劇場公開日 2025年2月21日

「配られたbrochureに騙された!」ブルータリスト らまんばさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0配られたbrochureに騙された!

2025年2月19日
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鑑賞方法:映画館

アカデミー賞大本命と聞いてた本作の先行上映があると知りワクワク鑑賞。215分(Intermission15分含む)の長丁場を乗り越え(?)観終えた後の感想は正直、残念極まりない。

前情報は一切入れず観始めたけど、観ていくうちに「なるほどなるほど、祖国を追われた天才建築家が命からがらアメリカに渡り、そこでもなおよそ者だからという理由で翻弄される人生を送ったという伝記ものなのね〜」と理解。
ラスローとエルジェーベト夫妻の愛のあり方が素敵だなーと思っていたのに最後はキメセク!?と残念な描写。自分たちの姿を少し重ねて見ていたから尚更残念だった。

しかもあとから調べたら実在しない人の話だと!?
完全なる創作フィクション!?
もーそーなったら話は別。
つらい時代を生きたユダヤ人を演じてオスカー獲ってるエイドリアン・ブロディを起用し、人生に起こり得るありとあらゆる辛さをありったけ盛り込み人の共感を誘う。それがアカデミー賞を獲りにいこうとしてる感満載でそれが気色悪くすら感じてしまった。前述のキメセクとかハリソンの悪の所業とかそーゆーの本当にいらない描写だゎ。

brutalistとは建築用語のブルータリズムを用いた人、という意味のようだけど、その中に残忍さという意味のbrutalが入ってるから作品のテーマを建築にしたのかな??ちょっとダジャレっぽくてそれもなんか気に障る。

らまんば