「伊澤さんが出ているとはいえ、彼女の起用の仕方には疑問は残るかも?」ザ・ゲスイドウズ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
伊澤さんが出ているとはいえ、彼女の起用の仕方には疑問は残るかも?
今年81本目(合計1,623本目/今月(2025年3月度)15本目)。
伊澤さんといえば、伊澤彩織さんで、「ベイビーわるきゅーれ」で有名になった方ですね。この方「も」登場します(主要人物ではない)。
テーマとしては壊滅的に下手なバンドが追いやられるように地方に移住したと思えばヒットしたり、またそのヒットで一儲けしようという芸能プロダクションのオーナーさんか誰かに振り回されるお話。とはいえ、音楽映画というより「バンドをテーマにとったややギャグ映画」という趣旨というところです。
先に述べた通り、この映画には伊澤さんが「友情出演」しているのですが(山形かどこか、上記の「地方」にいて畑仕事をしている女の子、の設定)、3回しか出てこないし、かつ、彼女(ここでは、伊澤さん本人)のウリといえばやはりアクションないしスタントということになるのですが、当然この映画でスタントを伴うような激しいアクションシーンがあるわけもなく(ベイビーわるきゅーれ外伝ではない…)、かといって、極端に出る機会も少ないし発言も少ないので、この「極端に発言も少ないし、出ても出なくてもあまり関係がない」(少なくとも、伊澤さんが演じているあの方は作内では重要人物とはあまり言えない)ことから、初代「ベイビーわるきゅーれ」の彼女(作内では「まひろ」)の特に「初代」における、まひろの極端なコミュニケーションの下手さ(もちろん、中の人であるところの伊澤さんはかなりはきはき話されます)をまねたのかな、等と思ったり。
こういった事情があることと、公式ツイッター(今はXですね)でも言及があるように一部のシーンがボツったようで、この関係でわかりにくいシーンがいくつかあります。ただ、人を不愉快にさせる発言はないですし、言いたいことはわかるし、確かに「伊澤さんのアクションシーンが観たかった」という意見はあろうと思いますが、この映画でそういう展開が考えられないし(それこそ、「ゲスイドウズ」の楽器が全部ぶっ壊れそう)、まぁそれはそれということで。
ただ、別に「この方はこういった役で出ないといけない」という決まりがあるわけではないし(事実、almost people という作品でも彼女は出ているが、この映画は特段アクションシーンがあるわけではない)、ここは好き嫌い(せいぜい、アクションシーンがあると思うと肩透かしを食いますよ、程度)の範囲かなと思います。
採点上特に気になる点までないのでフルスコアにしています。
ちょっと癖があるかなという作品ですが(この「ゲスイドウズ」が成長する映画で、特に序盤の演奏のそれは聞くに堪えないので、前側で見ると耳をぶっ壊しそう)、迷ったらおすすめといったところです。