破墓 パミョのレビュー・感想・評価
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祟りのミルフィーユ?
印象ワードを選ぶのにだいぶ考えてしまいました、怖いのは確かだけど本編よりも予告編のほうが怖く出来てたような。笑えるところもあり、歴史的背景は悲しい、のですが、終わってみると何に引っ張られて最後まできたのかよくわからないな〜というのが正直なところです。
本当に霊が来ちゃったという裏話もある、凄まじい迫力の儀式シーン(肉々豚々)など、見どころはしっかりありますしキャストはみな魅力的でした(←美男美女、味のあるおじさま、水木しげるが描いたみたいなおじさま)。
ただ、後半特にテンポがネトっとして同じような繰り返しが多かったかなと思います。同じ場所で掘っても掘っても何かヤバいもの出てくるリフレインで、こんなイヤなミルフィーユ無いなと(苦笑)
ラスボスがでかい武者だとわかってからは、歴史的重さのしんどさを紛らわそうと「あれだ、これは、サムライ祟りスリッパー…」とか内心でボケながら観てました(すみません)。
監督さんが水木しげる好きで日本リスペクトのある方だと事前に読んでなければ見ててもっと辛かったかも。自国の非を突きつけられるのはやはりしんどいですが、歴史は歴史、事実は事実、フィクションはフィクションでそれぞれ受けとめて考えねば。
とはいうものの、エンタメとしての全編を引っ張るスジが、いまひとつ太くなかった印象です。迷子になりかけた。自分にはちょっと合わなかっただけかもですが。
あと、韓国映画見てると必ず日本の俳優に似てる人いる案件。
今回はファリムが、江口のりこと蒼井優を足したみたいな美人だなーと思って見てたら、妹ちゃんがさらに蒼井優似で、お姉さんは吉田羊似と思いました。(字幕で叔母と出た気もしたんですが、三姉妹でいいのかな?)
韓国の俳優さんはいい意味で子供っぽさが無く、顔は似てても日本人とはまた別の魅力を感じます。
後半、日本人からすると
前半、日常を覆う禍々しい空気感、不穏感を高めまくる祈祷シーンなど、とても面白かったです。
クールな祈祷師コンビも、下町のおじさん感あふれる風水師葬儀屋コンビも、それぞれに好感が持てるキャラクターでした。
怨霊に憑かれた者の異様な描写、子供に危険が迫る展開もハラハラさせられました。
後半、クリーチャー的な鬼を倒すという展開は、不穏な禍々しさよりもアクション強めのような雰囲気で、ちょっとしっくりきませんでした。
日本の鬼で日本語を話すというのが、日本人からすると恐怖感が軽減されるのかもという気も。
とは言え、鬼火の場面などは異様な迫力がありましたし、韓国では日本語というのは歴史的に意味合いがあるのだろうと。
鬼のビジュアルは戦国時代の落ち武者ではありますが、本質的には植民地支配をしていた日本軍の呪い、負の遺産の象徴なのでしょうし、やはり戦争時の日本の加害性を考えさせられます。
日常に戻ったものの風水師の腰に滲む血の描写など、今でも朝鮮半島の分断など傷が残っていることを示しているのだろうかと。
ラストは主要キャラクターがそろって、このキャラクター達で続編とかできそうだなと思ってしまいました。
また、どこか不穏さが拭いきれないものの、呪いを断ち切り次世代の子供たちの平和を願うような、そういう気持ちも感じられました。
その墓を暴いてはならない
正直、幽霊とか祟りとか全く信じてないから怖いとかはないけど、先の展開がどうなるのか興味津々で最後まで釘付けになってしまった。さすがに韓国映画は見せるのがうまいねえ。
巫女の美女と風水師の中年オヤジがチームを組んで難事件を解決するというよくあるパターンだけど、とにかくこの墓の改葬の儀式が結構リアルで生々しい。そのうえなんと重葬なんて聞いたこともない事態が明らかに。
家族に災いをもたらす先祖の墓を清めて霊を滅ぼし一件落着かと思いきや、この先祖の墓はさらに地中深く埋められた悪霊の墓を盗掘から守るためのカモフラージュでしかなかった。その地中にはとても人間のものとは思えないような巨大な棺が立てて埋まってたなんて、まあ恐ろしい。
ゴーストハンターとかそんな能天気なもんじゃない。とにかくこの禍々しさは半端ないよ。
それで悪霊の正体がなんと関ヶ原で討ち死にした武将の霊だなんて、まさか石田三成じゃないよね、頭蓋骨が行方不明らしいし。
なんで韓国の地に埋まってるわけ。この武将の霊に難儀した子孫が当時統治下にあった朝鮮半島に埋めて厄介払いしたってことかねえ。まあ当時の朝鮮半島は日本の領土だからねえ。にしても迷惑な話だよ、大量に地雷埋めて知らんぷりしてるようなもんだよ。
巫女の女の子と中年風水師にはあまりにも荷が重すぎる。凶悪過ぎる悪霊相手にどうやって立ち向かうんだか。
チェ・ミンシクは相変わらずの安定感。今回ちょっと太りすぎだけど、お腹の脂肪のおかげで命拾いしたんだね。
二時間超える作品だけど鑑賞中一切緊張感途切れることなく見れたな。でも「コクソン」の面白さには及ばないけどね。
過去を掘り起こす
韓国都市伝説朝鮮の呪いを韓国祈祷アベンジャーズで。
過去を掘り起こせば、どこの国も同じなのでは。
前半は日本に通じる神霊説得力なんだぁと
思いきや、途中から過去の朝鮮にしてきた
怨みつらみを捩じ込んでくる。ある意味自分達
の歴史に落とし込むのが卓越。
積もり積もった気持ちと土には掘れば掘るほど
出てくる内容。
勝手にお墓荒らしの作品かと思っていたが
狐の陰陽師、関ヶ原の戦いなど出てきて
反日要素の盛り合わせのオカルトホラー。
2024年には母国で大ヒットした映画。
少し複雑な気分になるが、過去に対しては
申し訳ないとしか言えない。
ミュージカル?
オカルト好きには楽しめるか?
理解が難しい展開だったので、自分なりに理解できたことを要約すると
原因不明の病の治療のため、霊能力者的な2人が登場する。
↓
原因解決のために仲間を訪ね合流する
↓
儀式や改葬を行い棺を掘り起こすが、いらん事したやつが棺を開けてしまう
↓
何かが出てきた(ホント何?)
↓
何かはどうやら昔の侍の成れの果てらしく、さらにそこに陰陽師だか何だかみたいなのが絡んでいたらしく、意味不明だけどとんでもない化け物が誕生した
↓
なんのかんのした末、化け物退治完了。皆元の日常に戻りましたとさ。めでたしめでたし。
なかんじの内容です。
書いていてやっぱり意味が分かりませんが、中二オタク心をくすぐるような要素は満載の作品ゆえ、たとえば同時視聴とかでやいのやいの言いながら見たりするには良いかも知れません。
前半100点、後半0点
ホラー
何かが出てきた
何かが出てきた
韓国を代表する演技派俳優チェ・ミンシクと人気女優キム・ゴウンが共演し、風水師と巫堂(ムーダン)、葬儀師が掘り返した墓に隠された恐ろしい秘密を描いて韓国で観客動員1200万人の大ヒットを記録したサスペンススリラーは、予想の斜め上をいく展開で観客を恐怖のどん底に突き落とす。
巫堂ファリムと弟子のボンギルは、跡継ぎが代々謎の病気に罹るという奇妙な家族から、高額の報酬と引き換えに依頼を受ける。
先祖の墓が原因であることがすぐに判明し、お金の臭いを嗅ぎつけた風水師サンドクと葬儀師ヨングンも合流する。
4人はお祓いと改葬を同時に行うことにするが、墓を掘り返す儀式を始めた矢先、不可解な出来事が彼らを襲う。
「プリースト 悪魔を葬る者」のチャン・ジェヒョンが監督・脚本を務めた本作では、「オールド・ボーイ」のチェ・ミンシクが風水師サンドク、ドラマ「トッケビ 君がくれた愛しい日々」のキム・ゴウンが巫堂ファリム、「コンフィデンシャル」シリーズのユ・ヘジンが葬儀師ヨングン、ドラマ「ザ・グローリー 耀かしき復讐」のイ・ドヒョンが巫堂ボンギルを演じている。
棺から出てきたのは何なのか、そして風水師と巫堂、葬儀師は、それを調伏して負の連鎖を断ち切ることが出来るのか?
雨天決行
墓を建てた土地が悪い場所だったらという珍しい視点からお送りするミステリーという事で目の付け所が良すぎるわ〜とニコニコしながら劇場へIN。
風水師が土地を調べ、葬儀師が手続きを進め、巫堂&弟子が儀式を行なって墓を立てていく中で悪霊を呼び覚ましてしまうというワクワクな展開をパート分けして進めていき、どの展開も後々の展開に繋がっていくので楽しみが持続してくれます。
火葬だったり埋葬だったり、その現場を生でお目にかかることは滅多にないもんですから、火葬するタイミングが天候によって変わったりするなど勉強になる面もありつつ、そんな大胆に掘り起こしていくんだと驚かされたり、簡単に検問突破できるんだと腰を折られたりもしつつ見入る事ができました。
主要キャラ4人が個性的で前線に立って活躍してくれるのも良かったです。
サンドクは胡散臭さはありつつも風水で場所を見定める確かな力があり、それをフル活用して行動しまくってくれるので頑張れ〜と応援しがいがありました。
ヨングンは葬儀を一手に担ってやってくれるのでどっしりと構えて詠唱をしてくれるので見せ場十分ですし、ユ・ヘジンが演じてるのも相まって愛嬌の良さがキャラに彩りを加えてくれていました。
ファリムは完璧に武闘派な巫堂で悪霊に怯む事なく対峙してくれますし、舞う姿がとてもカッコいいのでそれだけでも見応え抜群でした。
ボンギルは淡々と太鼓を鳴らす場面が多かったと思ったら悪霊に取り憑かれて血反吐吐きまくるので前半と後半のギャップが凄まじいことになってて面白かったです。
日本の武将が出てきた時には思考が追いつかず一回置いてかれましたが、流暢な日本語を喋りまくるし、ファリムもしっかり日本語で応答していくもんですから、日本の歴史と食い違いまくってるけどそんな事気にすんなな勢いで突き進んでいくので身を任せっぱなしでした。
ボンギルが見事に取り憑かれてからは遠隔で痛い目に遭いまくっていくのは可哀想でもあり面白くもあり…。
そこからは全員の力を合わせてゴリ押しと勢いで武将を取っちめていく胸熱展開が繰り広げられ、近接・中距離・遠隔での総攻撃なのでどのシーンを切り取っても見応えがありますし、もう終わったらみんな弾け飛ぶんじゃないかってくらい力が入っていたので応援上映だったら声出して応援していたと思います。
呪文やらなんやらは全く分かりませんでしたがそれでも楽しめたのは確かです。
ラストは日常に戻って飯を食らって、でもどこかに悪霊が潜んでいるような感じで終わっていくので余韻も残しつつ、1本の映画としてしっかり完結してくれたので良かったです。
ミステリー色強めなのでホラーを期待して観にいくと肩透かし食らうかもしれませんが、長尺でもしっかり楽しめるのでオールオッケーです。
小山力也さんが武将だったところが一番おったまげました。本当ナイスキャスティング!
鑑賞日 10/21
鑑賞時間 15:00〜17:25
座席 E-4
深く考えすぎずに観るのがお勧め
今年韓国で大ヒットのホラーが、この程度か
オカルトです。
まずサスペンススリラーではなく、韓国土着の風水、宗教、信仰を土台としたオカルト作品だと思います。
イメージは残穢風エンターテイメントかな。
最初にキャラクターの立ち位置を説明してくれるのは国外を見据えてだと思いますが有難いし作品の流れも丁寧で安心して観れ、好感の持てる主人公達と相まって作品の完成度は高いと思います。
ただ、途中までは地味ながら陰鬱な雰囲気で良い展開だったのにいきなりオカルトに振ってしまったのは残念。
オカルトや宗教、土着信仰に根ざした謎の解明に奔走する主人公達を見たかったし全てが解明されてないのではないかと思います。
いきなり日本が悪者にされましたがホラー映画の世界では細かい事は無しですね。
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