劇場公開日 2025年1月31日

「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」ザ・ルーム・ネクスト・ドア tyshiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ザ・ルーム・ネクスト・ドア

2025年1月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

前半無理やり説明をするもんだから軽く寝てしまった。がしかし、新居に行く展開がついてからはむしろ食いついて見ていた。面白かったと思う。

何とも形容し難い違和感がずっとあった。音楽なのか,主演の演技なのか。カメラなのか撮り方なのか。映画を通して、映画的だと思った瞬間がなかった。テレビでB級映画を見ているような感じ。編集の間が悪いのか?完全にいい作品とは言い難い。

面白かったのは、安楽死を選ぶ友人をただ見守るしかないという主人公の立場。ありそうでなかったシチュエーション、そして彼女は友人の死を乗り越える。

それでいて、安楽死に対する俗論に訴えかけるようなメッセージもあった。

最後に中盤の伏線を回収する主人公の決め台詞で終わる。少々臭いような気がした。僕だったら何も喋らせないだろう。その状況とリンクするような伏線はすでに丁寧に貼っているのだから。

とはいえ、表現方法に正解も不正解もないのだなと実感した。私はこれから、この表現方法が「ただ自分が気に入らないもの」なのか「拙さの表れ」なのかを見極めていく必要があるのだと思う。
そして、「拙さの表れ」は静かに訂正し「自分が気に入らないもの」は尊重し巻き込んでいくことができたらとてもとてもいいんじゃあないかと思う。

tyshi