「精巧に作り込まれた架空の天才建築家の物語」ブルータリスト ぴのこねこさんの映画レビュー(感想・評価)
精巧に作り込まれた架空の天才建築家の物語
入場前に、美術館の「○○展」でもらうようなパンフレットをもらいました。主人公の作品が写真や図を使って解説されていたり、作品世界の作り込みが徹底しています。あらすじそのものは、比較的よくある「天才が、そのこだわり故に苦労する物語」ですが、本編でも、建築材料となる大理石を海外に買い付けに行くシーンなど、リアリティーがあり、引き込まれます。
残念だったのは、終盤で建築家の妻が大富豪を「○○魔」呼ばわりしたところです。
この設定は、必要あるのかな、と思ってしまいました。
それ以外は、全体が緻密に繋がっており、長さを感じませんでした。
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ぴのこねこさんのコメント
2025年2月22日
コメントありがとうございます。姪が、ある意味、緩衝材の役割を果たしていたのかもしれませんね。姪がいなくなって、ストレスの矛先が大富豪に向いてしまい、少しお気の毒でした。