「良いアニメですが」野生の島のロズ じゅんぢさんの映画レビュー(感想・評価)
良いアニメですが
少し遠い未来の地球。
ある無人島に高度な文明ロボットが漂着し、島に生息する動物たちと触れ合う様が描かれている。
展開はほぼ予想通り。序盤は退屈で眠てしまったけど、中盤以降は楽しめました。
物語にはロボットと野生動物しか出てこない。人間は栄華を誇っているが、水没したサンフランシスコ大橋など、大きな環境変化があった事は伺える。
ただそれが何なのか?温暖化?核戦争?映画の中では語られてはいないが、地球そのものは自然豊かに描かれているので、文明批判の意図はあまり見られない。
文明批判を抑えることで、ロボットと動物たちの結び付きのテーマをより鮮明に描くことには成功しているが、逆に言えばそれで終わってしまっている。
反発していた者同士がお互いを理解して強力する様は確かに感動的なのだが、序盤で野生ならではの食物連鎖を描いているので「ディズニーの動物ものとは違う辛口でリアルな野性感」を期待してしまったのを裏切られ感もあり、結果良く出来た子供向けアニメの域を出てないのだ。
でも家族揃って安心して楽しめる、上出来のアニメなのは確かです。
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