「随分ノイタミナ感」劇場版モノノ怪 第二章 火鼠 アニメ映画が主戦場さんの映画レビュー(感想・評価)
随分ノイタミナ感
クリックして本文を読む
「唐傘は導入部だったんだ、ごめんね」ってくらい解り易い今作。
第一の被害者以外はザマァ感も相まって良く燃える。
スッキリ。
以下つらつらと
CV:戸松、CV:日笠
珍しく良い人役で嬉しい。
悪女、ビ。チ役が多い二人だが良い人役の安定感、安心感が抜群。
これだけでも随分価値がある。
CV:神谷
文句はないが、やはり元祖薬売りのお茶目なエロス声が好き。
神谷の薬売りはそつなく格好良いけど、職業人って感じで人間味がまだ薄いかなぁ(二話しかやってないしな)。
火鼠の事
火と言えば嫉妬の炎。
かなぁ?と第一被害者が燃えたときは思ったものの、特にそんなことは無かった(敢えて言うなら情念の炎か?)。
無数の子鼠が母鼠の復讐を行うと言うのは、中々に爽快感が有る。
演出の事
唐傘は随分ホラーチックで迂遠な演出だったけれど、今回は解りやすく派手で観ていて楽しい。
お札さんが滅茶苦茶活躍した代わりに、天秤さんがほぼ仕事してないのが悲しい。
エンディング
相変わらず長い。
考察
大奥と言う特殊な環境に於ける三部作。
今のところ二作とも子と親が殺された復讐譚。
唐傘は側室や女中達の権力争いに依るもので、
火鼠は大奥の構造に甘い汁を吸う家老?達の権力争い、
三作目のタイトルは蛇神。
被害者(復讐される加害者)候補としては、上様と御台所辺りか?
蛇と言えば不死と再生の象徴だったり鏡の隠喩、蛇神は竜神と同系の水神だったり、フロイト先生に言わせれば細長い物は全て陰茎だと、と中々考えさせる選出で期待が高まる。
総評と言うか…
水葬、火葬と来て次は土葬で土蜘蛛や!
って思ってたのは秘密だぜ。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。