「けっこうよかった」クィア QUEER 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
けっこうよかった
クリックして本文を読む
バロウズの本は何冊か買っているのだけど今に至るまで全然読んでない。『裸のランチ』は見た。主人公のリーが男を漁る様子が、非常にあさましく見ていられない。そんなかっこ悪さがもしかしたら同性愛のリアルなのだろうか。「彼はクイアだ」「いやクイアじゃない」などと語られるが、結局何がクイアなのかよく分からない。普通のゲイと何か違うのだろうか。同性愛の場面は興味がなく、見ていてきつい。毎日遊んで暮らしていて、やることしか考えてなくてそれはそれで苦しそうだ。
一方、バロウズは有名なヤク中で、ラリッている場面は楽しい。わざわざジャングルまで行ってラリる。
リーは自分本位のろくでもない人物で、しかしその果ての5年ぶりに訪れたメキシコのなんとも言えない寂寥感に心が苦しくなる。
コメントする