「涙腺大爆破」野生の島のロズ Alejandro Gillickさんの映画レビュー(感想・評価)
涙腺大爆破
ドリームワークスの新たな名作
細かいところで引っかかる点があるにしろ、それらを凌駕するほどにめちゃくちゃ感動する作品だった
特にキラリが旅立つシーンでは、クリス・バワーズによる相性抜群のスコアが相まってしばらく鳥肌が収まらなかった
本当に最高のシーンだった
ロズが精巧な3DCGで描かれるのに対して、野生動物の毛並みや森の草木などの自然のものは水彩画的なタッチで表現されていて、ロズの異物感がわかりやすく表現されていた
それと同時に、野生動物たちとの心の距離も同時に表現していて、物語が進行していくにつれ、動物たちからだんだん仲間と認識されていき、苔が生え水彩タッチと融合していく演出もすごく良かった
少し引っかかった点としては、意思疎通できる者同士の狩る・狩られるの関係があまりに残酷なことと、それを一時的であれ理性で収めるシーンが一筋縄でいきすぎていたことだが、子どもでも楽しめるように作られた作品に対してこういった疑問を投げかけるのは少し野暮な気もする
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