劇場公開日 2025年5月9日

クィア QUEERのレビュー・感想・評価

全58件中、21~40件目を表示

3.5もがき苦しむ男の孤独

2025年5月21日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

ドキドキ

米作家ウィリアム・バロウズの自伝的小説を映画化。バロウズについてはビートジェネレーションの代表的作家でジャンキー、妻を射殺した、といった知識はあるものの作品は読んだことがない。主人公はほぼバロウズ本人を置き換えたものなので観る前にウィキペディアなどで簡単に調べておいた方がいい。さもないと、働かないゲイでジャンキーなエロ中年親父の映画は一体何?という印象になりかねない。
1950年代のメキシコシティ。暇を持て余す米国人駐在員のリー(ダニエル・クレイブ)は行きつけのバーで美形青年のユージーン(ドリュー・スターキー)に一目惚れ。勇気を出して話しかけ、体の関係に発展するが、時によそよそしい態度を取ったりと気まぐれなユージーンに渇望を募らせていく。
前半はこうした恋の駆け引きに終始するため正直退屈だ。
リーは関係を深めたいのと、ある媚薬をもとめてユージーンを南米の旅に誘う。
ここからの後半は一転、南米が舞台の幻想的なタッチに変わり、冒険映画のようだ。
薬物中毒のリーが見る幻覚とジャングルを舞台とした展開は夢と現実の境界線を曖昧にし、官能的ですらある。
リーはユージーンと体だけではなく心の一体感を求めるが、確信がもてず心は満たされない。その不安や苦悩をドラッグで散らしているようで、その姿は痛々しくもある。
チネチッタで撮影したというメキシコシティのノスタルジックな街並みや南米の幻想的なジャングル、VFXを使ったイメージなど映画的創造に満ちている。
ニルヴァーナやニューオーダー、プリンスなど映画の時代背景とは異なる挿入歌の選曲もセンスが光り、ルカ・グァダニーノ監督の映像作品としての完成度は高い。
個人的にゲイのラブシーンが生理的に苦手なので点数は若干低め。

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kozuka

3.0センティピードの見る夢

2025年5月21日
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鑑賞方法:映画館

一目で恋する乙女になってしまう。何とかしていい仲になりたい、そして成就した時の高揚感!
でも頭の片隅には「長くは続かないのかな」との不安がいつも巣食う。

旅先で、禁断症状の寒さに震える時も、隣りに添い寝させてくれた。情けないけど、この得難い安心感。

ジャングルで、テレパシーにすがってでも長く一緒にいたい。
でも去り行く君。映画「オルフェ」のオルフェの妻のように、突然に。

そして最後は撃ち抜いてしまった。。。

自らも老いさらばえて消えるのみ。でも、脚は触れているよ。永遠に。

こんなダニエル・クレイグ初めて。

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sugar bread

4.0ゆるくぼんやり目眩系の作品

2025年5月20日
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ヤク中の米国人が恋人を囲って放浪。

こういう彷徨い系の映画がまだ製作されるのが逆に新鮮だった。ルカ監督の透明感のある綺麗な映像と少し特異なBGM、そしてDクレイグの演技が見もの。バロウズを投影してるであろう主人公にクレイグの役者魂を感じたな。

ラストシーン素敵だった。

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石岡将

4.0傲慢と切実さと幻想

2025年5月19日
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はたはた

2.5涙を流しながら続ける、ウロボロス。

2025年5月18日
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非常に性欲に素直な人付き合いの物語。

若い頃は、穴があったら入れてみたい程、昂ることに苦労しない。歳を重ねる毎に、ボッキする事に意味を求める様になる。
恋に恋して、それが本格的に愛だと自覚した時にはもう遅く、持ち前のつまらない小噺と傲慢なセックススタイルが炸裂したなら最後。己のイチモツを自ら咥えるウロボロス、結果誰もいなくなるのだ。

南米のヤク探しはサイドストーリーに過ぎない。
宇宙から降って来て帰還するほど、この恋の終着は突然で呆気ないものだったのだろう。
止まらない彼への妄想は、脳内の箱庭にいくつもある扉の中で継続中。
震える身体を抱きしめる者は、死神か、天使か。

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や

4.5ーみっともないほど、君に触れたいー 素晴らしいキャッチコピーだと思う

2025年5月17日
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白のスーツにハットを被り、一見シュッとして見えるのに、若い子を口説き遠回しに断られる。
その一方で、モテ筋ではなさそうな子には上から行く感じが、若い頃はそこそこモテたタイプなのか、ちょっと鼻につく。
だけど百足ペンダント君にお金を渡さなかったのは、彼を傷つけずに済んで良かった。
序盤に上手くキャラクター紹介できたと思う。

ユージーンに出会ってからは「家に入れるなホテル行け」と言ってたくせに、ホイホイ家に連れ込み、彼氏気取りで引っ付き、なかなか無様。
泥酔した挙句にユージーンの事などお構いなしに縋る、滑稽な姿を見せたと思ったら一転、ワケの分からないシーンに、あ、これ『裸のランチ』の原作者だったと思い出す。
高校生の頃、レンタルで観てポカーンとなったやつ。

冒頭の白と藤色の花が綺麗なシーンをはじめ、カラフルで可愛らしい街並みのロケーションと、ツンデレな若い男に入れ上げる中年男、そして前衛的な謎のシーン。『君の名前で僕を呼んで』と『裸のランチ』を行ったり来たり。

後半はもう何が何だか。

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コビトカバ

3.0何の話やねん

2025年5月17日
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斬新

メキシコ編は楽しめた。
南米編からは、テレパシーを求めて南米に行ったことは理解できるものの、終始何のシーンかよく分からず、あくびが止まらなかった。

ダニエルクレイグが滑稽なほど痛々しくて悲壮感がたっぷり。007の渋さはどこへやら。
ドリュースターキーの冷たく気まぐれな立ち居振る舞いが魅力的だった。

博士はてっきりアジア系俳優だと思っていたが、レスリーマンヴィルだと後で知った時は目をひん剥くほど驚いた。
ジェイソンシュワルツマンはさすがコメディ俳優。
じわじわ面白かった。

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Matra

4.0ウィリアム・バロウズの映画

2025年5月17日
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ミーノ

3.0ヤンナルクィア

2025年5月17日
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カールⅢ世

3.5酒と薬と欲、金

2025年5月16日
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怖い

難しい

斬新

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まこやん

4.0カラダだけでは物足りない

2025年5月14日
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恋に溺れるダニエル・クレイグが観たくて鑑賞。
そして堪能笑。

人目も憚らずメキシコのゲイ・コミュニティで性を謳歌するちょっとヨレ気味の男性。
そんな彼がきゅぴーんっと一目惚れからの美しい若者を追いかける様は心が痛くなるほど恥ずかしくて目を背けたくなるほどだけれどもこれが恋だぜって目を覆った指の隙間から覗き見。
本気の恋ってこんなにもみっともないのに可愛らしくていじらしくみえてしまうのは私が恋愛脳だからだろうか。

恋された方の若者ユージーンの美しさ。
これまた堪能。
あのゲイ・コミュニティに放り込んじゃダメーってわらわらするほど美しい。
見事!

お話の中間から展開がどんどん変化します。
ファンタジー作品かな?
なんて。
深層心理的表現が多く、そこの辺りはどうしたって鑑賞側の引き出しから読み解く事になるので置いてきぼり感はあります。
なんとか補正補正で彼らの揺れる心や孤独、焦燥などを感じとれたかな。

そして踊るダニエル・クレイグに惚れ惚れ。
え〜私はより一層ダニエルファンになりましたよ。

濡れ場もあります。
ぼかし入ります。
なので苦手な方は要注意。

ラストへ向かって焦燥感溢れる演技のダニエル・クレイグが良い。
007のダニエルも好きだけどこんなにも人間味が溢れる演技をみせてくれるなんて感謝。
イメージが007でとまっている方は是非みてほしい。

星は3.8くらいかな。
展開が大きい振り幅で苦しい感があったのが私的には残念。
あとポスターになっているシーンはすごく本当に好きだ。
彼のあの温もりが恋しいのだろうととても切なくなりました。

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もも

3.0なんじゃこりゃ?

2025年5月14日
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ダニエル・クレイグ演じる初老のゲイのおじさんが、若いお兄さんをナンパして、そこから色々な問題が起こるシリアスな話かと思いきや、途中からどんどん変な方向に進みだして、最後は「なんじゃこりゃ?」という展開に。

実はおじさんはゲイだけでなく、かなり重度なジャンキーで、最後の方はジャンキーの頭の中を見せられているような前衛的な映画に変わっていました。

しかしながら、ダニエル・クレイグはなんでこの映画に出たのだろう?ある意味黒歴史になりかねない映画かもしれないのに。

とはいえダニエル・クレイグ、007の面影など微塵も感じさせない、若い子大好きな草臥れたゲイのおじさんになり切っていたのは、さすがだと思いました。

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ただの映画好き

2.5タイトルなし

2025年5月14日
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正直もう少し希望が持てる作品であって欲しかった。

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マックス

3.5開いた扉は、もう閉じない

2025年5月13日
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悲しい

怖い

難しい

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カズユキ

5.0みっともないほど君に触れたい

2025年5月13日
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一途な男同士のラブストーリー。あまく、せつなく、狂おしいほど抱きしめたい。そして、君がくれた途方もない孤独。究極の愛が、どこまでも愛おしい。ドリュースターキーが、セクシー過ぎる。それにしても、ついに、男性器もモザイク無しになった!

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DnaH

3.01950年代の「クィア」の意味を調べないと、ちょっと混乱してしまうかも

2025年5月12日
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悲しい

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Dr.Hawk

4.0第三部は寝たのに好評価です

2025年5月12日
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満天

4.0バロウズの原作『クィア』(旧邦題『おかま』)の映画化といいつつ、『...

2025年5月11日
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バロウズの原作『クィア』(旧邦題『おかま』)の映画化といいつつ、『ジャンキー』や『麻薬書簡』も折り込んできて三部構成の第3章はトリップシーンとか楽しかったけど、同じルカ・グァダニーノの『君の名前で僕を呼んで』みたいなのを期待していった人は面食らうかもらしれません(日本だけか知りませんがビジュアルイメージとかそれっぽいですしね)。最後"William.S.Burroughs' Queer"て大きくタイトルが出たので邦題も『バロウズのおかま』とかにしてバロウズを強調しとけばよかったのでは(今の御時世許されるとは思いませんが)。

エピローグが感傷的過ぎないかというのと、正直南米旅行が始まるまでは退屈かもという感もありますが、バロウズに青春を捧げた者としては点数は甘くなります。

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teraox

3.5デカダン満載の白昼夢

2025年5月11日
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「007」シリーズのジェームズ・ボンドがハマり役だったダニエル・クレイグが、クィア役で登場する異色作でした。原作は1950年代のアメリカ文学界において異彩を放ったビートニク文学の代表格であるウィリアム・バロウズの同名小説。同小説は、バロウズの自叙伝的小説とのことで、本作の前半はバロウズが実際に過ごしたメキシコシティを舞台に、主人公・リーの放蕩というか異常な好色を描く展開となり、後半は南米に未知の植物・ヤヘを探しに行く冒険物語となっていました。

とにかく衝撃的だったのは、あの”ジェームズ・ボンド”が男色とドラッグに溺れる様。別に男色だろうと女色だろうと構わないのだけど、昼間からバーに出掛けて好みの男子を物色し、直ぐにベッドインしようとするリーの行動には、唖然とせざるを得ませんでした。
そんな衝撃はさて置いて、各種調査によると、地域により差はあるようですが、概ね全人口の1割くらいがLGBTQ+なんだそうです。昨今LGBTQ+の人達の人権にスポットが当てられ、それをテーマにした映画も陸続と創られていますが、本作の原作は70年も前の話であり、実は普遍的なテーマでもあるんだということを再認識させられました。
また、本作の描き方から察するに、1950年代のメキシコシティというのは、恐らくはアメリカのあぶれ者や放蕩者が押しかけて、好き放題やってたんだろうと想像されるところが非常に興味深いところでした。

話を本作に戻すと、運命の人ユージーン(ドリュー・スターキー)に出会うリー。彼はいつも年上の女性とチェスをしており、一見クィアではないようでいて、リーの色目に呼応したりもする。で、そういう関係になる2人でしたが、ここで気付いたのがリーの好色の動機らしきもの。それはユージーンの見た目がスラっとしている2枚目であり、恐らくは若い頃のリーの姿にソックリだったのではないかと想像できることから、リーの好色は実は自己愛の発露だったんじゃないかということです。物語が後半になり、ドラッグにもハマっていることが判明したリーですが、これなども自己愛から来る自己防衛のためにクスリから離れられなくなったんじゃないかと解釈した次第ですが、勿論本当かどうかは定かではありません。
テレパシーの能力が手に入れられるという植物・ヤヘを、エクアドルのジャングルまで探しに行くというのも、自分と他人の壁を乗り越えることで、他人から攻撃されないことを目指したんじゃないかと思ったところです。ただヤヘ自体は、他人との壁を乗り越えるのではなく、自分の真の姿を鏡に映す効果があるものだったので、リーの夢は実現せず、同一化しようとしたユージーンも自ら抹殺してしまうことになるのは皮肉でした。
因みにバロウズ本人も、メキシコシティで誤って”女性”の妻(変な言葉やな)を射殺してしまったそうで、ユージーンを射殺するシーンはまさにこの体験を写したもののようですね。

以上、好色にドラッグにとデカダン満載の白昼夢のような作品でしたが、ダニエル・クレイグの全力の演技は観るべきものがありました。

そんな訳で、本作の評価は★3.6とします。

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鶏

3.0途中から

2025年5月11日
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鑑賞方法:映画館

ストーリーの内容が少し変わりますね。前半は老齢な男が、若い男を射止めるために必死な感じで、後半は南米の怪しい展開になり、最後にはまた変わります。途中から何を見ていたんだっけ?と言う感じになります。

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ごっとん