劇場公開日 2025年2月21日

ブルータリストのレビュー・感想・評価

全125件中、61~80件目を表示

4.0到達点を見据えた人生

2025年2月25日
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鑑賞方法:映画館

壮絶な体験をかい潜り、生涯を通じて自身の信念を貫いた建築家の歴史。所々でみられた車両、列車、ゴンドラが突き進む様子を乗っている人の目線でみせた描写が、彼が邁進した生涯を象徴していたでしょうか。
途中、離れて暮らすことになる妻から「狂気に呑み込まれないで」と懇願された主人公が印象に残りました。そして、まんまと呑み込まれてしまったか…と落胆させられる後半。しかし、それは勘違いであったとエピローグで気付かされます。彼は、「なぜ建築家になったのか」という問いに明快に答えた、あのときの想いからブレることはなかったし、あのときの彼のままで生涯を奔走していたのでした。

エピローグの終わり方が爽やかで気持ちよく鑑賞を終えられました。30年ほど前に鑑賞した「ダンス・ウィズ・ウルブズ」の4時間バージョンを観て以来の長編でしたが、作品自体もスタイリッシュであったせいか、あっという間のエピローグでした。

そして、「決断の街」を舞台にしたこうした歴史が、「フィラデルフィア」につながってるのか等と感慨にふける、そんな作品でした。

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Eiji

3.5おしゃれ

2025年2月25日
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映像がきれい 音楽も素敵💓

最後駆け足になってしまった感じはありました💧

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そこらへんの有象無象

5.0ホロコーストを生き残り、アメリカへ渡った建築家

2025年2月24日
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最近の映画では珍しく途中休憩あり。
インターミッションにもBGMと環境音があり独特な雰囲気。

【前半】
導入のスタッフロールで映されるシンプルながら美しい映像と洗練されたキャプション、将来への希望と不安を感じさせる音楽からセンスが溢れる。

心地よい間で進む会話のどれもがどこか品と情緒を兼ね備えている。
謙虚で脆く、芯があり不器用な人柄に危うさを感じつつ、この先を心待ちに前半を終える。

【後半】
建築や景色は特定の時代を表す普遍的な存在として語られる。数多くの定点映像が作品内に映されるが、その意味が後のスピーチに繋がる。
ラストシーンの演出には思わず拍手してしまいそうになる程感服させられた。

眠っていた感性を起こさせるような極めて鋭い刺激的な作品。

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23

4.0単調なようで企みたっぷりな知的好奇心を揺さぶられます

2025年2月24日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

難しい

 まあ冗長なのは確か、なにしろ3時間34分でたった一つの建築物の設計から完成までのみを描くのですから、波乱万丈の半生とは程遠い。ましてやユダヤ抹殺の激動の悲劇の感動作とは真逆ですらある。おまけに製作費節約のためか、やたらアップのシーンが多く、要するに背景セットを省けるからか。しかし、だからツマラナイとはならないのがミソ。役者上がりの監督ブラディ・コーベットはどう見てもユダヤ系には見えず、建築様式としてのプロセスにこそ興味があったのではないか。

 ナチの迫害を受け収容所から命からがらにして脱出、渡米。数多の苦労を経て建築家として名を遺す、ってのがストーリー。ポイントはブルータリズムと称される装飾を排除した武骨なスタイル。コンクリート剥き出しの建築物って言えば日本の昭和の建物に多いですよね、市役所とかに。力強いけれど荒々しく洒落っ気なし、構造的デザインが命みたいな。この言葉から連想されるのが「ブルータス」ですね。マッチョであり男臭く残忍でもある。まさに二つの言葉は派生語の域で、タイトルの「Brutalist」はそんな野郎と解せばよろしいのではないか。

 ならば本作におけるブルータスな野郎と言えば、助演男優賞にノミネートのベテラン役者ガイ・ピアースであり、助演ではなくタイトルロールと言っても差し支えない暴れん坊ぶりなんですね。大金持ちの気まぐれに留まらず、建築家を翻弄するハリソンを、彼(ガイ)史上最高のイケメン装いでタイクーンのように振る舞う。しかし、対するラースロー・トートとても相当なブルータスなのが本作の曲者ぶりでしょう。全面的被虐でもなく、頑固一徹なのが本作の縦軸として貫いています。

 で、メインの男2人がマッチョイズムが強ければ強い程、却って浮かび上がるのがゲイ要素なんです。決して比喩でもなく、米国に到着早々に売春宿に出向くラースロー、帰りがけ女将から「肌の浅黒いハンサムボーイもいるよ」と誘惑するも、もちろん「その趣味はない」と言うシーンがわざわざ挿入され、咄嗟に?が私の頭を過る。やっと再開出来たとは言え、従弟とのハグの長すぎる異様、相棒然と面倒をみてやる黒人の親子、その大人ゴードンとはドラッグを共有する濃すぎる間柄。などなどの伏線の挙句のハリソンの暴走が描かれる。マッチョ信仰の裏返しが本作の横軸なんですね。

 そうは言っても本作の異性とのラブシーンもかなり濃厚に描かれ、アカデミー賞女優のフェリシティーのヘア(本人かどうかは不明)まで映るわけで。当時の怪しげなブルーフィルム(多分本作のための撮影フィルムでしょう)の画面まで登場。なにより妻エルジェーベトが米国に到着した最初から、エルジェーベトはラースローにセックスを激しく要望する程に。生き様として性が積み重ねられるが、あくまでも前述のハリスンの支配欲に収斂させるためでしょう。

 本作はタイトルから、肝心の建造物の連写、そしてエンドタイトルにいたるまで相当にスタイリッシュなのがポイントです。なにより劇伴奏が凝りに凝って、全編アグレッシブにオーケストラが鳴り響く。音楽が実に饒舌で、退屈な長廻しシーンに多用され効果を上げています。だからアカデミー賞に撮影も作曲も当然のノミネートですね。やっと辿り着いた自由の国、ニューヨークの自由の女神が何故か斜めの角度でしか描かれない作為が計算の上なのですね。

 映画モギリで配られるリーフレット。ラースロー・トートの略歴が記載されてますが、なんと写真がエイドリアン・ブロディ。あれれ? ご本人ではないの? これがまた本作の仕掛けとは! 要するに実在の人物ではないのでした。ビエンナーレの表彰式まで描くものだから、てっきりですよ。もちろん近いモデルの著名人はいたようですが、エキセントリックなコンテンツゆえ、架空の人物に据えたのでしょうね。でも最後の種明かしである「収容所をイメージしてのデザイン」である事こそ本作の肝ですから。

 「戦場のピアニスト」でオスカー獲って、再びユダヤを全面に押し出した役で二度目のオスカーも濃厚なエイドリアン・ブロディ。見事なユダヤ鼻が強烈な彼の名演によって、架空が真実に昇華されられた。対する妻役のフェリシティ・ジョーンズはなんと前半は全く登場せず、15分間の休憩のあとの後編にやっと登場ですが、流石の貫禄を見せつけます。

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クニオ

4.025-029

2025年2月24日
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人生2度目のインターミッション。
長尺作品に付き合う最善の手段。

ナチスに迫害され、祖国を追われた男は、
自由の国で第二の人生を送る。
だがその国も腐っている。

自由を奪われ、
体を壊されてもなお、魂は残る。
もっとも重要なのは旅路ではなく
到達点にある。

ラストの設計意図には震えた。

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佐阪航

4.0自由と奴隷は紙一重の違い

2025年2月24日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

難しい

昔の長尺モノは
インターミッションが設定されている作品も多かった。
そして、その途中休憩の間に趣向を凝らす場合も。

例えば〔レッズ (1981年)〕。上映時間は194分。
場内が明るくなると〔インターナショナル〕が流れる。
まさしく作品に合致した楽曲。

一方、直近で観た〔聖なるイチジクの種〕は
167分あっても設定はされていない。

そして、本作。
15分のインターミッションを入れて215分。

で、その間には、作品の一場面を象徴する
結婚式の家族写真がスクリーン上に投影され、
デジタルタイマーが時を刻む。

音楽や効果音は流されるものの、
もうちょっとの工夫は欲しかったところ。

タイトルの〔ブルータリスト〕は
「ブルータリズム」の建築家の意。

鉄筋コンクリートを多用した無骨で機能的な造形が特徴で、
1950年代に流行した。

主人公の『ラースロー・トート(エイドリアン・ブロディ)』は架空の人物も、
ハンガリー系ユダヤ人で
モダンなデザインを確立した「バウハウス」で学んだ建築家との設定。

「バウハウス」は勿論、ナチスにより閉校されている。

『ラースロー』はホロコーストを生き延び、
アメリカに渡る。
しかし、妻と姪は欧州に留め置かれたまま。

富豪の『ハリソン(ガイ・ピアース)』の知遇を得、
彼からの依頼で大規模なコミュニティーセンターの建設に挑むが
多難が次々と襲う。

嵩む建設費や資材を運搬している列車の事故。
施主の『ハリソン』に振り回され、
工事は度々の延期や中止の憂き目に。

しかし、『ラースロー』は自身の報酬を注ぎ込んでも、
憑かれように建物の完成を目指す。

酒と麻薬に溺れながらのその姿は、
鬼気迫るとの表現がピンと来るほど。

冒頭、移民船がエリス島に着き、
客室から甲板に出た主人公が目にするのは
何故か逆さまになった「自由の女神」像。

その意図するところは何か。

自由の国、誰もが成功者となれる可能性のある国は、
必ずしも万人に開かれているわけではなく、
社会的な差別や偏見が厳然と存在し
『ラースロー』はそうした悲哀も味わう。

とりわけパトロンとの関係性は
終生彼を苦しめる。

最後のシークエンスで
彼が心血を注いだ「マーガレット・ヴァン・ビューレン
コミュニティーセンター」の設計思想が明らかに。

小さい部屋を幾つも作った理由、
天井高の訳、
異様さを感じる四つの塔の背景、
地階の廊下で建物を繋げた思想、
何れもが、ナチスの迫害に起因していた。

一人の男の伝記ドラマと共に
反ホロコーストの意匠も潜めていたことが、
言葉を以ってして我々に伝わるのだ。

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ジュン一

4.0丁寧で美しい映像で半生を描写していくことは、上質な時間であり、上映時間の長さは苦にはならない。

2025年2月24日
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始めてのインターミッション(15分間の休憩)を体験した。これにより長さを感じることはなかった。

丁寧で美しい映像で半生を描写していくことは、上質な時間であり、上映時間の長さは苦にはならない。
ここまでの長さにより、彼の人生を濃く擬似体験が出来る。

擬似体験をしている気になるものの、何層にも重なっている彼の痛みを伴う複雑な感情は理解することが難しいとも感じた。
これは現代においても苦難を体験している方々を理解していくことの難しさに通じると思った。

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モトコ

3.5重厚で壮大

2025年2月24日
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知的

芸術作品としての要素が強い映画

気軽にジャンル分けできるような作品ではないけど、強いて似た作品を挙げるならゼア・ウィル・ビー・ブラッドが適切な気がする。

バス視点で道路を映し、その後バスを映しながらアーティスティックな横長のキャプションとともにタイトルが映る序盤のシーンが素晴らしすぎる。
オープニングでの逆さになった自由の女神のショットはすごく印象深いし、壮大な音楽が相まってカタルシスが半端ない。

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Alejandro Gillick

3.5作り込みはすごいが...

2025年2月24日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

「我々は"無"だ。無ですらない」

ホロコーストを生き延び、アメリカで活動した「ブルータリズム」(1950年代に見られた建築様式で、文化的要素が低く無骨な意匠を建物の外観に多用する)の建築家ラースロー・トート(演:エイドリアン・ブロディ)の活動と、ユダヤ系としての苦悩を描く。製作は「ライトハウス」「関心領域」などのA24。
総上映時間3時間25分。現代作品には珍しく「序曲」と「インターミッション」があり、15分の休憩が挟まれる。総論からすると第一部「到達の謎」は素晴らしかったが、第二部「美の核芯」は冗長で、エピローグは及第点という感じ。
まず良かった点。主人公ラースロー・トートは1911年にハンガリーで生まれたユダヤ系の建築家で、若き日はワイマールのバウハウスで学び建築界の期待の星のひとりだった。しかしナチスの台頭によって迫害され、第二次大戦中はドイツ・ブーヘンヴァルト強制収容所で過ごした。1951年に渡米し実業家ハリソン・ヴァン・ビューレンの書斎を改築したことで脚光を浴びる。劇場に入る前にラースロー・トート本人や彼の代表作である「マーガレット・ヴァン・ビューレン・コミュニティセンター」について説明した小冊子が渡された。自分も建築学史には興味があり、著名な建築物の写真集を集めるくらいにはライトファンだったのだが、ラースローのことは全く知らなかった。我ながら自分の無学を恥じた...と思いきや、ここまで記載したことは全てフィクションで、ラースロー・トート自体が架空の人物とのこと。もちろんコミュニティセンターなるものも実在しない。すっかり騙されたし、ここまでの作り込みは大いに評価したい。IMAXで鑑賞したこともあり、時代を飾る名曲が沢山流れたのも心地良かった。
問題はインターミッションを挟んだ後半にある。第二次大戦で生き別れていた妻、そして姪とアメリカで再会したラースローだが、このあたりからやたらHなシーンが多くなり、まるで「エマニエル夫人」でも見せられているかのようだった。そして終盤になって妻エルジェーベト(演:フェリシティ・ジョーンズ)が突拍子もない告発を始め、それについて具体的な説明もないまま一気にエピローグに進んでしまう。あまりにも訳が分からず先に鑑賞した諸氏のレビューをいくつか漁り、どうやら「現代アメリカ社会におけるアングロサクソンとユダヤのメタファー」なるものらしいことがぼんやりと理解できてきたが、それにしてもあの描写は不親切極まりない。Hなシーンの連発で萎え気味だったところに浮いた展開を持ってこられて気持ちが醒めてしまった。アメリカ人(やアメリカナイズされた人)なら「ははぁ〜ん」となるのかもしれないが、側から観る限りあれでは説明不足とミスリードのリスクの方が高い。だからA24って苦手なんだよ!
あんなにHなシーンをダラダラ流して3時間半近い上映時間なら、他に描写するべき要素があったと思う。まあ重厚感は買いますが。

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ストレンジラヴ

3.0結局、ユダヤ教映画なのか?

2025年2月24日
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休憩をいれ、3時間半の上映時間を飽きさせない力は凄い。波乱万丈の人生を体験させるかのような展開に、特に前半はあっとう間に時間が過ぎて行く。
それを支える役者たちの演技も素晴らしく、映画を観る喜びが味わえる。
途中の休憩はいいから、早く続きが観たい!
そして後半が開幕。
ブルータリズムの建築美とドラマの壮絶な交差を期待していたが、それは裏切られてしまった。
列車事故、突然のレイプ、死にそうなったと思ったら歩けたりと、伏線もなく、ゴシップ記事の様な展開にドラマから心が離れてしまった。
ヤク漬けの日々を送ってたのに長生きしてと、エピローグでは完全に気持ちは白けた。
結局、ユダヤ教イスラエル万歳の宗教映画なのか?反ブルータリズムで反移民を掲げるトランプ大統領批判を諷喩した骨太映画を期待したが(それはあるかもしれないが)、何を言いたいのか分からなかった。
ユダヤ人が多いハリウッドで特に評論家受けも納得だけど、映画を純粋に楽しみたかったので、いい所もたくさんあるだけに、鑑賞後は「えーっ!?」という気分です。

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じゅんぢ

4.0クソクライアント二モマケズ

2025年2月24日
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上映時間にビビってる人もいるかもですがインターミッション効果もあり、「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」や「ボーはおそれている」よりも全然ラクに観れました。
ただ正直、面白い映画ではありません。
ホロコーストを生き延びた主人公が新天地でも苦労の連続です。クライアントは親子でゲスいし、プロジェクトは度々頓挫します。当然、酒やドラッグに溺れます。
でもどんなに弱ってもプロジェクトに関しては絶対に信念を曲げないんですよね。彼はそこまでして何をつくろうとしているのか?というのがこの映画のキモだと思います。

自宅で食事中にちょっと険悪な雰囲気になるシーンがあるんですが、そこで「ごめん言い過ぎた」「いや私の方が悪かった」「僕もすまん」みたいなやりとりがあって、みんなちゃんとあやまっててえらい!という気持ちになりました。

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michimomichi

3.0前半は良かったんだけどなぁ

2025年2月24日
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鑑賞方法:映画館

ホロコーストを生き延びた移民として、アメリカに渡り、ハングリー精神で才能を武器に成功していく様は良かったんだけど・・・

後半が残念すぎて・・・

なんだか、不完全燃焼です。

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Mariko

3.0腐った国

2025年2月24日
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悲しい

幸せ

ダッハウ強制収容所で生き延びたハンガリー出身の建築家ラースロー・トートの渡米後の話。

ニューヨークに上陸し、フィラデルフィアでカスタムメイドの家具屋を営む従兄弟の世話になっていたラースローが、実業家ハリソン・ヴァン・ビューレンの息子に、父親の書斎の改装を頼まれて…まさかのそんな展開!?からの従兄弟とその嫁からのキツイ仕打ち。
そしてそこからまたもやまさかの流れでハリソンと再会となり展開して行く。

インターミッションを含んで計215分という長〜い作品だけれど、もったいつけたり無駄に引っ張ったりという感じがないから見応えありまくりで、冗長さは感じず。
エピローグ前のラストは結構衝撃的だし、寧ろ駆け足でそこからどうなったか端折られていて物足りなく感じるし。

その世界では有名なのかも知れないけれど、全然知らない人の伝記で、ホロコーストがなんちゃらをみせる訳でもないのになかなか面白かった。

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Bacchus

3.5建築家と差別する資本家

2025年2月24日
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鑑賞方法:映画館

実話だと思ってみてきたのですが、皆さんのレビューを読んでびっくり。騙された感が膨らんだワタシです。想像か!!

トートさんの建築デザインは斬新でインパクト大。
凡人はつい経費を計算するし、デザインをイメージできない。建築家は施主を満足させる話術だったり、共に働く人と協調性がないと完成にこぎ着けない。

収容所から解放されてようやくアメリカに来たのに、ユダヤ人だからと差別されるのは、本当に苦労の日々だっただろうと思う。
トートが金融マンだったら、ここまで苦労することはないかったのではないか?
結局、アーティストである建築家は、人のお金で建物を建てるので、今も昔も変わらず雄弁でないと生き残れないのではないか?

ラストに収容所をイメージして建てた教会と説明してたけれど、脈々と負の連鎖を残しているのではないかと不安になった。反面教師と言う教えなのかなぁ?

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jiemom

2.5名作なのか???

2025年2月23日
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知的

まず、観る前に驚いたのは上映時間の長さ。
「え、4時間近い!?」
最近は映画観ながらウトウトしてしまうことが珍しくなくなったので、それがまず心配に。半分ビビりながら、いざ観始めるとなんと最初に「INTERMISSIONが有ります」の案内画面。INTERMISSIONは俺的には「午前十時の映画祭」で観た“風と共に去りぬ”以来。最近ではほとんどないので驚いた。

結局100分+休憩15分+100分ということが分り、ちょっとホッとした。映画2本続けて観る感じ。これなら俺には珍しくない(笑)

【物語】
ハンガリー系ユダヤ人建築家ラースロー・トート(エイドリアン・ブロディ)と妻のエルジェーベト(フェリシティ・ジョーンズ)、姪のジョーフィア(ラフィー・キャシディ)は第2次世界大戦下にナチにより引き離され、別々の強制収容所に収容される。3人ともなんとか生き延び、ラースローは別れ際に妻に言われたとおり、アメリカに渡り、従妹を頼りにフィラデルフィアで生活を始める。

アメリカでも建築家としての才能を生かそうと、最初の仕事を独断で仕事を進めるが、オーナーである大実業家・ハリソン(ガイ・ピアース)に罵倒されクビになる。しかし、オースローの建築家としての実績、世間的評価に後になって気付いたハリソンはオースローを呼び戻し、彼の野心的プロジェクトである町の象徴となる巨大建造物の設計・建築をオースローに依頼する。

またとないチャンスとして全身全霊でその仕事に取り組むオースロー、またハリソンの人脈により難航していた妻と姪の渡米も実現する。オースローは人生が好転して来たと喜ぶが、価値観の異なるアメリカ人たちとの仕事や異国での生活は苦難が待ち受けていた。

【感想】
観賞後に知ったことだが、本作はヴェネチア映画祭やゴールデングローブ賞の受賞作品とのことで、映画のプロの間では高く評価されているらしい。が、残念ながら素人の俺には全然響かなかった。俺にはまだまだ映画観賞眼が無いことを突き付けられたようなものだが、良く思えなかったのだから仕方ない。

まず、とにかく重苦しい。特に音響効果が、重々しい曲が多い。また、作品展開的にも、ホロコーストの苦難から始まり、新天地アメリカでの苦労までは重くて仕方ないのだが、ハリソンに見出されて明るい未来が見えて来来たところでINTERMISSION。 なんか気が晴れた感じで休憩を過ごし、後半が楽しみになった。 なのに、後半またまた重苦しい展開に。
作品の長さも有り、最後はすっかり疲れてしまった。

作品の作りから(特にエンディング)、ラースローはてっきり実在の人物だと思ていたが、観賞後に調べたらフィクション。それにもビックリ。実在の人物と思って観ていたので、「最後にもっと作品紹介や偉業の紹介を入れればいいのに」と思ったが、その謎は解消。

しかしフィクションだとすると、終盤に展開されるラースローの妻がハリソン邸に乗り込むシーンも「実際に何かいざこざが有ったのか」と思って観ていたが、フィクションだとすると「あの展開必要だったのか?」と思うし、真相がどうだったのかハッキリさせないボンヤリした描写にも不満。

いずれにしても、万人が楽しめる作品ではないと思うし、3時間以上の長丁場なので、これから観る方は覚悟の上、ご鑑賞下さい!

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泣き虫オヤジ

3.0ケガされた到達点

2025年2月23日
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泣ける

ブルータリスト

バウハウスと言えば、
カンディンスキー
パウル クレーなどの絵画を浮かべる。

絵画は大した費用を要しないし、
彼等の作品は室内絵画なので安価な費用で済む。

でも建築になるととんでもない費用が必要なので、どんな高名な建築家でも、施主やパトロンが必要となり、彼等から何度も設計変更、意匠変更や素材変更など幾らでもやり直しされ、更に枕営業もあるだろうな。

これは、人種や民族、宗教などの差別ではなく、費用が高額で、施工期間が長いための惨劇が生じるのは当然のこと。

映画程度でも同じような悲劇が常態として生じてそんな裏話をよく耳にする。

そんなことを今更、3時間半も、あることを元ネタにして見せるような話ではないように思う。
知らんけど…

何が言いたいのかわかるけど、
まあ、中東のリビエラ建設だけはやめて欲しい。

でも、ハリウッドはそんな所らしい。
この映画がアカデミー10部門ノミネートなんだから、それこそ怪しいわ。謎です。

(^ω^)

ブルータリスト

「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディが主演を務め、ホロコーストを生き延びてアメリカへ渡ったハンガリー系ユダヤ人建築家の数奇な半生を描いたヒューマンドラマ。
2024年・第81回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞し、
第97回アカデミー賞でも作品賞ほか計10部門にノミネートされた。

ハンガリー系ユダヤ人の建築家ラースロー・トートは第2次世界大戦下のホロコーストを生き延びるが、妻エルジェーベトや姪ジョーフィアと強制的に引き離されてしまう。

家族と新しい生活を始めるためアメリカのペンシルベニアに移住した彼は、著名な実業家ハリソンと出会う。

建築家ラースローのハンガリーでの輝かしい実績を知ったハリソンは、彼の家族の早期アメリカ移住と引き換えに、あらゆる設備を備えた礼拝堂の設計と建築を依頼。
しかし母国とは文化もルールも異なるアメリカでの設計作業には、多くの困難が立ちはだかる。

「博士と彼女のセオリー」のフェリシティ・ジョーンズが妻エルジェーベト、
「メメント」のガイ・ピアースが実業家ハリソンを演じた。
「ポップスター」のブラディ・コーベット監督がメガホンをとった。

ブルータリスト
劇場公開日:2025年2月21日 215分

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カール@山口三

4.0新美の巨人たち?

2025年2月23日
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建築とホロコーストの組合せはとても斬新
戦後なのにあの書斎はえっ、とてもオシャレですよ?と思ったけど当初は通じなかったようで
ペンシルバニア州の繁栄やその後のユダヤ人の生活なんかも意外だった 信心深いからやっぱり馴染めない人達もいたわけで
夫婦間のことは助長に感じたけど、長い割にはその後のあの人はあらら?
とはいえ丘の上のコミュニティセンターが無機質な理由は成る程と思ったし、建築関係のストーリーは結構好みなのでもうちょっといろいろ建物出てきて欲しかったけど結構興味を引かれて見ることが出来た
追記:かなり濃い、緻密なお話で実在のモデルはいるらしいですが壮大なフィクションですって!

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ゆう

5.0美の核芯

2025年2月23日
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あの戦争からの光と影。圧倒的な体験は、観る側を打ちのめす。215分の情熱は、凄まじい。途中休憩は、「七人の侍」以来か。

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DnaH

4.5とても長い映画でしたが、面白い構図のシーンが連続し、曲のセンスも良...

2025年2月23日
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とても長い映画でしたが、面白い構図のシーンが連続し、曲のセンスも良いため"モダンな"映画を観ているような感じで面白かったです。

ちょうど作品内で描かれてる内容がイスラエル建国であったり、鉄鋼業が最盛期だった頃のペンシルバニアであったりと昨今のニュースとリンクしてる所があり、"過程"の途中なんだなぁと再認識させられますね

芸術性の高い類の面白さであるのと、あの時代への理解がないと楽しみきれないかも知れません

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ばた

4.0途中、15分の休憩が有り助かりました。 「シンドラーリフト」も長い...

2025年2月23日
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途中、15分の休憩が有り助かりました。
「シンドラーリフト」も長い映画でしたがこれも長尺の映画でしたが前後編に分かれていたの時間は気になりませんでした

アメリカに移住してからの話で直接の迫害のシーンが無かったのですが移住してからも少なからず差別を感じさせられました。有能な人々が迫害や差別によりこの世を去った事は残念でなりません。アメリカンドリームを掴み安堵した生活をおくれるかと思ったけど挫折との繰り返しそう簡単には行かない現実を感じた。
又、ユダヤ人は器用で有能な方が多いし、祖国を脱しても生まれ故郷は忘れられない思いが伝わりました。

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倭