「野生×最新鋭ロボットという物語の設定に斬新さがあり、それを表現した作画のテンポや動きも良い秀作」野生の島のロズ 細野真宏さんの映画レビュー(感想・評価)
野生×最新鋭ロボットという物語の設定に斬新さがあり、それを表現した作画のテンポや動きも良い秀作
本作はベースとなる、大自然に覆われた無人島と最新鋭のロボットという組合せが斬新で面白く、児童文学書の映像化は正しい判断でしょう。
そして、それを表現した作画は「ロズ」と「動物たち」のテンポや動きが絶妙で、特に前半の満足度は非常に高かったです。
ただ、中盤から後半にかけて「ロズ」と「キラリ」などのテーマに移ると、前半の斬新さを踏まえると普通になっていき、前半の面白さを維持できず、やや失速した感もあります。
とは言え、それだけ作品のつかみがしっかりしている妙とも言え、アカデミー賞の長編アニメーション部門ノミネートは納得の「質の高い、見るべきアニメーション映画」の1作であるのは間違いないと思います。
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