「意外に深いのかも」エストニアの聖なるカンフーマスター LSさんの映画レビュー(感想・評価)
意外に深いのかも
「ブラッド・スウェット&ティアーズに何が起こったのか?」を見終わってたまたま見つけた。ソ連構成国だった社会主義時代のエストニアで、英バンド「ブラック・サバス」に感化される青年…まさに今見た映画のテーマそのものや!と、勇んで久々の二本立て。エストニアには全く縁はない。
観てみると、(ブラックサバスやヘビメタ、また正教会についても何も知らないので想像だが)欧米文化への志向というより、統制・禁止が日常の世界で、秘蹟、修行による悟り、悪魔的存在への畏怖といった、いわば隠されたものへの情熱を表現しているのかなと思った。
これを中二病的と捉えれば、真面目に考察するような話ではないのかもしれないが(コメディだし)、これらを追求することが文字通り命がけの時代であったことや、カンフー、正教、ヘビメタと、いずれも抵抗の歴史が反映されていることは、エストニアの人々にとって意義あるテーマなのかもしれない。そうすると、これらの三位一体が冒頭の国境監視所を襲うカンフー使いなのか?確かに主人公は啓示を得たが(笑)
修道院での修行生活の部分が長く、体制や強大な敵と闘ったりはしないので、修道士たちのやり取りの細かい笑いがフィットするかで受け止めが分かれそう(面白かったが、少し記憶が飛んだ)。
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トミーさんのコメント
2024年10月21日
観終わって何日か経過すると、キリスト教義ぽい所が引っかかって来ます。何故主人公だけ助かったのか? 別の生涯とは? 東方三賢者だからアジア系? 悪魔の誘惑もそれらしかったし。しかし枕投げだ! ってエストニアにも在るのか?