「Torture」アイム・スティル・ヒア ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Torture
アカデミー賞2025の作品の中では最後の上陸かな?ってくらい結構待たされましたが無事鑑賞。
かなーり静かな作品で、父親が突然攫われた一家というのを描いているんですが、いかんせん台詞量が少ないので心情を察するのが難しくて苦しいであろう作品のはずなのにシャレオツ映画に思えてしまいました。
序盤の普通な日常を過ごす一家は美しく、ビーチでやんややんややったり、犬を飼ってみたいと言い出してみたり、家族間での何気ない会話だったり、日常がぶっ壊れる直前とはいえこの日常がずっと続けば良いのになと思えるくらいには良かったです。
ビーチのちゃんねー達がめっちゃ綺麗で、ビーチのシーンでドキッとさせられたのは久しぶりでした。
そこから薬の取り締まりで娘が検問されて不穏な雰囲気が漂いはじめたかと思ったら父親が誘拐されてしまい、行方も分からず、そのまま家族も尋問を受けるという非日常に様変わりしてしまうというところから本筋が始まるんですが、それまでの前振りがちと長いのもあって少しダレてしまったかなぁという印象です。
もちろん、夫を助けるために奔走する奥さんの姿はカッコいいですし、リアルな尋問の様子もスリルがあるのですが、どうしても堅苦しい雰囲気は抜けず、映画というよりかはドキュメンタリーに近いように思えてしまい映画としてはそこまで楽しめなかったです。
心情描写を読み取って行間を埋めるってのを頭の中でやりながら観る作品だとは思うのですが、行間が多すぎて考えが繋がらなかったのもなんだかなぁって感じです。
全体的に音楽はめちゃめちゃカッコよかったです。
プレイリストとてもイカしています。
レトロな絵作りもとても良かったですし、いかんせん内容だけ合わんかったなぁって感じです。
相性の問題であまり乗れずでしたが、合う人には合う作品だと思いますし、ずっしりとくる作品なので、また見直す機会があればなと思いました。
鑑賞日 8/15
鑑賞時間 17:25〜19:45
