ブルータリストのレビュー・感想・評価
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緊張感あって長さは感じなかった
前半、後半それぞれ100分でインターミッションが15分
序盤はフィルム写真のようなショットに叙情的な音楽、エイドリアン・ブロディの豊かな表情で心を掴まれた
後半はフェリシティ・ジョーンズが熱演
全体的に緊張感ある展開で長さは感じなかったし、もうちょっと先も観たかった
芸術家の美への執念が感じられた
欲をいえば最後の音楽が・・・
表現するのが難しい感情が湧き上がった
覚悟してご覧ください
アカデミー賞候補の作品なのに、バンクーバーで一軒しか上映してないのはなんでだろうと思って上映時間をチェックしたら昼の回を逃して夕方6時45分…。次から7時の回一回だけだから、観ておくかと思ったら…。
えー、上映時間3時間半!予告、インターミッションを入れたら終わったのが10時40分、家に着いたのが11時半www
正直、そこまで好みの作品でもなく、そのシーン要る?て思う冗長な展開だし、途中キレ散らかす主人公にもそこまで思い入れが持てず…。作品賞候補の割に、これも18禁かぁ。エロシーンがない方がスッキリ見れた気がするのですが。
海外に住むと、イヤでも移民の心境に敏感になるので、ユダヤ人としての苦悩も描かれてましたが、全体的には誇り高き、成功した建築家として映ったので、そこまで思いが深まらないまま、あっさり終わってしまいました。
英語で苦労してる私とは違って、古くはスピルバーグ監督やマイケルブルームバーグ、若手ではマークザッカーバーグなど、アメリカ移民で最も成功しているのはユダヤ人だという事実を鑑みると、観る前からネタバレ感が拭えずで。
ちなみにブルータリズム建築とは、「文化的要素が低く、無骨な意匠を建物の外観に多用した建築様式で、建築資材の質感が強調され、塗装や化粧板は使わず、荒々しさを残した打ちっぱなしコンクリートなどを用いた彫塑的な表現を特徴とする」と、Wikipediaにありました。正直、寒々しい建物だなぁと思ってしまいましたが、日本でもバブルの時にコンクリート打ちっぱなしのマンションがはやりませんでしたっけ?住み心地はどうだったんでしょうwww
IMDb の評価は8.1/10、評論家のメタスコアは89/100と絶賛されていて、おそらくアカデミー作品賞あたり取りそうです。別の候補になっている「アノーラ」よりはマシかな…という程度で、正直「オッペンハイマー」のような壮大さは感じられなかったです。ただ、カナダの観客はちょいちょい笑いが起きましたw
19日日曜日のノミネート発表を、楽しみに待ちたいと思います。
反アメリカン・ドリーム
ホロコーストから逃れ、アメリカで新生活を始めようとするハンガリー系ユダヤ⼈建築家のラースロー・トートの半生を、3時間35分というランニングタイム(15分のインターミッション含む)で描く。
無機質なコンクリートやレンガを剝き出しにした構造様式のブルータリズム建築。日本だと国立代々木競技場が有名だが、戦後間もないアメリカでは異質に見えたのだろうか。母国でブルータリズム建築家として名を馳せたラースローの設計はアメリカでは受け入れられず、それは彼がユダヤ人であるという事とイコールにされる。ユダヤ人は人類史において常に追いやられてきた。そんな彼の才能に目を付け、礼拝堂建築を依頼する実業家ハリソン。ユダヤ人に礼拝堂を作らせるという、まさにタイクーンな人物だが、実は彼こそがアメリカン・ドリームの体現者なのかもしれない。
インターミッションを経て後半に登場するラースローの妻エルジェーベト。10年近く離ればなれになっていた夫婦が再会し、普通なら歓喜に満ちあふれるはず、なのに…ここでも自由の国アメリカは受け入れてくれないのか。
本作が興味深いのは、物語構成が「序曲~第1章」「インターミッション」「第2章~エピローグ」と、創成期のハリウッド映画の方式に則っている点。創成期のハリウッド関係者は移民出身者が多く、それこそユダヤ人が多かったとされる。そんなアメリカン・ドリームを掴むのに最適な映画という華やかなコンテンツで、反アメリカン・ドリームを描いているのは意図したのだろうか。
とにかく久々に大スクリーンで重厚かつ壮大なドラマを観た気分。夫婦を演じたエイドリアン・ブロディとフェリシティ・ジョーンズはオスカーにノミネートされてもよさそう。
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