「いつか来るワタリの日」野生の島のロズ kimrさんの映画レビュー(感想・評価)
いつか来るワタリの日
予告編を見る度泣かされていた野生の島のロズ。
8歳になる娘と鑑賞してきました。
ロボットが見知らぬ地で1人(1体?)佇む姿は、何故こうも泣けてくるのか。
輸送中事故に遭い、動物だけが住む自然豊かな島に辿り着いたロズは、プログラムに従い自らに任務(仕事)を与えてくれる相手を探し始めます。
散々な目に遭いながら、見つけたのは雁の卵。
卵から孵った雛はロズを母親と認識し、擦り寄ります。
その雛の可愛さといったら…。
秋になる前に雛を無事飛べるようにする事。
それがロズの任務となり、キツネのチャッカリや島の動物と協力しながら雛を育てていく過程で、彼女の中に母性が芽生えていきます。
小さな雛はやがて自分の翼で飛べるようになり、ワタリの日を迎える。
物語の佳境で、ロズが走馬灯のように子育ての日々を思い出すシーンがあり、ボロボロに泣きました。
自分もロズと同じように「どうやって母親になれば良いのか」と悩んだ事を覚えています。
プログラムではどうにも上手くいかず、その時その時で対処してると言うロズの言葉。子育てってその連続だよな、と。
大変な事は沢山あったけど、それでも誰より可愛い我が子。
いつか娘も自分から離れていくんだなと思うともう既に泣けてきてしまいますが、そばに居られる時間をより一層大切にしたいという気持ちにさせてくれる、そんな映画でした。
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