「う〜ん、イマイチ泣けない」野生の島のロズ れんげさんの映画レビュー(感想・評価)
う〜ん、イマイチ泣けない
自然の厳しさを伝えたいのか、動物達が食べられたり死んだりする描写があり、小さな子供にはショックかもしれません。PG12でもいいかも。
その割にはロズの周りの動物は死なずに、ご都合主義な展開が最後まで続きます。
ロズ自身の描写が不足しているため、観客が脳内補完しないと心情の変化について理解しにくい面があり、AIや機械の知識が薄い小学生には少し難しい内容かと思いました。
中途半端にロズに人間性を持たせるくらいなら、ベイマックスのようにコンピュータとして最後まで振る舞いながら無償の愛を表現した方がよほど良かったと思います。
泣けるかと思ったら全然泣けませんでした。
同じ系統のベイマックスの方が余程泣けます。
手塚治虫も苦労した食べる食べられる描写の動物漫画パラドックスはこのアニメでも解決できていませんでした。
他の動物達との交流や島の動物コミニュティを描くと、パラドックスにぶち当たるので、ロズは鳥だけと交流が出来る設定にして、他の動物達は全て敵として描いた方が物語の流れがスッキリしたのではないかと感じました。
ポリコレ的なみんな仲良く生活しましょう描写はとても嘘臭く感じます。
そしてこの映画冒頭で弱肉強食の殺伐とした殺し合いを描いた後に、食について解決策の提示なくしてお花畑のポリコレを持ち出されても説得力や納得感はあまりないです。
映像はとても綺麗です。
声優にタレントを使うのは本当にやめてほしいです。
あとエンドロールは最後まで観ましょう。
エンドロールが流れると、競争でもしてるかのように出ていく方が必ずいるのですが、トイレでも我慢してるのでしょうか。
この映画でもオマケ動画があるので最後まで観る事をお勧めします。