「主人公の壮絶な半生に心が震えました」ブルータリスト ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公の壮絶な半生に心が震えました
主人公のハンガリー系ユダヤ人のラースロー(エイドリアン・ブロディ)が
ホロコーストを生き延びてアメリカに渡る冒頭から、
食い入るように映画内に没入することができました。
映像×音声の見せ方が素晴らしかったです。
特に逆さまにうつった自由の女神🗽
アメリカに渡ってからは不遇な日々を過ごすラースローですが、
建築家の才能が認識されてから、人生が上り調子になっていきます。
それもすんなり行くわけではなく、やはり人種として平等・公平には扱われない
苦しさ、生きづらさ等、ビシビシと感じました。
このあたりの謙虚なラースローは好きでしたね。
※奥さんが生きているとわかって泣きながら喜ぶ
ラースローの表情がすごく良かったです
インターミッション15分をはさんで後半です。
後半は、あらゆる設備を備えた建築物に取りかかるのですが、
これが七難八苦で思うように全然進まないことで、
ラースローがどんどん荒れていくところがリアルで、実に痛々しかったです。
後半の冒頭で、奥さん(フェリシティ・ジョーンズ)と姪も渡米して一緒に
暮らすことになりますが、奥さんが難病を抱えており、
これも痛々しかったです。
と感じると同時に、フェリシティ・ジョーンズの演技は鬼気迫るものがあり
素晴らしかったですね。映画ファンになって以来、大好きな俳優です。
ラースローの雇い主ハリソン(ガイ・ピアーズ)もイイやつかと思いきや、、、
という後半の豹変っぷり、悪辣っぷりが、この作品をより面白いものにしていました。
ラストに大きくなった姪が語った
「他人が何をどう言おうとも大事なのは到達地だ。旅路ではない」は至言だと思います。
エンドロールはまさかのナナメスクロール。
アートだけど、読ませる気はないなと思いましたね(笑)
215分と長尺ながらも、濃密な時間を体感できました。
インターミッション良かったです。でも疲れた 同感です。
席に予約段階で表示が欲しかったです。プレミアム席💺の端っこ 取ってしまいました😊
コメントありがとうございました😊😊
個人的にはティモシーシャラメ推しですが、下馬評ではこちらが主演男優賞を取りそうと聞きました。でもこの方、戦場のピアニストで一回取ってますから、今回はティモシーに取らせたいです。www
共感ありがとうございます。
正直、どの人物にも共感出来なかったんですが・・ガイピアースは初っ端から黒人蔑視発言をしていたので、途中からもしかして良い人?と思ったのが大間違い、でも最期は悔い改めたんですかね。