「期待は超えてこなかった」野生の島のロズ K2さんの映画レビュー(感想・評価)
期待は超えてこなかった
...かな。
ビジュアルデザインは好きな感じで映像もすこぶる綺麗でスゴイの一言なんですが。
生まれて初めて見たものを親と認識するひな鳥を"仕事"として育てることになって"感情"を持つに至ったお助けロボットの話。
見る前に「どうするのかな」と思っていたのは、まず人間が一人もいない世界で動物相手にロボットがどうやって会話を成立させるのかな?という点でした。これは動物が共通語らしきものをもって会話をしている、という設定でクリアです
この時点で、動物が完全に擬人化されてしまうので、"野生の島"前提が崩壊です。動物が人間社会的な世界に生きている設定は、この手のファンタジーでは常套手段なので驚きはしませんが、物語が進むうちにそれがちょっと行き過ぎてしまうために(ネタバレなのでココまで!)、全体的になんともつまらない話に落ち着いてしまいます。
確かに舞台は大自然なんだけど、実際は"野生"を描かないので、せっかく人間が出てこないのに、"野生のロボット"というコンセプト(決めゼリフ!!)がぜんぜん"入ってこない"ことに。この辺が今ひとつ期待を超えてこなかった理由だと思います
これだと泣けないんだよな〜的な。
オマケ:
ホントは字幕版を観たかったんですが、レア過ぎて殆ど観られません。綾瀬はるかさんもまぁ、合ってましたけど。ちょっと綾瀬はるか感が出すぎてしまったかもしれませんが。このへんは意見が分かれるでしょうね。(吹替キャスティングに話題性があり過ぎると字幕版を観られるチャンスが減りすぎて困りもんですね。)ニョンゴ姉さんでどんな感じになるか、すごく興味があります