「人を強くするもの」アイム・スティル・ヒア まっちゃまるさんの映画レビュー(感想・評価)
人を強くするもの
実際の回顧録に基づき脚色映画化されたとの事、また軍事政権の話か…と一瞬思ったが、「セントラル・ステーション」の監督の作品と知って見たくなった。あの作品の主演女優の娘さんが本作の主演だとは。
もしかして男性と女性ではこの作品から感じたことは違うかもしれない。国家の波に一般国民が家族が飲み込まれ不条理な目に遭う…という出来事だが、それ以上に、妻として母として悩み苦しみ選択し行動する姿がストーリーの中心にあり、彼女のセリフの無い演技佇まい表情から、滲み出る悲しみがスクリーンに映し出されていた。一つの家族が大きな力に飲み込まれ深い悲しみを乗り越えた、というよりも戦い続けて強くなっていった、という感じがする。笑顔で写る家族の集合写真がその象徴のように見えた。国家と言えども、人権と人々の安全な生活を脅かすのは許されない、という事が覆らない世界であって欲しい。
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