野生の島のロズのレビュー・感想・評価
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AIロボットの愛と動物たちの団結心に泣けます!
捻ったところが無く、ストレートに感動できる名作でした。仕事のために来島したAIロボット(ロズ)が、事故で(ロズの下敷きになって)親兄弟を亡くした雁(キラリ)と親子愛を育んで成長していく物語は、とても新鮮味があって楽しかったです。前半はお笑いシーンが多いので、あまり好みではなかったのですが(映画館の周りの子供達はずっと笑っていました笑)、後半になると深い人生の生き方が幾重にも示唆されてきて、襟を正して観ていた自分がいました。刺さった言葉は「人生はうまくいくもの」と言い放ったロズの言葉。AIロボットがこれほど深い言葉を放ったことにびっくりしました(ケセラセラの世界?)。それにしても吹替の綾瀬はるかさんの声、本当の母親のように思えて感嘆です。ロズは単なるAIロボットから、素敵な母親としての責務を果たして行くのですが、それが涙を誘ってくれて大号泣。雁のキラリも心優しき子供として母親を守る姿は、めちゃくちゃ気持ちを揺さぶってくれます。映画館内でもあちこちで泣き声?が聞こえてきてました(ほぼ満席ですから泣き声半端ないです)。また、誰かが言っていましたが、ノアの方舟状態の動物たちの団結も見事でした。そして、AIが将来心を持つということは想像がつきませんが?良き心根であれば持っても良いかもしれないと思わせてくれる作品でした。いずれにしても、原作が児童文学のジャンルといえども侮ることなかれ!私個人の感覚としては、今年ベスト3ぐらいには入りそうな力作だと思いました。感謝!!
映画を観る日を間違えた
嫌われ者
野生の島で心のデトックスはいかがですか?
「私は野生のロボットです」
▼感想
映画館で鑑賞!
評判通りの心が洗われるような美しい作品だった!
ストーリーはロボットのロズがひな鳥のキラリを育てる中で心が芽生え始める。「ロボットと少年が出会い、友情を育み心が芽生える。」…こういうストーリーはありがちだが、今作では人間でなく動物というのが斬新だ。また、ロズに芽生える感情も友情よりも母性や家族愛に近い。キラリを想うロズの愛は本物でキラリの子供から成長までフラッシュバックするシーンでは思わず涙した。
全編通して映像が綺麗で、冒頭の蝶のシーンからこの島に引き込まれた。中盤の飛ぶ練習をするシーンは映像と挿入歌、生き生きとするキャラクター達がハーモニーのように絡み合い印象的なシーンになった。このシーンの美しさに心が洗われるような気持ちになった。
自分は最近仕事で疲れ気味だったから、尚更この島での時間に癒されたのかもしれない。忙しい毎日を送る皆様、野生の島で心のデトックスはいかがですか?
▼お気に入りのシーン
中盤のロズとキラリが飛ぶ練習をするシーン!
このシーンだけでも、この映画を見て良かったと思えた!
笑いのツボが
温かくて優しく美しい作品、泣きっぱなし!
野生の島で起動した最新型ロボットが、「仕事」を果たそうとする中で、設定にはないモノが生まれていく。
名作映画「ウォーリー」を彷彿させるプロットですが、本作もまた素晴らしかった。野生動物の暮らす島に現れた異物であるロボット・ロズが、島の動物たちと共存し、子育てし、絆を築き、居場所を見つけていく。王道プロットの中にたくさんの優しさや温かさ、ユーモア、そして厳しさもまた盛り込まれていて、まさに全年代が笑って涙する作品です。
可愛くてユニークな島の動物たちや、色鮮やかで美しい自然。ビジュアル的にも大満足で、大好きなキャラクターがたくさん!ちょっとした行動がしっかり伏線になっていたりと、細かなところまで巧みなのはさすがドリームワークスです。
また大好きな作品ができました。
完成したCGアニメの作品とAIが進化した未来の話
先日鑑賞した「ライオンキングムファサ」とは同じCGアニメ。しかし、見せるべき方向性は違うかなと感じました。
「ライオンキング」は、実写により近づけるという方向。CGで表現するのが難しい描写も、問題なくこなし、実写の撮影では不可能な物語を、CGで作成できるというのを示したのだと思います。
一方こちらの「野生の島のロズ」は、実写ではなく、アニメらしさを残したCG、すなわちデフォルメするところはデフォルメして、かわいらしい動物や、ロボットに感情移入できるようにした作品です。
どちらが好きかは、個人の感じ方によるかと思いますが、私は、こちらの作品のCGの描き方
とにかくスムーズに動いているように見える方が、好きでした。
CGアニメは、だいぶ進化しましたが、両作品を見比べることによって、進化の方向も違うことがわかりますので、ぜひ両作品を観てください。
さて、肝心のストーリーですが、なんかもったいないというのが正直な感想です。
日本のアニメ作品であれば、こういうシーンなどは絶対に出てこないという、いわゆる、「アメリカ人大好き」的なシーンが後半にたくさんでてきます。
派手さではなく、ストーリー自体で魅せるという選択肢は、なかったのかな、と残念に思います。
とは言え、AIを搭載したアンドロイドの未来、それはきっとこの物語のような世界なのだろうなと思いました。
ストーリの先が読めても泣ける 圧倒的な色彩美
予告動画が気になったので視聴決定。
字幕版を見たかったのですが上映館が少なかったため吹き替え版で視聴しました。
ストーリーは王道、ロボットが感情を持つ系の感動ものです。
予告動画を見て想像した通りの展開が続くのですが映像の鮮やかさと音楽の良さで作品に引き込まれます。
特に予告版にもある蝶が飛び立つシーンやキラリの旅立ちシーンでは大量の3Dキャラクターが生き生きと動いていて映像美に圧倒されました。
声優は吹き替え版で見てよかったと思えるくらいメインの3人のキャスティングが完璧でした。
チャッカリ役の柄本佑さんが本業声優のように上手だったのが印象的で、綾瀬はるかさんは淡々としつつも優しい声でロズ役にピッタリでした。鈴木福さんは子役時代を知っているとキラリの成長と重なり中盤の旅立ちシーンがより感動的に感じました。(福くんも大人になったんだな)
ありきたりなストーリー展開ですが、映像・音楽・声優が最高でキャラクターに感情移入できるので先が分かっていても泣いてしまいました。
話の展開が早くアクションも楽しいので子供でも飽きずに楽しめると思います。
ただ子供向けというわけではなく、育児や自然の厳しさ、生死の概念、人類の衰退などさりげなく大人向けのテーマも含まれているので全年齢が楽しめる作品です。
王道展開を高い次元でまとめた傑作です。
映像・音響が素晴らしいので是非映画館で見てほしい作品です。
残念な点は、日本ではあまり話題になっていなく上映数が少ないこと。
予告編を見て気になっている人は早めに映画館で見た方が良いです。
字幕視聴しました
字幕で見てきましたので、ストーリーの大筋ではない繊細なキャラのイメージは吹替版とは違うかもしれないです。
字幕で見るチャンス少なくないですか?吹替版が豪華だからですかね?
とはいえ、綾瀬はるかさんが吹き替えてることは知ってましたし、オリジナルで見たかっただけで綾瀬さんや他のキャストの皆さまを避けたわけではありません。
第一印象:あれ?ロズ、綾瀬さんに声似てるな笑。
声の印象とは大きくて、吹替版は見てないので、もしかしたら字幕だけ(声の高さとかが故)かも知れませんが、キララ(英語はもちろん、輝き的な意味の別の名前)の印象がやればできるダメな可愛い男、って感じで、好印象でした←
音楽も素敵だったので見比べたいなぁと思っています。
ストーリーとしてはラスト、、キララ以外にもチャンスがある形が良かったなぁ
「みにくいアヒルの子」を雁に置き換え、迷子ロボットの心(プロセッサ)の葛藤を重ねた冒険ファンタジー
素直に、面白い。
まず、アシストロボットのデザインが良い。
関節がない蛇腹式の長い腕は『天空の城ラピュタ』のロボットみたいだし、球体のボディは『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のBB-8みたいではあるが、それらを組み合わせたとしても、あの動き方は実に機能性に富んでいて面白い。
お腹の中が空っぽなのには驚くが。
次に、背景が良い。
3DCGアニメなのだが、不透明水彩の絵のような味わいがあって、それがキャラクターと親和的かつ滑らかに動くのがなんとも心地よい。
どうやら、全面CGではなく手描きが加えられているという…驚きの技術。
孤島に墜落したアシストロボットのロズと雁の子キラリに狐のチャッカリが加わった疑似家族の絆の物語に、島の動物たちとの共生の物語が伴う。
ロズはミッションを見失っている。キラリは自分の出生の秘密を知らされて戸惑っている。チャッカリは自分が島の嫌われ者だと自覚している。
孤独を抱えた三人が寄り添いながら、キラリの巣立ちを目指す様子に心打たれる。
キラリの旅立ちまでの大特訓、雁たちが遭遇する危機と島を襲う大寒波、さらに、ロボットたちと動物たちとの大決戦と、アクションもふんだに盛り込まれている。
人情と家族愛に溢れた物語に、ハラハラ・ドキドキの見どころも満載だ。
『ショート・サーキット』や『アイアン・ジャイアント』などとも共通する、ロボットと人(本作の場合は動物)との交流の物語には、「鉄腕アトム」で描かれた人間の創造物が〝心〟を持つことは可能かというテーマが隠れていて、『ターミネーター2』などにもその影響は見られた。
それは「ピノキオ」や「フランケンシュタイン」の時代から様々な切り口で連綿と追求されているテーマだ。
本作ではとりわけ〝母性〟という分かりやすい心理作用にスポットが当てられているから、雁のヒナが成長していくと同時にロボットに母性が芽生えていく様子に違和感なく共感できる。
私が鑑賞した劇場では数名の老人会的なグループが横一列に座っておられて目を引いた。上映が終了し、口々に満足の言葉を発しながら席を立つその人たちを見て、どんな世代にも楽しめる健全なのファミリー向け映画なのだと確信した。
私も老人に近いのだけれど…😁
みんなで暖まろう。
わかってても泣く
プログラミングに従って動く間無視され続けるロズが可哀想で、初めから掴まれてしまう。
心のないはずのロボットが、いつのまにか愛を知る、というパターンのものは昔から好きなストーリーであり、それゆえにおおよその流れは想像がついてしまう。
しかしそれでも、広い世界へ飛び立っていくキラリの成長を喜びながらも別れを受け入れるくだりには、ハンカチを濡らすこと必定。
意外にもその後の島の様子も描かれる。ディズニーでもそうだが、皆で本能を抑えて団結ガうまれる。それは私がもう薄汚れた大人だから、きれいごとよねえと少し引いてしまう。
とはいえ見終わっても優しい気持ちで劇場を出られる作品。何みるか彷徨ったなら、とりあえずこれを選んでおけばOKな安心感もある。
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