「前作よりずっとイイ!」劇場版モノノ怪 第二章 火鼠 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
前作よりずっとイイ!
前作鑑賞後から期待していた、劇場版3部作の第2作。テレビアニメ未視聴で予備知識ゼロで鑑賞した第1作は、映像に圧倒されながらも内容についていけなかった記憶があり、今作も若干の不安を抱きながら公開2日目に鑑賞してきました。劇場内は世代や男女を問わず、けっこうな客入りで、改めて人気の高さを感じさせます。
ストーリーは、前作でモノノ怪・唐傘と対決した後、大奥総取締役・歌山の後任となり、大奥の規律を正そうと厳しい態度に出る大友ボタンと、天子の寵愛を受ける御中臈・フキとの関係が悪化し、さらにフキの懐妊が明らかになり、大奥に波乱の予感が走る中、謎の人体発火事件が相次ぎ、ここにモノノ怪の関与を感じた薬売りが、再び大奥の闇と対峙していくというもの。
前作に比べて、ずっとわかりやすくおもしろかったです。大奥内の覇権をめぐるパワーゲームの中で生まれる情念、それが生み出すモノノ怪という構図が、すっきりと腑に落ち、最後まで楽しめます。前作の登場キャラをすっかり忘れていたので、序盤こそ登場人物の相関が捉えにくく、多少まごつきましたが、ほどなく理解でき、あとはテンポのよさに身を任せ、作品世界にどっぷりと浸ることができました。
独創的なセンスがもたらす鮮烈なビジュアルと、モノノ怪と対峙する薬屋が魅せるハイスピードバトルと巧みなカメラワークは本作でももちろん健在です。前作で見慣れたこともあり、初見で感じたほどのインパクトこそありませんが、それでもこの世界観に酔いしれます。
それにしても、かくも人の業というものは醜いものなのかと思い知らされます。その一方で、それを見過ごせぬ、許せぬという思いがあるのもまた人の本質でしょう。その両面を的確に描き出した本作はお見事です。また、前作で消化不良に感じていた点も解消され、素敵な作品に仕上がっています。その一方で、エンドロールは前作同様で、謎のオブジェの周りを回り続けるのですが、この謎は第三章で明らかになるのでしょうか。今から楽しみです。
主なキャストは、神谷浩史さん、日笠陽子さん、戸松遥さん、梶裕貴さん、細見大輔さん、チョーさん、堀内賢雄さん、楠見尚己さん、堀川りょうさん、榊原良子さんら。一流声優を並べた布陣が、作品のクオリティを保証しています。
映画LOVEさん、共感&コメントありがとうございます。そちらにコメントできなかったので、こちらに返信いたします。
おっしゃるとおり、この独特の世界観に魅せられてしまいますね。今から第3作も楽しみですし、未視聴のテレビアニメの方も観てみたくなりました。
途中からでも良く分かりました。このシリーズは私も本当に大好きです^ ^
人間の中のドロドロと絵(一コマ毎)が豪華過ぎで絵に魅入ってしまいますが…情念の妖怪もドロドロでは無いのが私も理解出来るなと同情しちゃう感じで好きなんですよね(°▽°)いつも有難う御座います♪♪
ゆうさん、共感&コメントありがとうございます。
そちらに返信できなかったので、こちらに返信いたします。
薬売の羽織で鑑賞とは、なかなか気合いが入っていますね。
わが地元の田舎の映画館でそんなことしたら、確実に大注目です!
おじゃるさん いいねありがとうございます 今回面白かった&次作楽しみですよね 自分の見た館も結構な人の入りで薬売の羽織り?みたいなの着たコアなファンがいらっしゃいました
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