野生の島のロズのレビュー・感想・評価
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緻密な作画と動き
追記あり
何も考えなくても目の前で物語が進んでいって、面白いなーと
画面に見入っているうちに終わる、疲れない作品。
作画が素晴らしい。画面の隅々まで緻密に描かれていて配色も
目に心地よい。
ロボットの無機質な質感と自然の風景や生身の生物との対比が面白い。
アニメならではの動きの表現も良かった。丁度良いスピード感と
リズム感。
物語については特に感銘を受ける程のものではなかったが、102分
キャラクターたちの動きを見ているだけで十分楽しかった。
2月12日 TOHOシネマズ新宿 SCREEN9 Dolby-ATMOSで鑑賞
今回は字幕版で観たが、綾瀬はるかの日本語吹き替え版も観たい。
*追記* 2月20日 新宿バルト9 シアター6 Dolby-Cinema
日本語吹き替え版で鑑賞
やはり字幕を読まずに済むおかげで最高品質の映像と音を楽しむことに
専念できた。機械が放つ光の感じとか、よく描けていると改めて思った。
内容について感じたことを追記。ファンタジーなので動物たちが
言語で意思の疎通をするのはありだし、動物たちが人間のような知識を
持っていたとしてもネタとして許容できる。
しかし物語を展開する都合上で自然の摂理を無視することにはどうしても
抵抗を感じてしまう。それすらも「ファンタジーだから」と言われれば
確かにその通りだが。
綾瀬はるかは大好きな女優。そして自分の中では天然のイメージがある。
(個人の感想)そんな彼女とロズのイメージを重ね合わせると、ちょっと
愉快な感じがした。本人は決してふざけていないのに頓珍漢なことを
したり言ったりする様がシュールだったり可笑しく感じられた。
2回目の鑑賞でロズの”表情”の描写が見事だと思った。人間のような
目鼻口があるわけではない顔なのに、見ていて感情のようなものを
感じてしまう。やはり「目は口程に物を言う」の通り、目で表現されていた。
表情以外では独りぼっちで座っている姿に哀愁を感じたりもした。
怒ったり笑ったりはしなくてもどこか人間的な感情が芽生えている、
そういう雰囲気が伝わってきた。
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余談(個人的なぼやき)
映画のはしごをするつもりで、2本目のチケットも予約済だった。
TOHOシネマズ新宿の朝一の回が10:15に終わり、次は新宿バルト9で
10:35から。移動時間とトイレ時間を考えても間に合うはずだった。
しかしアクシデントが発生。
TOHOシネマズ新宿 SCREEN9の朝一の回が、まさかの映写機トラブル!
本編が始まる時に、場内の照明だけでなくスクリーンも真っ暗になって
音だけが聞こえる状態。
復旧して本編の頭から始めるのに時間を要したため、終映時間もずれ込んだ。
それによって新宿バルト9で鑑賞予定の映画に間に合わなくなってしまった。
自分がTOHOシネマズ新宿で映写機トラブルに遭遇したのは2回目。
前回は確か「スティーヴン・スピルバーグ IMAX映画祭」の時。
次の予定が決まっている時に上映時間がずれ込むのは本当に困る。
プログラムを超えた先に、心がある。
【吹き替え版を鑑賞】
ドリームワークス・アニメーションによる長編アニメ映画。ピーター・ブラウンによる児童文学『野生のロボット』シリーズを原作に、『リロ&スティッチ』『ヒックとドラゴン』のクリス・サンダース監督が映画化。吹き替え版はロズ役を綾瀬はるかが担当。第97回アカデミー賞では長編アニメーション賞のほか、作曲賞、音響賞の3部門にノミネートされた。
嵐の影響で無人島に流れ着き、偶然にも起動され目を覚ました最新型アシストロボットROZZUM(ロッザム)7134、通称:ロズ。都市生活に合わせてプログラミングされた彼女は、弱肉強食の野生の島では全く機能せず、動物達の行動や言葉を学習しながら順応しようとする。ある日、事故によって雁の巣を破壊してしまったロズは、1つだけ無事だった卵を見つけてる。卵を狙うキツネのチャッカリを退け、卵を孵化させたロズは、雛鳥から「ママ」と呼ばれる。しかし、子育てのプログラムを持たないロズは、雛鳥をどう扱ってよいか分からない。子沢山のオポッサム、ピンクシッポに促されたロズは、雛鳥に「キラリ」と名付け、ロズの能力にあやかろうと近付いてきたチャッカリと共に、子育てに奮闘する事になる。
本作を鑑賞した上で真っ先に目を惹くのが、色彩豊かな島の自然描写だ。昼夜の空模様から四季折々の自然環境の変化まで、とにかくありとあらゆる描写が美しい。その中でも特に、木に止まっていた蝶の群れが一斉に羽ばたいてロズを包むシーン、成長したキラリが同族と共に旅立つ夜明けの壮大なシーンは、まるで絵画のような美しさ。
また、様々な種類の動物達を描き、彼らがロズの小屋にて一堂に会するシーンは壮観。
動物達を襲う過酷な大寒波と、自然の摂理に抗って救助活動に勤しむロズとチャッカリのシーンは、ヒーロー映画の人命救助シーンのよう。真っさらな吹雪と降り積もった雪の表現は冷たい美しさを放つが、それと対比して描かれる救助活動の暖かさと行動の美しさが胸を打つ。
また、3DCG作品ながら、意図的に2D表現も用いた平面的絵作りが見られるシーンもあり、視覚表現に妥協なき様々なアプローチが見られる点も素晴らしい。
本作の登場キャラクターは、ロボットか動物。しかし、その全てが感情表現豊かで愛らしく、自然な感情移入を促してくれる。
なんと言っても、子育てを通じてプログラムを超え、表情豊かになっていくロズが最高に可愛らしい。大きな丸い目となる2つの画面は、シャッターが開閉する事で微妙な表情の変化を演出しており、キラリが旅立つ瞬間を見送る切ない表情に思わずウルッと来てしまった。島の自然環境に揉まれ、次第にボロボロになっていきながらも、立派に子育てを終えてみせたロズの姿には、子供を持つ親ならば感じうるものがあるのではないだろうか?
そんなロズとは対照的に、プログラムに忠実に冷酷に回収命令を実行しようとするヴォントラは、短い出番ながら印象的な悪役だ。本人はプログラムに忠実と言いつつも、台詞や動きの節々に加虐嗜好を匂わせている点も面白い。
動物側では、やはりキラリとチャッカリは外せないだろう。純真無垢な可愛い雛鳥から、成長して青年となったキラリは、自身のハンディキャップや歪な育児環境から孤立する。そんな彼をサポートするピンクシッポや、ハヤブサのサンダーボルト、雁のリーダーで長老のクビナガら大人組のサポートが素晴らしい。周りの大人が頼もしいというのは、子供の成長過程に必要不可欠な要素だろう。こうしたサポートがあったからこそ、キラリは唯一無二の個性を持って立派に成長出来たのだ。
最初は、弱肉強食の摂理に則ってキラリの卵を食べようとし、ロズの能力を理由しようと近付いてくるチャッカリの狡猾さは、物語を動かす進行役であると同時に魅力的だ。彼が抱える孤独や脆さも実に人間らしく、憎めない存在となっている。リスに度々木の実をぶつける姿も印象的。
クビナガの年長者としての達観した姿勢も良い。ロズの前でキラリを余所者扱いする若い雁達を貶しつつ、キラリの持つ可能性を評価する点、窮地を脱する力を持つキラリに群れを任せ、仲間を守る為に自らが囮となって犠牲になる姿は、次世代に希望を託す行為として美しい。
本作を語る上で忘れてはならないのが、脚本の持つ「バランス感覚」の良さだ。
キラリの親兄弟を誤って殺してしまうロズのシーンや、弱肉強食の自然界において当然描かれる犠牲(後に無事と分かるが、ピンクシッポの子供が肉食獣に食われる音)、クマのソーンが放つ「ここ(ロズの小屋)に居る間はお前達を食わない」という一時的な休戦状態と、直接的な表現を避けつつ、何を見せ、何を見せないかの選択が上手い。
ロズとキラリ、チャッカリが紡ぐ擬似家族空間がメインの舞台となるので、「家族愛」が一番目立つテーマとなるが、「個性」も重要なテーマ設定だろう。プログラムを超え、“心”や“自我”を獲得していくロズ。キラリに飛び方を教えるサンダーボルトの、羽の形や種族ごとの飛び方の長所を見抜いて訓練する様子。旅立つキラリに向けたチャッカリの「真似じゃなく、お前らしく飛べ」という激励。そして、そうした個性がクライマックスに向かうに連れて互いが互いを助け合う事に繋がっていく。
少々過保護気味なロズに「たまにはお尻を叩く事も必要よ」と、“厳しさという優しさ”を教えるピンクシッポのさり気なさも良い。
考えれば考える程、「よく出来ているなぁ」と唸らされる。
ラスト、ヴォントラを倒して自らの“心”を確信したロズは、これ以上の脅威から島と動物達を守る為、工場に戻る決意をする。戦いによって焼け落ちてしまったロズの小屋は、動物達によって再建され、冬には種族の垣根を越えて厳しい寒さを凌ぐ憩いの場となり、チャッカリが子供達にロズの物語を読み聞かせる。工場に戻ってリペアされ、綺麗なボディを取り戻したロズは、他のロボットと共に人間達の生活を支えている。しかし、プログラムを超えて彼女が獲得した“心”は、何人にも書き換える事も消去する事も出来ない。キラリとの感動の再会で、本作は幕を閉じる。
「あなたは私のことをこうお呼びください。“ロズ”と」
吹き替え版での鑑賞だったが、ロズ役の綾瀬はるかのハマりっぷりが素晴らしく、ロズの可愛らしさが存分に表現されていた。成長したキラリ役の鈴木福は、ついつい今でも「福くん」と読んでしまいがちだが、「福さん」と呼ぶべき力強さに満ちていた。
惜しいのは、最大の感動ポイントを中盤の旅立ちに持って来てしまった点。それ以上の感動を求めてしまったが、その瞬間を超える事は無かったのが唯一と言ってもいい不満点。
また、キラリを励ます際の「他の子に出来て、あなたに出来ない事はない」という台詞は、少々極端に感じられもした。「だから、まずはやってみて」というニュアンスなのは重々承知なのだが。
色彩豊かなアニメーション表現に練り上げられた上質な脚本と、誰が観ても一定の満足度が得られる高水準の作品となっている。日本では初登場1位は逃したが、絶賛評も相次いでいるので是非多くの観客に観てもらいたい。春休み興行にぶつけられなかったのが悔やまれる。
心とは何か
無機質なロボットのAIが有機体である動物たちとの交流を通じて感じていく話。
学習だけでは消されてしまうが、心という学習だけでは習得できない感情部分は消えないということを記憶消去マシンにかけられたことで表していたと思いました。
つまりは、記録ではなく記憶をAIが持つことが出来るのではないかと言うことを示しているのかなと。
全体的にはハートフルな話で凄く心温まる話でした。血の繋がりではなく、心で繋がる親子。2つの魂と、その周りで見守ったり手助けする魂の話。
続編が出るかもという話ですが、続編は、けっこうストーリー作るのが大変かと思われ、下手な続編だと全体を壊してしまうかなと思いました。
喋る動物
普段の私なら劇場鑑賞候補から外す可能性が高かった本作ですが、第97回アカデミー賞にて長編アニメーション賞など3部門にノミネートされていることもあり劇場へ。本来は音響賞、作曲賞候補のことを鑑みて「Dolby-ATOMSアップグレード」が推奨なのかもしれませんが、今回はケチって字幕"通常"版で鑑賞です。サービスデイのTOHOシネマズ日本橋は、そもそも字幕版の枠が少ないこともあってかほどほどの客入りです。
本作、原作である『野生のロボット(未読)』は対象年齢「小学中学年から」という児童書ということもあり、映画のストーリーも全容としては古典的で解りやすく、愛に溢れた内容となっています。とは言え、生物同士の捕食・被食の関係性や過酷な気象現象など自然界における生存の厳しさもきちんと語られていて、その環境やキャラクターを「単なるメタファー」として消費したおとぎ話のレベルではありません。なお、アニメーション作品ならではの「喋る動物」設定(私、これ案外苦手なのですが)も、ロズというキャラクターを活かして無理を感じないアプローチで「喋りだす」ところは、オリジナリティがあって大変素面白いと思います。
また、滑らかで精細なCGアニメーションは観ていて驚きの連続です。まず冒頭から、海辺のシーンにおける光る水面や波の動きは一見、アニメーションとは思えないほどの美しさで目を疑います。そしてロズが動き出してからは、いろいろな動物たちの様々なスピード感や特徴的な動きを、殆ど切れ目なく連続的に出現させる目まぐるしさは情報量が物凄い。そして、可愛らしいキャラクター達は皆、個性も表情も豊か。どのキャラクターにもそれぞれにしっかりと見せ場があり、ただそこにいるだけで「多様性っぽく」見せるような雑な扱いがないところも素晴らしいです。
一点、後半のあるシーンに「今回のアカデミー賞」を意識しないわけにはいかない状況を想像しながら鑑賞しましたが、果たして結果は如何に?『Flow』の高い評判も聞きますが、、、兎も角、授賞式が楽しみです。
ドリームワークスのアニメがそれほど好きではなかったのであまり期待し...
効率性と人間性は両立しうるという楽天的な思想が見て取れる。オレはちょっと嫌だね。
imaxの字幕版で観た。字幕版はそれしかなかったから。この作品はキャスティングに凝っていてルピタ・ニョンゴ、ペドロ・パスカル、ビル・ナイら芸達者が揃って出演している。ビッグネームというだけではなくキャラクターに合っているかどうか綿密に計算しているのだろうからまずはそのまま観るという選択肢かなと思うのです。綾瀬はるかありきというのはどうもね。でも選択できるほど字幕版の上映はないというのが実状ですが。
私としては回収船のロボット(火星人みたいな奴です)の声を演じたステファニー・スーが良かったですね。あの気持ち悪さは彼女でなけれは出せないかも。吹替版は誰が演じてるのかな?
だけど字幕が致命的に駄目でした。まず、恐ろしいことに役名を、例えば雁の雛(Bright bill)やキツネ(Fink)を吹替版の呼称に合わせている。これは今までも例がなかったわけではないが、わざわざ字幕版を観ている観客の感覚をまるで無視していないですか?それ以外も、前半は、ロズ自身がまだロボット的なしゃべり方をして周りもそれにつられたりするという設定もあって、字幕が意味不明な箇所が多い。耳から入ってくる英語とのニュアンスとも異なることもあって大混乱です。後半部分はややまともにはなりますが。
じゃあ、例えば字幕が修正されたらこの映画を勧めますかといえば私は不支持せざるを得ない。
ドリームワークス社が制作主体となっているこの作品ですが、お金を十分すぎるほどかけ、技術の粋を集め、徹底した分業化のもと作成されています。日本のアニメの現場の過酷さに比べると、いわば勝ち組のクリエーターたちによって作られているのです。(エンドクレジットを観ているとstrategy部門まである。特許を扱っているのか、それとも作品の差別化を推進するのか?)
いわば、彼らは能率、効率の申し子です。作品の中のロボットはテクノロジーの集約であって彼らの写し身であるといえます。
一方、彼らが描く「野生の島」の動物たちは、動物の姿を借りてはいるものの、人間性の象徴なのだと思います。そこでは多様性が認められ弱肉強食を超えて連帯が図られる。
ロボットの世界と「野生の島」は一度は対立するが、最終的にはロズの力によって共存する方向に向かうことが示唆される。
つまり、効率性と人間性は両立しうるというのがこの映画の基本思想であるわけで、恐らくこの映画のクリエーターをはじめとしてアメリカのITやAIの業界のエリートたちは同じ立場であろうと思います。
私はそれはあまりにも楽天的で、かつ世界認識として想像力を極めて欠いていると思います。だからこの映画はとてもありきたりの展開、全く想定内の内容にしかなり得ていない。
1体のロボットと島の動物たちの温かい絆を描いた作品。 本年度ベスト!
予想をはるかに超える号泣映画!
後半はハンカチが必須アイテム(笑)
無人島に漂着したアシスト・ロボットのロズの声は、綾瀬はるかさんそのもの(笑)
多分、人に仕えるロボットのロズが、たどり着いた先は動物しかいない無人島。
その島でキツネのチャッカリや雁の雛鳥のキラリなど、個性豊かな動物たちと出会い共に生活していく中、ロズが徐々に人間らしい感情を学んで行く感じのストーリー。
キラリの成長物語は、自分が親のような温かい気持ちになれた。
凶暴だった熊がロズの優しさに触れて穏やかになるなど、動物たちの変化が見所だった感じ。
ロズの回収に現れたロボット、
見た目は強そうだったけど、意外と弱くてガッカリ(笑)
でも動物達がロボットに立ち向かう姿は胸熱だった!
後半は涙腺崩壊(笑)
特にロズがキラリと再会するシーンは涙が止まらない。
ロズの優しい眼、キラリの愛らしい姿に心が温かくなった感じ。
本作は自然と動物達の共存や、動物達の関係。
相手に対する優しさについて考えさせられる作品だった印象。
ロズを通して、人間らしさとは何なのか、自然の中で生きる喜びとは何かを考えさせられた感じの作品にだった。
もしロズが売ってたら是非買いたいです( ´∀`)
綺麗でした。
ところでこの世界では、人類はどうなってしまっているのだろうか?
人型ロボットとか野生動物はふんだんに登場する ロズは初回起動直後、英語や日本語やスワヒリ語で言語設定を促してくるというのに、誰か人間をどこかで見かけましたか?
大体ロズが獣の言葉?を学習し得たとしても、それが全ての獣の唯一の共通語である筈がない 猿の惑星の猿が英語を喋ることを誰も突っ込まないよりかはマシなのかな
生態系豊かな絶海の孤島 色彩配色が素晴らしい 景観・生態系からは低緯度と窺えるが、厳しい寒さでフリーズアウトしたりもする....こんな島どこにあるのか....はご愛嬌?
子供に観せたい映画か?
弱肉強食の現実をチラリとみせてはいる ロズ達が築いたノアの方舟?では肉・草食獣達が共生し厳しい環境を耐え凌ぐ「ここにいる間だけなら」と
しかし、局面打開後も肉食獣が草食獣の捕食を留保する様子を見せている
ならば、彼らはベジタリアン(ヴィーガン)農業を興し平和な楽園を構築しました、とさ....とまでは描いていない
知能レベルが平準化された色んな動物が、仲良く平和に暮らしてゆく、かも?って、そこに欺瞞はないのか 米型リベラルの弱点か?
ロズのデザインからも汲み取れるように、サンダース監督が宮崎駿リスペクトを公言している(原作者はどうなのだろう?) ジャングル大帝に対してのライオンキングの制作姿勢よりは潔い
ロズ製造本国(高度AIのディストピア?)でも大規模農業プラントが運営されてはいるが、この農作物は誰が消費しているのか? ロズ達アシストロボットのクライアントはどこにいるのか?
そこでは渡り鳥の侵入を汚染と称し、駆逐しようとする ロズ製造企業はロズの特殊学習データ(自発的母性化?)を回収する為に暴力的手段を躊躇わない
トランプ政権の如き悪意とかエゴイズムとか意地汚い商魂は感じないが、初期のジブリ作品と比べてしまうとどうにも整合性を欠いている
なんかねぇ⋯⋯永遠の目標。
字幕で見てもお子さん連れで楽しめます
大人から子どもまで楽しんで泣ける作品
出ましたアメリカ主義
いい感動をいただきました。
久しぶりのドリームワークス作品。
最新鋭のアシストロボット(ロズ)が無人島に漂着。偶然電源が起動してしまうもののそこには人間はおらず、野生の動物のみが生息する世界。
仕事を指示してくれる者を探すロズであったが、周りの動物は警戒し近寄ってこない。
そんなロズの事を母親と思い込む産まれたばかり雁の雛を育てる事に・・・。
まず、非常に美しい映像と、生き生きとした動物達の描写に観入ってしまう。動物らしいリアルな動きでありながら、表情豊かであり、親しみが持てるキャラクター達に作り上げられています。
ロズについては、起動時から万能すぎた為、もっと機械的であった方が個人的には良かったかな。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンっぽいというか、感情のないプログラムに従った動きや言葉でありながら、それでも人間臭い感じに見えてしまった。
でもその辺が気になった位で、そこからのストーリーは何度となく感動させられました。
鴈のキラリの成長と共にロズのプログラムに変化が見られ深まっていく絆。それに反して訪れる数々の困難。
これで終わりかな?と思っていたところからの見せ場が幾つもあって、あっという間の102分でした。
ロボットと動物という不思議な組み合わせですが、これは素晴らしいヒューマンドラマです。
初めこそ、この程度かなと思って観ていましたが、気付いたら世界観にドップリハマっていました。
子供から大人まで楽しめる素敵な作品だと思います✨
アニメーションならではのダイナミックな映像描写
事故で漂着した無人島で起動して、「プログラム」通りに思考し、動物たちに対応するロボットの主人公。
けれど自然界の動物相手に「理論」だけで押し通すことはできず…
臨機応変に状況に対応するために主人公の彼女がとった手段とは!?
自然界のあり方を捻じ曲げた子供向けの他愛のないストーリーと言えば身も蓋もありませんが、この作品の魅力はそれよりも画面に描き出された四季折々の自然の美しさと、無機質な表情のロボットが感じている「心」の痛みの切なさにあります。
主人公の外見が少しずつ古びて、自然と同化していくにつれて
どんどん彼女に共感していくのが不思議でした。
アニメーションならではのダイナミックな映像描写を楽しめる作品でした。
最後は、野生の島に!
AIに動物の生態を学習させたら・・
ファミリー層向け作品であることは分かっていたが、“野生のロボット”に惹かれて観賞。
できれば字幕版で観たかったが、字幕版の上映は非常に限られていたので諦めて吹替版で観賞。
【物語】
時代は近未来。人の暮らしを高度なロボットが支援する時代。
ある嵐の晩、最新型アシストロボットが、箱に入った状態で無人島へ漂着する。偶然起動したロボット、自称ロズことROZZUM7134は海岸から島の中へと入って行く。命令を求めて歩き回るが、島には命令を出す人間はおらず、様々な動物達が居るだけだった。動物達からはよそ者として敵扱いされ、孤独なロズだったが、偶然ロズの目の前で卵からかえった雁のひなキラリと嫌われ者のキツネ チャッカリとの出会いで、島での日々が変わって行く。
【感想】
冒頭にも書いたが、まず“野生のロボット”という発想が面白い。
予め作られたプログラムに従って動く機械であれば、こういう設定は生まれないのだけど、昨今の学習するAIを持つロボットなら何がおこるか? を期待させる。
現実にはこうはならないとしても。
ロズは動物語を学習してしまうのだが、将来これはあるかも知れない。もちろん、動物が持つ言語は限られているかも知れないけれど、動物学者が「この動作はxxxxを表している」みたいなことはいう訳で、鳴き声や動作を人間より細かくかつはるかに多くの情報を分析・学習することで人間の動物観察より数段上のコミュニケーションが出来るようになるかも。そんなことを想像させられた。
設定の斬新さ以外、ストーリーは悪く言えば“子供騙し”ではあるけれど、人間でもこんな平和で温かいコミュニティーが実現できたらいいなと思えるし、子供は十分楽しめると思う。子供と一緒に家族で観るのに最適の作品だと思う。
なんかいろいろ辻褄合わせてあって大人も見ていられる
ロボットが 貨物船の難破によって注文途中で無人島に流れついて、島の動物たちと心通わせていく物語。
Amazonみたいな世界的な通販サイトがロボットの製造もメンテナンスも配送も返品業務もやってる未来(近未来?ではないかも)
スイッチが入って 自分を注文したカスタマーを探すがもちろん動物たちは逃げ惑う。
その動物たちと どうやって心通わせるのだろうかとの心配はロボットだからこそ 大丈夫なのだ。
彼らのコミュニケーションを言語化する事が出来ちゃう。
そして 鳥の卵を孵化させて 彼の母となる。
盛り上がりは 会社が返品回収に来るところ。
そういったストーリーが現代的に出来てるところが現代の子供にはかえって普通に受け入れられちゃって 上手いとも感じないのかなあと 隣に座る8歳を見ながら思ったのだった。
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