劇場公開日 2025年2月7日

「素敵なママ 吹替え版」野生の島のロズ asaさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5素敵なママ 吹替え版

2025年2月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今の潮流かどうかわかりませんが、
お話が駆け足で進んでいく感があって、すこし段取りっぽく見えてしまって、、

 インプリンティング現象で親とみなす雁のキラリとロボットロズ。
ロズはキラリとの関係のなかで頭のプログラムやロジックではないモノを胸に宿していくわけだから、その主題の部分をもっと丁寧に見たかったです。
 ジェンダー問題にするつもりはないですが、ロズの「音声」も女にするじゃなく、ユニセックスにしたほうがもっと広義な見え方して良かったように思いました。
 またロズが本来の親を殺してしまった(だったと思う?)という複雑さも重なり、そのへんの気持ちの処理がうやむやな感じがして手放しでは楽しめませんでした。
 でも目まぐるしい映像と展開に印象的な台詞もいくつかあって飽きずに見られました。

 蛇足で見てて思い出したのが、
トムとジェリーに、トムが孵化した子ガモにママと間違われるエピソードがあって
ママじゃないと子ガモを説得するジェリーと疑わない子ガモ、カモシチューにするには渡りに船のトムの三者のドタバタが今も印象的で、最後にシチュー鍋を前にした子ガモの決断が鮮烈で、その印象もあり少し評価厳しめになりました。

asa