません。あくまでも「プロセカ世界の初音ミク」の映画です。
昨今の二次元アイドル物のコンテンツはキャラクターが多すぎて映画という尺の中で平等に出番を与えるというところがかなりきつい制約となってしまい、各作品の苦心が伺えますがこの作品もかなり苦労されてこの落としどころに行き着いたんだろうなと察せられます。
世界観の説明、尖ったストーリー、ド派手なクライマックス、そういったものを求めると退屈な仕上がりに感じてしまうというのも理解できます。
それでも個性のあるユニットたちのライブシーンやクライマックスのミクのライブはとても楽しく見れました。初音ミクが世界に生まれて以来、ボカロPをはじめとした様々なクリエイターを輩出してきた現実とリンクして、創作者に夢を与える初音ミクという姿を生き生きと描けていたのではないでしょうか。
見るのは時間の無駄
プロセカは1周年から遊んでいて、去年の10月くらいに卒業しました。ですのである程度のキャラクターの情報やユニットのストーリーは理解しているつもりです。
友人に誘われて見に行ったのですが、ここ2、3年で見た映画の中で1番つまらなかったです。非常に退屈で、映画の半分くらいのタイミングで見るのが苦痛になってくるレベルでした。
ストーリーはありきたりな感動を誘うようなものでしたが、生憎私は全く感動できませんでした。キャラが綺麗事を並べているだけです。
大抵どのような物語にも主題、つまり物語を通して伝えたいことがあるはずなのですが、この映画はそれが全く伝わってきません。
展開は読みやすく、映画開始20分くらいで大体のストーリーが予想できるレベルです。
そして安っぽい展開の割には、それぞれのユニットがミクを救う方法を考えるところの描写があまりにも雑で、いきなりユニットのライブが始まってしまったのも残念です。
また、「ユニットのメンバーの描写」はされていましたが「ミクの声が届かなかった人たち」の描写が浅く、物語として説明不足です。
強いていうなら作画は綺麗で良かったです。
友人は特典のために周回するようでしたが、私はもう見たく無いです。映画でやるクオリティではありませんね。
内容より音で感動
プロセカに最推しがいる者です。
プロセカのファンであればあるほど満足感の高い作品だと思います。
各キャラクターのビジュの良さや、細かな設定、クスッと笑えるシーン、過去のストーリーを思い出させるシーンなど、プロセカが好きな方は何度でも観に行きたくなる作品だと思います。
また、この映画の曲は全て有名なボカロPさんが作っているため、各ユニットの楽曲や、主題歌、挿入曲まで全ていい曲に仕上がっており、さらにそれを音響の良い映画館という場所で楽しむことができるということが、ファンをリピートさせたくする1番大きな要因だと思います。
しかし、前半のストーリーの進みが遅いです。プロセカをまったく知らない人がいきなり観ても、ラストのライブシーン以外そこまで面白くないと思います。
私自身も2度観に行きましたが、2度目の前半はすでに展開を分かりきっているためウトウトしてしまいました。
内容を楽しむ映画というよりかは、ビジュアルと音を楽しむ映画です。
(私は曲と音響の良さ、キャラの尊さ全てが重なって大満足でした)
...
1 繰り返しが多い構成で劇中で同じテーマや演出が繰り返される場面が多く、テンポが少し冗長に感じられる部分がありました。特にキャラクター同士の関係性や心情の変化を強調するためのシーンが何度も挿入されることで、ストーリーの進行が停滞している印象を受けました。ファンにとっては感情移入しやすい反面、初見の人やテンポの良さを求める観客にはやや退屈に感じられるかもしれません。
2 ファン向け要素の強さと説明不足で映画は明らかにプロセカのファンをターゲットにしているため、キャラクターやユニットの背景説明がほとんどありません。既存のファンには嬉しいサービスシーンや細かい設定の描写が多いものの、初めてプロセカに触れる観客にとってはキャラクターの関係性や世界観が分かりにくい点が目立ちました。もう少し初心者向けの導入や説明があれば、より幅広い層に楽しんでもらえたのではないかと思います。
3 音楽とビジュアルのクオリティ
繰り返しや説明不足といった欠点はあるものの、ライブシーンの迫力や楽曲のクオリティはさすがの一言。映像美と音楽が見事に融合し、特にクライマックスのパフォーマンスは感動的でした。ファンであればあるほど、この部分は見逃せないポイント。
何回も観たくなる気持ちも分かる
素晴らしい出来のファンムービー
プロジェクトセカイ(以下プロセカ)の物語やキャラクターが好きな人にとっては最高の出来。
正直全く期待していなかったので思わず眼がしらが熱くなるような素晴らしいものが出てくるとは思ってもいなかった。
とりあえず2回見たが、2回目の方が細かいところに気づきがあって楽しめたと思う。
ただし、プロセカを全く知らない人が楽しめるものではないので注意が必要。
いうなればドラえもんの事を全く知らずに大長編ドラえもんの映画を見に行くようなものなので、作品を知らないけど見ておこうか、という人は最低限各ユニットのキーストーリーは読んでおくべきだろう。
以下若干ネタバレ含む
プロセカの物語というのは基本的に夢を追いかける主人公たちをミク達バーチャルシンガーが応援する、という流れなので、歌えないミクを皆が助ける、という構造にしたのは素直に感心した。
物語的にはよくある話と言えばそうなのだが、プロセカの世界観におけるバーチャルシンガーの設定を考えるとこの逆転構造は劇場版でしか出来ないものだろう。
後モブの登場シーンが多いのも面白いと思った。
プロセカの世界観はセカイの存在以外は意外と現実的な話が多いので、主人公たち以外にも同じような境遇にいる人は多いはず。
じゃあその人たちのところにはミクは来ないのか?みたいな疑問が多少解消できた気がする。
全体の感想としては、作中でとあるモブが発した「ちょっと元気出た」というのが一番しっくりくる。
全73件中、1~20件目を表示