「このロズの優しさが微妙」野生の島のロズ カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
このロズの優しさが微妙
野生の島のロズ
ロズは何故こんなにも優しくできるのか?
これを無償の奉仕と言うのであろうか、と考えて見た。
これを母性の愛と啓蒙しているのかと勘ぐりたくもなる。
でも、このロボットが提供しているサービスにはとんでもない技術と費用が要されていて、無償の奉仕や母性愛などと言ってられない費用を計算してしまう。
損傷しないボディー
無尽蔵エネルギー
環境観測能力に対応ボディー
遠隔操作可能小型ロボット搭載
環境即応自己処理生成AGI搭載ロボット
つまり不老不死の人間を超えたロボットなのだ。
その他色々…
これは、可愛いではなく、金喰い怪物ですね。
こう見て来ると優秀なスパイ兵器でもあると思える。
こんなロボットを作った組織はとんでも無く怪しい?
そして、このロボットが奉仕すべく購入する者は動物ではない何者だろ?
人間?侵略してきた高度文明の宇宙人?
もし、人類としたらかなりの超富裕層だろうなぁ
こうして、小島の野生動物と最先端文明を比較してみると残酷な作品に見えてしまう。
さらに、奴隷時代に置き換えるとロボットが奴隷にも見えて来る。
やはりこの辺は西洋文化アニメの限界かも知れない。
こう見ると児童文学書から随分とかけ離れた文明批判のアニメとなってしまった。
オッサンがファンタジー観たらダメですね。
(o^^o)
野生の島のロズ
劇場公開日:2025年2月7日 102分
アメリカの作家ピーター・ブラウンによる児童文学「野生のロボット」シリーズを原作に、
野生の島で起動した最新型ロボットが愛情の芽生えをきっかけに運命の冒険へと導かれていく姿を描いた、
ドリームワークス・アニメーションによる長編アニメ映画。
大自然に覆われた無人島に流れ着き、偶然にも起動ボタンを押されて目を覚ました最新型アシストロボットのロズ。
都市生活に合わせてプログラミングされた彼女は野生の島では全く機能せず、動物たちの行動や言葉を学習しながら未知の世界に順応していく。
そんなある日、雁の卵を見つけて孵化させたロズは、ひな鳥から「ママ」と呼ばれたことで、思いもよらなかった変化の兆しが現れる。
ひな鳥に「キラリ」と名付けたロズは、動物たちにサポートしてもらいながら子育てに奮闘するが……。
監督は「リロ&スティッチ」「ヒックとドラゴン」のクリス・サンダース。
「ブラックパンサー」シリーズのルピタ・ニョンゴが主人公のロボット・ロズの声優を務め、
ペドロ・パスカル、キャサリン・オハラ、ビル・ナイ、キット・コナー、ステファニー・スーが声の出演。
日本語吹き替え版はロズ役を綾瀬はるかが担当し、
柄本佑、鈴木福、いとうまい子らも吹き替え声優として参加した。
第97回アカデミー賞では長編アニメーション賞のほか、作曲賞、音響賞の3部門にノミネートされた。
野生の島のロズ
劇場公開日:2025年2月7日 102分