劇場公開日 2025年8月8日

「怒りと、二度と起こしてはならない決意と」アイム・スティル・ヒア コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0怒りと、二度と起こしてはならない決意と

2025年8月14日
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鑑賞方法:映画館

本作の舞台であるブラジルの軍事政権時代は、韓国やベトナム、ミャンマーなど軍事政権下にあった時期の国々と同様に、政権に都合の悪い人間を暗殺する手口の荒さと、隠蔽の粗く酷い様は筆舌に尽くしがたく。

映画は被害にあった一家がいかに幸せだったかから始まり、どれだけ酷い目に遭わされたかを経て、夫を拉致され殺された妻が認知症になっても怒りを忘れていないところまで、丁寧に掘り下げて描いていました。
国家の暴虐にはげんなりするし、怒りが湧きます。

自分にMCUに出てくる超人たちみたいなスーパーパワーがもしもあったら、こういう軍事政権の中枢政治家や、その命令で動く実行部隊の司令官まで、皆殺しにしたくなりますわ。
(余談ですが、DCのジェームス・ガン監督の新『スーパーマン』はそんな気分をうまく掬ってたと思いました)

人命を軽んじる世には、二度となってほしくありません。
世界あちこちの内戦・紛争・戦争の地の現実と、独裁者による支配地での暗殺の横行に想いを馳せつつ。

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