山里は持続可能な世界だった
劇場公開日:2024年9月6日
解説
高度経済成長期以前の農山村の暮らしを記録した膨大な数の白黒写真を手がかりに、当時を生きた人々と当時の生業の継承者たちを取材したドキュメンタリー。
かつて山里には自然を壊さずに生きる知恵があり、村人たちは環境と共存しながら暮らしていた。当時を記録した白黒写真からは、村人たちが自給自足に近い暮らしのなかで厳しい労働の日々を送りながらも、その表情は明るく輝いていたことがわかる。映画では、昭和40年代以前に山里の村で青少年時代を過ごした人たちに当時の写真を見てもらいながら話を聞き、今では失われてしまった共同体の姿を生き生きと伝える。また、鍛冶屋、炭焼き、養蚕、原木椎茸栽培、伝統的林業、生活雑貨制作など、かつての生業を受け継いでいる人々の元を訪ね、仕事に込める深い思いについて聞く。さらに、戦後の林業政策や木材の輸入自由化にも触れ、国の政策が森林の荒廃と山里の衰退につながった歴史を伝える。
「若者は山里をめざす」など農業をテーマにドキュメンタリー作品を制作してきた原村政樹が監督を務め、俳優の的場浩司が語りを担当。
2024年製作/84分/G/日本
劇場公開日:2024年9月6日
スタッフ・キャスト
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