アイム・スティル・ヒアのレビュー・感想・評価
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軍事政権の恐ろしさ
まずブラジルの軍事政権時代がそんなに長く続いたことは、知らなかった
ハンディカメラを回しガンガン音楽を鳴らして、いかにもラテンな若者4人のドライブシーンが、一気に緊張に満ちたものになる冒頭の展開が良い。楽しげな生活のすぐ隣に、何らかの理由をつけては居丈高に暴力を振るう大勢の屈強な男たちが銃をかまえているのだ
リオデジャネイロの美しい海岸、そのすぐそばの素敵な一軒家。そこに夫婦と四女一男と、海岸で拾ってきたカワイイ子犬と気立ての良いメイドさんがいる一家
突然夫が拘留される。男たちに暴力的な振舞いは無いが、有無を言わせない力がある。家に彼らはそのまま居座り、夫の行き先やいつ帰るのか聞いても、要領を得ない。数日後、母と長女も聞きたいことがあると連れて行かれる。二人が乗せられた車は交通ルール無視の猛スピードで走り、突然止まり、頭から黒い布を被れと命じられる(視界を遮る為)
この辺りが民主主義的な法治国家にはまず無い、政府が力による支配を行なっている恐ろしさをひしひしと感じた。逮捕令状も容疑を明かされることもなく、ちょっと聞きたいことがあると連れ去られて、そのまま帰らぬ人となった人間は大勢いるだろう…
やや裕福な、笑いの絶えない明るい、子だくさん一家の普通の主婦であったヒロインが、夫の帰りを待って、待ちわびて、しかし子どもたちのために法律を学んで弁護士となって人権活動をしたと、後半駆け足で紹介されて一気に畳み掛けられるが、そのストーリーのバランスが曖昧で中盤はちょっと眠くなりました
ヒロインの一代記のようなものを期待したのですが、予告編以上の話の展開は無かったように感じました
エンドロールで実在の一家の写真がいっぱい出てきて、ウチは暫く家族写真を撮ってないなぁ…と気付きました
どんなに楽しい思い出も、いつかは曖昧になってしまうもの、積極的にカタチに残しておくことも必要ですね
突然夫(父親)を軍事政権に奪われた家族の人生
ブラジルでは1964年~1985年まで軍部が政権を掌握していた(軍事政権)。5人の子供をもつルーベンス・パイヴァは元国会議員であり、軍事政府を否とする反体制の運動家でもあった。そして1971年彼は何者かに突然連行される。結局彼は妻と5人の子供たちの待つ家族のもとに戻ってくることはなかった。夫の安否を気遣う妻の苦しみ、父親を失った5人の子供たちの悲しみが描かれる。妻は夫の生存を信じ、ただ帰りを待つだけでなく、さまざまな手を尽くして夫を捜し軍事政府にも抵抗の姿勢を示す。しかし、何の手がかりも掴めぬまま、パイヴァ家は生活のために当時首都だったブラジリアにある海辺の家を売り払い、妻の実家のあるサンパウロに引っ越す。友だちと別れ、優しい父親との思い出の詰まった家を離れる子供たちの悲しみは胸を打つ。
そして時は流れ軍事政権は崩壊する。
家族はルーベンスなき後、自分達の人生を健気に全うする。妻はサンパウロで大学の教授として教壇に立っている。長男は作家として身を立て、娘たちもそれぞれに家庭を持ち平穏な生活を手に入れている。そして政府は20年越しにルーベンス殺害を認める。
強引な手法、力で一国の運営を担う軍事政権の恐ろしさと翻弄される市民。この映画は実話として一つの家族にスポットをあて、その残酷さを我々に伝えている。
力で物事を進めようとする人達は、多くの選択肢の中から、最も過激な方法を選択する。少しの間違いも犠牲もやむ無しとする。軍事政権の恐ろしさを改めて実感した。この世の中から軍事政権がなくなることを祈らずにはいられない。
クーデターで政権が代わる国の恐ろしさ
まず余談から………✒️
客席の傾斜が緩い劇場では、しばしば前の席の人の頭が邪魔になる。そういう劇場だと分かっていれば、中央よりも少し端に寄った席を選ぶ。
本作を鑑賞した劇場もそうだった。
が、2列前の席の、しかも私の真ん前ではなく3席ほど横にずれた斜め前の席の人が邪魔になるという初めての経験をした。
座高が高く頭が大きい方に限って、背筋を伸ばしてお座りになる傾向がある(いや、確かではない。勝手な思い込み)ので、是非ともご自身の座高を意識して席を選んでいただきたい。
洋画は画面下に字幕が出るのがほとんどなので、運が悪いと字幕が全く読めないという不利益を被る。
今回は割と空いていたので、私はさらに端の席に横移動して難を逃れたが、その御仁の真っ直ぐ後ろの(といっても私と同じ列なので、1列前に空席を挟んだ)席にいた女性は、終始体を右に左にくねらせながら字幕を読んでおられた。お気の毒に。
それにしても、座席の背もたれから両肩が完全に飛び出して、なんなら肩甲骨まで見えたかというほどの座高の高いお姿には驚いたが、2時間強の上映中微動だにされない姿勢の良さにも驚いた…。
以上、余談終了…………✒️
🎬️…………
ブラジルは植民地支配を受けた国の典型で、数奇な運命をたどった国だ。独裁政治、民主左派政権など政情は安定せず、第二次世界大戦を経て軍事クーデターの兆しが芽を出したのは1960年代の初頭のこと。政権を奪取した軍事独裁体制は20年余り続いたというから、ある意味では長期安定政権だったのかもしれない。
この映画は1970年のリオデジャネイロを舞台に幕を開けるので、独裁政権はその歴史の半ばに差しかかろうとしていた時期だろうか。
裸足の子どもたちが路上でサッカー遊びをしていて、独裁国にありがちな国民の貧しさが見て取れるが、主人公の家族は決して貧困家庭ではない。
政権軍部によって拉致、殺害されたルーベンス・パイヴァ。その妻エウニセが独裁政権を相手に戦う姿を息子マルセロが著した回顧録をベースとして描いた物語。
ルーベンス・パイヴァという人は、クーデター前の政権時代に下院議員だったが、政権が倒れて議員の職を追われたらしい。
劇中の会話では、いったん国外に避難していたが、帰国して土木工事業を営んでいたという。
政権当局に監視されるような活動をしていることは、家族は知らされていなかったようだ。
なぜ独裁国家となったブラジルにわざわざ戻ったのかと気になったが、その活動が帰国の目的にあったのかもしれない。
妻エウニセが、夫を取り戻すため、あるいは夫の死を知らされた後も家族を守りながら独裁政権の国家的犯罪を追及するため、飽くなき活動を続ける強さには本当に頭が下がる。
万が一自分が同じ状況に置かれたら、早々に挫けてしまうだろう。
取材の家族写真撮影で「悲しい顔をしたほうがいい」と言われても、みんなが笑顔でカメラに向かう場面に、あの母の強さが子どもたちを明るくさせているのだと感じた。印象深いシーンであり、その本物の写真がエンドロールで映し出されるからより感動的だ。
エウニセ役のフェルナンダ・トーレスの演技は、ヴェネツィア国際映画祭でも、アメリカでも、高く評価された。
エウニセの老年期を演じたフェルナンダ・モンテネグロは彼女の母親だとのこと。母娘で一人の女性を演じたとは…。
蛇足…………
ブラジル映画の邦題を、なぜ英題のカタカナ表記にしたのか。日本語のほうがよかったのでは?
まるで秀逸なドキュメンタリー映画
軍事政権下における悲劇
冒頭から幸せそうな家族を印象づけるルーベンス一家が
映し出され、よもやこれから悲劇が起こるとは
父親を除いて誰も予期していなかったであろうと思う。
というのも、父親が仕事以外のこともやっていることは
観客にはわかるからだ。
ある日突然、政府から連行されるルーベンス。
そしてエウニセ自身も連行され何日も拘束され、
テロリストの顔写真を見せられて、知らないか?と
問われる毎日。これは気が狂いそうになるだろうと思う。
エウニセの精神力たるや感嘆の域だ。
後日譚でルーベンスは殺されていたことがわかるが、
子供たちが「パパが帰ってこないといつ思った?」という
会話をするのが切ないし、子どもながらに自分の気持ちと
折り合いをつけていたことが実に悲しかった。
子どもたちを大事に育てながら、
軍事政権の犯罪を明らかにし戦うエウニセの姿に
猛烈に感動した。
フェルナンダ・トーレスの演技に脱帽。
70年代のブラジルの色味、音楽、ダンス、車なども
本作を魅力的にしている要素だと思う。
こういうことは、もうあってはならない。
歴史から学びたいものだ。
アイム スティル ヒア
史実を元に、軍事政権下の恐怖と横暴が淡々と描かれていく。
特に抑揚も無く進んで行くストーリー。
映画としてどうかと聞かれたら、スミマセン、面白くなかったです。
テーマはわかりますが、惹きつけられる物が有りませんでした。
それでも★3なのは、世界への警鐘としての評価です。
力を持つ権力は暴走し、その暴走を肯定する為に拡張していく。
そして、自らの行いに恐れ、自らを守る為に更なる暴力を振るう。
私は戦争を知りませんが(幸運にも)、それなりに過去を学んで来たつもりです。
そして、今の世界からも。
誤解を恐れずに言いますが、やっぱり映画としては、製作陣の力不足です。
この題材なら、もっと刺さる作品にしてほしかった、率直に。
アッパレ❗な人生
ブラジルに軍事政権とは? サンバの国に独裁政治? そんな史実事実も興味あり 観ましたが
予想は裏切られ そんな時代に生き抜いた偉人の話しだった 主役の演技は素晴らしい そして、最後の終わり方も👏でした。 さらにエンドロールの家のシーンは激動からの清涼剤のようで音楽と共に楽しめたが 最後のスタッフエンドロールはこれはスクリーンが小さすぎなのか 全く読めないし音楽も重い これはハッピーエンドではないと 我に返らされた この女性の人生とこの役者にアッパレ❗Aleluia
自然に涙がこみ上げる作品
1971年のリオデジャネイロ、軍事政権下で実際に起きた元議員の連行、残された妻子が歩んだ足跡を描く。
元議員ルーベンスと妻エウニセの息子マルセロ・ルーベンス・パイバの回想録が原作となる実話ベースの物語。
平和で愛に溢れる幸せな家族をしっかり描く前半部分、その後突然ルーベンスは連行され拷問を受ける。
次いで妻のエウニセも拘束され、ルーベンスの消息や生死は一切不明な中、エウニセは夫の行方を追い、軍事政権の犯罪と闘う不屈の人生を歩む。
ウォルター・サレス監督が描く、1970年代の景色が映像的に素晴らしく、弾圧がある中でも一般市民が明るい日常を送っているそのコントラストの描き方も秀逸。力強く生きるエウニセを演じたフェルナンダ・トーレスの演技は圧巻。
家族の笑顔が溢れる場面の多さが、涙を誘う。
更に実際の家族の写真を見て自然に涙が込み上げてきた。
体良くストーリーをまとめておらず、現実として、当時のブラジルの酷い国情を目の当たりにさせられる作品。撮影、演出を含め、映画としての造りが秀逸。
自分自身、圧政や弾圧とは無縁の国と時代に生まれ生きてきているが、昨今の戦争、紛争、弾圧のある国を見るにつけ、生まれ育つ国によって、人生があまりにも違ってくることを実感させられる映画。
予告編:
リベラル・プロパガンダ
アメリカ国内では、こういった反体制プロパガンダ映画が作られることはほとんどなくなった。トランプに目をつけられて逮捕されるよりも、反体制映画などはじめっから作らない方がマシと考えている計算高いグローバリストが増えているせいかもしれない。民主党がやとった“アンティファ(活動家)”が騒ぎを嗅ぎつけて暴動に発展させようとしても、地元民が怪しがって誰ものってこないらしい。オールドメディアによる偏向報道はもちろん、映画にしても暴動にしても、大衆煽動装置としては最早機能しなくなっているのではないだろか。
アメリカがダメなら今度は周辺国で、ときゃつらが考えたのかもしれないが、『セントラル・ステーション』『モーターサイクル・ダイアリーズ』等の傑作を世に送り出しているブラジル人名匠の名前を借りて、1970年に起きた誰も知らない“小さな事件”をわざわざほじくりだして来たリベラル・パヨクの狙いとは一体何だったのだろう。コロナ・ワクチンでぼろ儲けしたペド実業家がアメリカから逃げてきて日本の軽井沢に別荘を建てたらしいが、その理由を考えれば明白であろう。
免疫抑制効果抜群のワクチンはもちろん、ロシア・ゲートでっち上げに幼児人身&臓器売買、フェンタニル密輸、不法移民受け入れ…それら全てにからんできたリベラルパヨク勢力が、この映画を通じて「もう俺たちの過去をほじくりだして逮捕するような野暮なことをするな」とトランプに言いたいのであろう。映画紹介のためにSNSを通じて笑顔をふりまいていたヴァルテル・サレス監督の笑顔が、あのエプスタインに瓜二つというのは何かのギャグだろうか。
ロシアや中国では、反体制派の政治思想犯が軍にとっつかまって最前線に送り出されたり、死刑になった人体から根こそぎ採られた内臓を臓器売買に回されるなんてことは日常茶飯事だという。(本当に無実だったのかは極めて怪しい)旦那の方はともかく、たかが薄暗い刑務所に1週間程度留置されて三食昼寝付きの尋問をされたぐらい、それがどうだというのだ。その後めでたく釈放され弁護士&大学教授という社会的地位を回復した奥さんが、グローバリスト側に魂を売ったという証にしか過ぎないだろう。
何もプロパガンダの全てが悪いと言ってるわけではない。しかしなんの映画的演出も発見できない本作のような駄作を前時代的座席に座らされて長時間観させられるのは、“拷問”以外の何ものでもないのだ。過去には『カサブランカ』のような名作も生まれているわけで、パヨクもパヨクなりにもっと真剣に頭を使って映画を作らないと、アメリカ民主党や日本の自民党のように大衆の支持は受けられないということを言いたいのである。もちろん、ネズミの屁の音さえ宇宙から感知するという“エシュロン”を使えば“誰も嘘をつくことができない”、という十戒にも印されている前提条件をふまえたうえで。
家族、人間の意志の素晴らしさを感じられた作品だった。 こうだったら...
軍事政権というのは、本当にこの世からなくなればよい。明るく快活で美...
苦難を乗り越える家族の絆の実話
ブラジル軍事政権下に実際に起きた父親の失踪事件を作家の息子が回顧録として記し、ウォルター・サレスが映画化したものです。ウォルター・サレスのセントラルステーションやモータサイクルダイヤリーズのように映画としての脚色がそれほど施されてない感じで実話に忠実に作ってある40年以上にわたる家族の物語でした。父親が突然消えて、それぞれの心に様々な影響が及びます。死んでいるのか生きているのかわからない苦しみ、きっともう戻らないだろうと思ってもどこか期待してしまうのです。家族がそれぞれを思う強さと素晴らしさを教えてくれます。家族が支え合う姿に心を動かされます。自分もそういう家族を築くことができるとよかったのになと思ってしまいました。ラテンらしい家族の温かさでなくとも日本的な家族の絆で。
写真と8㎜フィルムで家族を追想しますが一枚一枚に込められる思い出は大事だとあらためて画像や動画を大切にしたいと思いました。
美しい街に起きる恐ろしい出来事
奪えないもの
137分に尻込みしてたけれどとてもおもしろかった。
声高に戦う様子は出てこないのに、不屈の精神が伝わってくる。打ちひしがれた顔で写真を撮ったりしない。
音楽の使い方がとてもいい。レコードプレーヤーから、ラジオから、ヘッドホンから、いろんなところから音楽が聞こえ、生活を彩る。
子供たちがそれぞれの年代や性格なりの感じ方で状況を捉える様子がうまい。これがこの映画を多角的にして面白くしていると思った。この子はこういう性格なんだろうなというのがちょっとした演出やセリフからうかがえる。大人になったときにもちゃんと誰が誰なのかわかるのもすごい。
写真や8ミリ映像の使い方もうまいし、文句のつけどころがない映画だった。
レジスタンスを描いた映画はたくさんあるけれど、こんなにも深く弾圧の残酷さを描いたものはなかなか思い当たらない。
暴力によって奪われたものと、暴力では奪えないものと。
収容施設が超こわい。泣いた。軍事政権側の人たちの人相がすごくてよくあんな人たち集めたなと思った。
時代や場所が違えば私も父と引き離された人生だったかもしれないなあと思い、リアルな怖さがあった。
映画の中で出てくるカエターノが軍事政権に対抗してたことくらいしか知識がなかったので、ブラジルにも酷い時代があったのだと知った。70年代、政治の季節。そんなに昔のことじゃない。
この物語はマルセロが書くことによって人々に知られ、映画になった。書くこと、記録することの強さを思う。
40過ぎて弁護士になるのもすごいし、先住民の権利擁護しててかっこいい。
ロンドンからの手紙でサウダージって言っててそういうふうにも使うんだなあと思った。
ママは凄いけど
実話・・・
若きゲバラを描いた「モーターサイクル・ダイアリーズ」の監督作品ということで鑑賞♪
ブラジルもこういう過去(つい最近かも)を経て今があるのですね・・・と言ってもブラジルの今がどれだけ素晴らしい国になっているのかは・・不明・・。
暴力、力で・・人を納得させる・・人を支配する権力には碌なものがない。思想、信条、考え方が違うだけで拘束され命さえも奪われる世界なんて勘弁して欲しい・・。一歩間違えたらそっちに転落しそうな危ういナイフリッジを歩んでいないか?今の日本・・・。
とはいえ、流石に・・単純な暴力での支配はしずらい仕組みになっているとは思うが・・随分と巧妙な暴力(言葉やお金)でマウント取ろうとする政治が、蔓延しつつあるような気もする・・。
気丈な主人公を演じた女優の実の母親も女優で・主人公の晩年を演じている。メイクにしては出来過ぎでは?と思っていた・・・どうりで似ているはずだ♪
家族から見た軍事政権の本質
ブラジルの軍事政権については何も知らず、この映画でチリのピノチェト政権と変わらない酷い政権であったことを認識させられた。反共なら何でも許された冷戦期の西半球で迫害された実在の人物の家族の視点に立つこの映画は、今再びあからさまな差別や抑圧が始まった時代に、二度と繰り返してはいけない過去に向き合わせてくれる。いきなり一家の大黒柱を失い、家財を切り売りしながらも家族を守ったヒロインの根性に胸打たれる。時間はかかったが家族の生きている間に民主化され、過去が明らかになったのは良かったが、失われたものはとても大きい。わが国も治安維持法成立から100年、他山の石としなければ。
60年代の続きのようなビートルズとマリファナの若者と軍事政権が同時にある70年代初のコントラストが強い。
私の本意じゃなかった
こないだ鑑賞してきました🎬
考えさせられる内容です。
エウニセにはフェルナンダ・トーレス🙂
幸せな日々から一転、夫ルーベンスを連行され、自身も尋問を受ける事態に直面します。
しかし彼女はあきらめずに行動し続け、最終的には政府にルーベンスを死に追いやったことを認めさせました。
大変な勇気と胆力、そして不屈の精神が必要だったと推測しますが、それがにじみ出るようなトーレスの演技は見事です🫡
この事実に胸が痛むとともに、今後同様のことが起こらないよう切に願います。
原作者はエウニセとルーベンスの息子さんであるマルセロとのこと。
彼に経緯を表し、ルーベンスのご冥福をお祈りします。
創り込まれた社会派の1本でした。
司法制度のある国で
実話と知らずに評判が良いので鑑賞。
南米には冷戦時代にアメリカの後押しを受けた軍事政権がクーデターで誕生し不当な逮捕、拘束、処刑で多数の犠牲が出て今も実後者や命令者は裁かれていないぐらいの認識。
劇的な展開や説明も極力なく淡々と静かに夫が居なくなり困窮して行く家族を母親を目線で描く。
70年代から90年代、2019年と主人公の母親、子供たちも成長し、やはりと言うか連行された父親の死亡証明書が発行されやっと一区切りが付けられる。
母親のセリフに司法制度のある国なのに不当な逮捕、拘禁が行なわれているには恐ろしくなる。
今も世界の様々な政府では同じ事が行なわれ日本でもこれを支持し賛成する愚か者どもがいる。
決して許してはならない。
全126件中、21~40件目を表示














