劇場版モノノ怪 第二章 火鼠のレビュー・感想・評価
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これまた悲しい話
モノノ怪2部作目きましたね〜!
今回は火鼠!
話の行き先としては、殿の子供を身籠った女性の立場が弱かったために上から重圧をかけられ子供を下ろすか下ろさないかという話
やはり大奥には女性の念が渦巻いているんですよね。しかし今回の家のために自ら子を死なす毒を飲んだことを後悔して生み出された悲しいモノノ怪でした。
ずっと火で焼きつくされている火鼠というモノノ怪で見てるだけで痛かったです
エンディングの3本の柱から伸びている縄が1本になったので次回の白蛇で全てが明るみになるはずです
また、あのモノノ怪の映画見れるなんて最高!
モノノ怪 火鼠
モノノ怪になる要因は様々
【唐傘】も拝見した上で【火鼠】が面白い。
映画『モノノ怪』第一部はレビューしてませんでした。全三部作でレビューしきれない事、また
第一部は設定と人物紹介であったので
『唐傘』だけではなんとも。と言った感想。
まだ3部『蛇神』を拝見してからじゃないと
総評はできませんが、
映画として大変面白かったです。
面白味、スピード感で言うと【火鼠】かな。
ただ正直【唐傘】の物語ありきで【火鼠】
の面白さがあるのでどちらかだけ見て
つまる、つまらないは決まらないと感じます。
TVシリーズの頃から好きで、
絶妙なサブカルアート感や映画より大分考察
が必要で夢中でした。
映画版で元の良さを残しつつエンタメにふったのは
私は全然これはこれで別枠の作品として上手くできてると思い楽しく拝見できました。
一部の登場人物との連携やら、
ニヤリとする部分。また、最後の妖を切る際に
前作の唐傘はあくまで『憎しみに染まる女中たちを守るために死をもたらした』事に対し薬屋が
『お前は救ってるつもりなんだよな、切ってごめんな』みたいな【許せ】の発言でしたが、
今回の火鼠は『赤子を殺す判断をした自分に対し許せず、自らを燃やし赤子殺す全てを燃やした』事に対し『もう自分を責めるな』と言う意味で【許せ】と言ったんだろうなと思いちゃんと続けて見てよかったです。
『蛇神』楽しみですね。
そこでレビュー的には上がるか下がるか、
今の所面白いのでこの勢いでもっと盛り上がってほしい。
タイトルなし(ネタバレ)
様々な謀略や忖度が渦巻く大奥。
唐傘事件が治まったあとも。きな臭い。
モノノ怪退治の薬売り(声:神谷浩史)が再び現れる。
天子の寵愛を一身に受ける御中臈のフキ(声:日笠陽子)の父は元は町人の身分。
大奥では名家に忖度せねばならない身。
天子の正室である御台所が赤子を産み、その後見人選定の中、フキが身籠ってしまい、モノノ怪「火鼠」が現れる・・・
といった物語。
前作同様、書き込み過剰な画面の中で繰り広げられる物語は、かなりわかりやすくなっており、バランスがよくなったように思える。
モノノ怪の三様「形」「真(まこと)」「理(ことわり)」もすんなりと腑に落ちる。
次回、「蛇神」が最終章。
期待する。
個人的には面白かったです!
個人的には面白かったです!テレビ版のモノノ怪よりも比喩表現が少なかったのが残念ですが火鼠は面白かったです!
アクション重視な感じでした。またお鈴様の気持ちですがある程度年齢を重ねた女性。特に様々な理由で子供を下ろさねばならなかった女性ならとても共感できたと思います。
お鈴様が「あの子を手放した自分が許せなかった」のところで泣きました。
映画を見にきていた他の方々も中高年の女性は重なる部分があったようで泣いてる方が多かったです。
女性ならお腹の中にできた子供を下ろさないといけない場合は少なくとも葛藤と後悔もあります。
それがうまく書かれていてよかったです。
今回のモノノ怪の作品は女性の救済なので、男性には共感できない部分もあるかとおもいますが。
次作も楽しみです。
タイトルなし(ネタバレ)
続編ということもあって舞台説明もないので、1よりも満遍なく事件や人間模様を描いてくれている感じがあった。おすずがなにを許せないのか、ありきたりと言えたかもしれないけれど、そう思わせない凄みというか切実さがあった。
TV版を凌駕する映像美
私は唐傘の時から今回の映画シリーズはものすごく期待と評価をしていて、映像美や表現は本当に美しいです。
シナリオは鋭い方は展開が読めてしまうんだろうなと思いますが、それでも楽しめるかと思います。
大奥モノということで、女同士のねちっこいやり取りが今作はよりありそうで身構えてはいたのですが、多少はありつつも思ったよりもさらっとしていたので嫌悪感なく観れました。
また、火鼠との戦闘シーンはさっくりしつつもアクティブな動きを魅せていたので、間延びもせずでよかったです。
第一章の唐傘は、どうしてもTV版の思い出もあり評価が分かれていたようですが、今作は第二章ということもあり、わりと純粋よりな評価をいただけた作品ではないでしょうか。
第三章でどのようにまとめあげるのか、今からとても楽しみです。
ネズミが…
スタイリッシュな絵柄と色彩で個性的な作品。画面いっぱいに描き込まれていて轟音で観たのもあり迫力は満点でした。絵の力が強いのとネズミがすごいで轟音がちょっとうるさいかなと思いましたが、お話が進むにつれ表現されている想いはそれくらいの悔しさだったのだなと解釈しました。
ネズミがだいぶ気持ち悪かったので、早く退治して欲しいなという気持で観てました。「時が来た」から
の時間も長くて変身に3分程かける魔法少女物を彷彿しました。
あと、神谷さんは大好きな声優さんですが、やっぱり櫻井さんの声のが合ってたのかなと思いました。
同居する下品さと崇高さを描く作品
この作品の特徴は、人間の「下品さと崇高さ」を同時に描くところだろう。
下品なマウントの取り合いをしていたフキとボタンは、
その下品キャラは一切ブレずに「崇高でカッコいい」面を見せる。
この下品と上品の両面性は、人物の「口の描き方」にも表れている。
キャラクターの口は、歯までちゃんと描かれる。
口を開いたときに見える歯は下品に見える。
それはアニメであまり見られないので、ちょっと違和感を感じる。
でもその下品さが口を開くたびに見えてしまうのが人間なのだ。
人間の崇高さや美しさを描くには、下品さを隠す必要はない。
それよりも、下品さを覆い隠すほどの崇高さが、
その人間性からあふれてくればよい。
そういうことを感じさせる作品だ。
そしてそれが、薬屋というキャラが象徴しているものだろう。
欲望渦巻く大奥を舞台にして、人間の下品さを散々描いた後で、
後半に「その中でも陰らない崇高さ」を畳みかける。
フキもボタンもたまらなくカッコいい。
モノノ怪となったスズですら、崇高なのだ。
映像は相変わらず最高に美しく、薬屋はカッコいい。
その中でも本作で一番かっこよかったのは
「お前は何が許せない?」
この謎とその答え、だろう。
大奥に潜む業火
女社会の嫉妬の炎、ではなく権力と政治で子を諦めた事への自罰の炎。
すずさんは良い子の顔をして、何よりも大事な自分の子を諦めた事を深く後悔していた。
優しさが呪いになるという言葉の通り、人ひとり殺した罰は常人よりも激しいものになったのだろう。
その心情が吐露されるところで思わず泣いてしまった。
大事な我が子を殺してしまったけど周りや大奥を責めることはできない、なぜなら自分で望んで殺したのだから。
自ら火に巻かれるくらいの後悔をする度に、それを上回る自罰の意識で戒める。
そんな歪さに加え、産んであげたかっただろうなという母として当たり前の気持ちを思うと涙が出てきた。
なんだか凄く刺さった物語だった。
そんなすずさんの無念はおふきさんと牡丹さんが浄化してくれたな。
おふきさんはすずさんの様に良い子でいられないほどハングリー精神が強かったし、牡丹さんは若くして大組織をまとめる立場で気を張っていただけの人格者。
この後世継ぎ問題で頭を抱えて悩むだろうとわかっていながらそれでも当然子供が大事と言い切れる強い人。
すずさんも安心してお産の守り神としておふきさんを見守ってくれるでしょう。
第三章は蛇神。
水といえば蛇だなぁ当然。
今年は蛇年だしな。
エンディングで塔と柱を繋ぐ縄が2本切れて残り1本になったけれど、次回で蛇神が切られたら大奥はどうなってしまうのだろう。
瓦解してしまうのか、それともしがらみから解放されてまた続いていくのか。
1本目の柱の傘をさした女性、2本目の天女と比べて3本目は仁王みたいな絵だったから手強そうではある。
またまた圧倒的美しさ
なんか良い美術館に行った後のような満足感。
アニメは結局見ておらず、映画一作目も忘れてたのでnetflixで軽く復習、あれ、こんな難しかったっけ。。?と思いつつ、今回はもう少し話もシンプルでわかりやすかった。お陰で美術にもちゃんと没頭できた。
今回は悪代官様みたいなオヤジたち(老中)が多く、またテーマも水から火になり、より荒々しい絵柄、前回の方が全般的に繊細なキレイさだったけど、この素晴らしき映像、本当にどういう天才たちがどういう頭でこの色合いとか動きとかデザインを考えてるんだろう。。と不思議になる。凄すぎる。
色彩設計の方のインタビューを見たが、浮世絵を意識して、キャラに一切影をつけないとか、輪郭を青にする、また朝昼晩と色合いを変えない、など独自の世界観でやっているらしい。そして悪役高官女中の爪の色は赤系らしい。。!あと和紙エフェクトは人に3レイヤー、背景に5レイヤー、そして紙の皺レイヤーも入ってるらしい。なんかよくわからんがすごい。
エンディングの地下の御水様?の祭壇?、張られた縄が一つずつ減っていってるのかな、最後の一本が次回切れたらどうなるのか気になる。にしてもアイナジエンドの渇望、花無双にのせてひたすら祭壇の周りをぐるぐるまわるエンディング、本編で泣く要素はなかったのになんかすごいヒューマンストーリーを見た後かのような気持ちになりそこだけグッときた。恐るべき音楽のちから。
わからずやかと思いきや芯が強いだけの新年寄?のボタンさん、素敵でした。悪者とはいえ実の父親を見捨てる覚悟も。前作のアサちゃんも少しだけ出てきて嬉しかった。
覚書
水の守り人みたいな人何者?
フキさんにはすずさんが乗り移ったように感じたけど最後までああだったということは急に穏やかに改心したの?
毎朝飲んでる御水はもう前回の生臭さは消えてるの?
薬売りさんのあちら側?の世界での姿は一体なに?
形(名前) 火鼠
真(きっかけ?)すずさん焼死
理(怨念?) 身分が低い者が後継を産むことへの対処
展開の目まぐるしさに終始圧巻
第一弾のときにも思ったが、一つの部屋で行われている惨劇を360度のカメラで移している作画演出だからか動きのテンポがめちゃくちゃいい。スピーディーかつおどろおどろしさが目まぐるしくてまるでジェットコースターに振り回されるような圧巻の演出は劇場版ならではだ。
TV版が「静」なら劇場版は「動」だと思う。
劇場版の作画が和紙をベースに描いているんじゃないかと言いたくなるが、それはなんとなく紙が透き通っている感覚を覚えた。とても繊細な紙で描いたかのような美しさは癒やしを覚えるし、それと同時に水の清らかさをイメージしているのかなと思った。
水といえば、映画版は全編を通して「水」が印象的なアイコニックになっているのだと思う。水がうねるような流動的さが妖怪の荒々しさを表しているし、水が溜まるように、人の怨念が蓄積しているのかなとも思う。
水が這うように火が灯っていくさまはギミックとしても非常に動作的で面白かった。
作中では大奥というしきたりを守るか、子供の命を守るかという2つの相反するメッセージ性に挟まれた者たちが苦悩する様子というのはとても強烈だったし、閉鎖的で保守的な世界を救うのは部外者である薬売りという第三者の存在だ。内輪で解決できれば苦労しないんだけれど、組織内のパワーバランスがあれば叶わない。終盤では悪い権力者が一掃された感じで幕を閉じたが、少しずつ大奥内が変わろうとしている様子が希望を感じさせる。
薬売りという一筋の光がまるで弓矢のごとく走り回るところは活劇を見ているようで、とても心が踊った。
花無双
前作から早いスパンでの劇場公開。
カラフルな世界を大スクリーンで堪能できるのがありがたいです。
特典はポストカードでした。
前作で世界観が頭に入っているのもあって続きものですがしっかりと咀嚼できましたし、短い時間に怒涛の情報量を叩き込んでくれて、それに加えてアニメーションの力も感じれたりとモノノ怪の世界観を堪能できました。
大奥のドロドロした部分、人の妬み嫉みに付け入るモノノ怪が侵略していく流れが中々に悍ましく、火鼠によって体が燃え上がり、炭になってボロボロになっていく様は恐ろしいもんです。
お偉いの立場と血を残すことに力が入るからこその駆け引きがエグみとなってハラハラさせてくれますし、バチが自分に返ってきたりと見事な因果応報があったりするのも良かったです。
前作では受け入れられるまでに時間がかかっていた薬売りが今作ではヌルッと大奥に入れていたり、前作での功績がしっかり受け継がれているからこそ信頼を置かれていたり、やっぱ坂下さんが小言言いながらも優しさに溢れているのでナイスガイでした。
コミカルに動き回ったり、どっしりと構えての話し合いもあったりと絶妙なバランスで突き進んでくれるので、その点も前作からブラッシュアップされていたなと感じました。
坂下さんがなぜ大奥にいるのかという辺りもしっかりと明かされますし、その理由も本当に坂下さん…!ってなるやつで、悲しい出来事の中にも信念があったりとで人間ドラマとしても今作の完成度は高かったなと思いました。
終わり方も前作から更に薬売りの存在感が増していたなとなりましたし、坂下さんと一緒にワッキャッキャしたくなるような締め方が好みでした。
アニメーションは今作でも凄まじく、手書きでこんだけカラフルで躍動感満載となると制作チームは本当大変だっただろうなぁと感謝が尽きません。
画面いっぱいに動きがあり、キャラクターの表情もとっても豊か、様々な描写に隙がないというのも素晴らしかったです。
エンドロールは相変わらず長いですが、前作のクラファン分無くなったので気持ち短めにはなっていました。
アイナ・ジ・エンドの主題歌たちに身を預けながら見入っているのはとても贅沢タイムでした。
3部作3作目の「蛇神」にて完結となりますが、3部作が1年おきにやってくれるのは非常にありがたいですし、集大成がどうなるのかとても楽しみなのでお待ちしております。
鑑賞日 3/14
鑑賞時間 12:15〜13:40
座席 B-2
74分という短い尺の濃密な物語
74分という短い尺の中で、さまざまな物語が語られ、締まった構成になっていてとても面白かったです。
今回は、坂下の職務に対する思いやボタンさんの覚悟がしっかりと描かれていて、お二人ともとても格好良かったです。
さらに、途中から「許せない」という声が聞こえてきて、子どもを堕ろさせたことへの怒りは理解できましたが、その矛先が最後には自分自身に向けられていたのが印象的で、個人的にとても気に入った展開でした。
三部作の最後の話も楽しみにしています!
唐傘の時のような感動は…。
前作の唐傘では、大奥に仕えるという価値がテーマであり、この価値は、我々現代人にとって、解る部分もあるけど、解らん部分もあるものであった。
この“何となく解るけど、やっぱ理解しにくい価値”というのがキモで、だからこそ、ここから生まれるドラマに様々な想いを巡らせる事ができた。
これがモノノ怪シリーズに通ずる不思議な魅力を生んでいたのだと思う。
しかし、今回は中絶という現代人にも理解しやすい悲劇がテーマであったにも関わらず、感情移入させるシーンが少なかったため、物語が薄くなってしまった(あっけなくなってしまった)印象を覚えてしまった。
昔に悲劇があって、それと同じような事が起きて、化け物出てきて、退治。
このストーリーが、唐傘と同じなので、これまた薄く感じさせる要因であった。
モノノ怪は大ファンなので、蛇神では是非リベンジを!
楽しみにしてます!!
ぶっちゃけ、唐傘が火鼠になっただけで、前回とストーリー同じだよね。
せっかく、続編が制作できたのだから、薬売りさんの過去や、霊能力の修行シーンなどを期待していたら、
前回と同じような展開で、同じように妖怪が抵抗して、同じように退治されて、同じようなラストシーンとなる。仮面ライダーかよ?
次回は、蛇神の妖怪が出てくるようだが、また同じような展開なんだろ?落語なら、同じ話しを何回、聞いても面白いが、アクション映画で同じ話しってのは、手抜きじゃね?
声優ファンと、TVシリーズファン向けの映画。一見さんには理解しがたい映画でした。
キャラに愛着が出てきた
権力者の、立場の弱いものへの圧力と、弱いものからの忖度がおこることにより最悪の展開になってしまった事件が今回の物語の核だった。
その昔、父の忖度に屈してしまい自分の子どもを堕胎させてしまった大奥の女性が火鼠の正体なのだが、自分を責めて焼き尽くすさまと、大奥で生まれる子どもを無意識に(?)守ろうとするさまが切ない。前回からいるキャラの過去のエピソードや成長を見ることが出来て愛着が出てきた(ボタンさんと坂下さんが良い)。天子や水光院などの権力サイドの意図は謎のまま。天子のお手付きになる条件に血統は関係がなく、家族は出世できるけど、身分の低いものが生む子どもは火種扱いされるという考えがかなり歪に感じたので、次回はそれが何かわかるのだろうか。
前回よりレベルアップしてる
そして子持ちには良い意味でアカン内容でした……途中から涙腺刺激されまくってしまって泣いていました。
テーマ的にはTV版モノノ怪の座敷わらしに少し似ている気がします。
終盤で火鼠が何故自らを焼き付くそうとするのか、「許せない」という言葉の意味が単純に私利私欲ために子の命を絶とうとする者たちへの恨みの言葉だけではないことに気がつかされた時、
私は昔読んだ「八日目の蝉」という本を思い出しました。
あの作品では、不倫相手の子を妊娠し堕胎したことを後悔して、不倫相手と正妻の子供を誘拐するという犯行に主人公は至ってしまうのですが。
あの作品の主人公が感じていた感情と火鼠を呼び寄せたあの人が感じていた感情は似ていたんじゃないかな。
「どうして手放してしまったんだろう」
「何故生まなかったんだろう」
そんな声が聞こえるようでした。
もう取り戻せない者に対する悲しみ。
全てを焼き付くさんとする炎は子を選ばなかった自分に対する怒りの炎だったんですね。
今回の「許せ」はいっとう染みました。
次回の蛇神が楽しみです。
話は普通、アニメ怪奇時代劇にしては面白い 繊細な絵柄は凄いが、「美しい楽しい」に効果的に貢献していない
愛憎と欲望が渦巻く大奥を舞台に、モノノ怪・火鼠と薬売りの闘いを描く。
映画1作目のみ鑑賞済です。
前作に続き「大奥」が舞台なので、その点に目新しさが無い。(もしかして劇場版は大奥3部作?)
極彩色の緻密な絵柄が動く独特の世界も、慣れてくると、見るほうも欲が出てきて、奥行きや色柄が本当の「和」を感じさせるとより素晴らしいのではと考えてしまう。
故意なのか、現状は「和」とは異なり、オリエンタルな色味、外国人が感じる日本のテイストに合わせているように見えて、またメリハリがなく全面的に同じ明るさ精細さで平面的にグリグリ動くため、すごいんだけれど、美しいとは感じない。
ストーリーは比較的わかりやすかったが、肝心の主人公の活躍も、全面的にずっと画面が凄いだけで、カタルシスを感じなかった。
全体的に、物語は普通、絵面が精細でグリグリ動くのは凄いが、それが必ずしも「美しい、楽しい」に貢献していないように感じる。
エネルギーの奔流はあっても効果的に演出されていないと感じた。
唐傘に比べて見易かった
前作唐傘は、モノノ怪の姿と真と理があまり明確ではない印象だったけど、今回は見やすかったし分かりやすかった。多分前作の難しさから身構えていたのもあるかもしれないけど、火鼠と続けてみることで、「大切にすべきものを大切にできなかった」という共通点があるんだろうなと思った。多分唐傘だけでは、大奥の話は理解しきれないと改めて思いました。
火鼠は、中盤くらいからだんだん理の予測がついてきて、フキの口パクで確信に至った。内容としては非常に悲しい話だった。そして、「こんな展開もあったよねー」的な考察入れた感想ですが、モノノ怪のキャラクターによっては、怨嗟はフキにも十分向いたと思うと、かなり綱渡りな話なんだなあと思いました。
それから、組織がいかに「個」を抑圧するのか、大奥は結局は男性社会のためにあるのだと知らされるし、組織の悪の部分が生々しく描かれていて、ゾクゾクきました。次回作も楽しみです。3本で終わらないような気もしています。大奥の全体像を早く知りたくなりました。
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