破墓 パミョのレビュー・感想・評価
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ホラーとしては高評価。話の結末などは微妙
カメラワークや映像についてはとても質の高いホラーだと思います。テンポもいいし、登場人物のキャラが立っておりとても釘付けになる物語の序盤です。夕暮れ近くの山の上の墓の様子や何気なく映す空模様、急に雨が降ってくる様子などは陰湿で不気味そのものでこれから何が起こるのかという怖さで心拍数が上がります。
ただ、最初のエピソード(アメリカにいる韓国の富豪の家に代々続く跡取りの男子に起こる奇病にまつわる話)はすんなり理解できたのだけれども、最終的な結末につながるエピソード(重葬にまつわる話)と、どえしてもすんなり繋げることが出来ずちょっと戸惑いました。これらの流れは日本人にはなかなか理解しがたいことであり、韓国で、生まれ育って風潮や、空気感を肌で感じる人だけが共感、理解出きるものだと思います。映画解説YouTuberで日本人が原爆に対して持つ共通の認識みたいなものと解釈している方がいましたが私もまさにそれだと思いました。韓国での観客動員数1位になったのも韓国ではなるほどとうなずけます。
しかし、後半の展開はホラーゲームのような怖さ、気持ち悪さがあり歴史認識などを除外すれば単純にホラーとしては優秀だと思いました。
なんだかなぁ~
何と戦ってるのかよくわからない
韓国映画『破墓パミョ』エンターテインメント作品なんだろうけど、どうも今ひとつ怨念のありどころがハッキリしない。年間興行成績第一位との触れ込みなんですが、それぞれの国民性の受け取り方で違ってくるのでは、『パラサイト』のような説得力を感じない。
『パラサイト』の興行成績を超えたそうですが
全く私の好みとなるのですが。
パラサイトのように、韓国社会の格差の弊害。
閉塞感。
そこを期待したわけではないですが。
もっと、人間の根源的悪とか。
救いようのない絶望みたいなもの期待したのですが。
エンターテイメント映画でした。
それはそれで、楽しめたらいいのですが。
なんでこれが、年間通しての興行成績一位なのか、理解に苦しむのですが。
韓国お墓事情と風水師、巫堂、陰陽師
なんか、オースルター勢ぞろいという感じで、化け物に対するのですが。
カルフォルニアに住む韓国人一家の依頼で、代々跡継ぎが奇病に襲われる原因の解明に。
どうも先祖の墓に何かあるらしいということで。
オールスターの登場となるわけですが。
そこには、韓国のお墓事情が。
先祖の墓は土葬。
いまでは、九割近くが火葬だそうですが。
真相を究明すべく、墓を掘り起こす。
さてどうなるのでしょか。
日本人向きではない
どうも、原因は過去の先祖の所業にあるようで。
先祖は、日本の占領支配時代に韓国を売った過去が。
さらに、その墓には、秀吉の朝鮮出兵時代の武将が。
それらが、精霊となり子孫に。
なんでそれが末裔に祟るのかがわからない。
朝鮮半島の怨念が、家族にと言うならわかるのですが。
あくまで、葬られているのは、支配侵略した側と協力した先祖。
なにが、子孫に取り憑くのかが、いまひとつ理解できない。
まあ、そのあたりは過去の歴史と真摯に向き合う問題で。
ただ、旧日本軍による朝鮮半島支配は理解するものの、秀吉の朝鮮出兵もそれに上乗せとなると。
歴史の時間に、ああそんなこともあったなぐらいの認識しかないので。
そのあたりは、侵略したものとされたものの意識の違い。
こればかかりはどうしようもない。
となると、見ていてどうも過去の日本侵略にその原因があるとなると。
なんか古傷に触られているようで、愉快ではない。
日本向けに作られた作品ではないからですが。
だから、日本ではヒットしないだろうなと。
KADOKAWAが配給他に関わっているんですがね。
キム・ゴウンのお祓いがイイ
韓国お祓い&風水系映画好きとしてはこの雰囲気がたまらない。「コクソン」ファンジョンミンのお祓いシーンでゾクゾク興奮した人は刺さるかも?
将軍が出てきたときは若干冷めたけどオカルトミステリー系謎ジャンルのストーリーはオチも納得で最後まで飽きさせませんでした。好みの問題と思いますが評価低いのが意外。オマケの星4つ!
とにかく、日本に対する思想的な表現・設定がノイズになっていて本編に...
久々の韓国映画の大ハズレ
年に数本の韓国映画を見ているだろうか。
アクション、ドラマ、歴史ものなどなど…。いずれも完成度が高く、特にアクションものなどは日本映画よりずっといい、と思うことが多い。
本作も、韓国で大ヒットした、と聞いて久々に映画館で韓国映画を鑑賞した。
私の場合、毎度見る映画は、新聞の金曜日夕刊(東京で夕刊のない産経は金曜朝刊)の映画評をちらり、と読んだ程度で決めている。
ネットで映画の内容を深掘りすることはせず、事前の知識はほとんど入れないままスクリーンに向き合うようにしている。
本作は、上記のとおり韓国で人気作になったという点と、主演のチェ・ミンシクが日本の漫画が原作の「オールド・ボーイ」(2003年)で鮮烈な印象を残していたので、ちょっと期待して見た。
しかし、内容的には大外れである。
いったい、この映画のどこが韓国で人気だったのだろうか。
500年以上前の朝鮮出兵(文禄・慶長の役)で半島に渡り、そこで死んだだろう日本の武将の封印された霊が現代韓国によみがえる…という設定。
それに対する、現代の韓国の男女が対峙する。経済発展し、一等国になった韓国の自信も映像から伝わる。
露骨に、日本統治(日帝)時代への反発を見せることもないのだけれど、韓国人の対日本観がちらりちらりと見えていて、面白いといえば面白い。
日曜の午後、新宿の映画館は8割ほどの客で公開から2週間たってもそれだけ入っているのは、やはり韓国映画の地力の証明でもあるのだろう。
とはいえ、少なくとも私にとっては、戦国時代の日本からの侵略者の霊が現代韓国で暴れるというのは共感できず、スリルとサスペンスも感じなかった。
韓国エンタメ映画の水準の高さはもちろん認めるが、作品に共振するものが、ほぼない映画だった。
鬼火が飛んで飛んで回って回って
耳なし芳一もジャパンブレンド
おもしろい! 来るや哭声コクソンのような踊りと読誦の祈祷がめっちゃアガる! 巫師、風水師、葬儀屋とそれぞれの役割がきっちりあって金をもらってやるプロチームというのがいいし、韓国の土着宗教っぽさに加えてユ・ヘジンがキリスト者だったりのミクスチャーオカルト感と、雨の日は火葬できないとかブタを生贄にするとか生きたアユを撒くとか、よくわからん禁忌や決まりごとを雰囲気と言い切りで強引に納得させる演出がすばらしい。
悪霊の正体は、日帝の皇軍と言ってたもんでてっきり東條英機あたり?でも韓国との関係性を考えると伊藤博文?とか思わされるのだが、実は近世まで遡って豊臣秀吉か?というとまた違い…。思えば冒頭の飛行機のシーンから日本ネタのフリだったわけで、展開上必要なその辺りの手際もいい。
しかし、この程度の設定や話で反日などと噴き上がってる人がいるのもすごい。そもそも嘘っぱちなエンタメホラーだし、実在の人物や正確な歴史をなぞったらよりカドが立つわけで…。第三帝国とヒトラーを年中ネタにされてるドイツ人は映画なんか観られないと思う。
🎦哭声 コクソンに近似。
日本人だけ違和感があるやつ
普通に面白かったです。低評価になるほどの映画ではない。
話題の映画だったので気になっていたけど、レビューの底評価が気になり他の映画を優先して観れてませんでしたが、どうしても気になるので観に行ってきました。
事前に下調べをしたのでどうや韓国の都市伝説が元になってるそうで、心霊ものから後半で別の物語へと変わっていく設定などとても面白かった。日本を元にしてるから最後の設定は日本人からしたらうーんとなる部分があるのはわかるけど、それ以外は総じて面白かった。
個人的にはここまで評価の低い作品ではなかったです。迷ってる方は是非観に行った方がいいですよ。
顔真っ赤にして、お前鬼ちゃんかぃ。
金持ち相手にSS級事故物件を紹介したのが「日本人」という設定に、この韓国映画の覚悟を感じる。
オカルトマニア監督のやりたい放題と、根本にある反日感情すらエンタメの要素として上手く作用させる展開、容赦ない描写の数々、まさに全身全霊が注がれた作品だと思う。
チームで鬼退治なんて激アツ。
誰ぇ?パンフにも書いてない、もうちょっとそれらしくして Who was that? It’s not even mentioned in the pamphlet.
中盤、一族の曽祖父の霊が云々までは
悪くなかった。
旧日本軍が朝鮮半島に
呪術をかけて楔を打ったのも
少し前にニュースになっていたし
都市伝説っぽいのと
映画のセリフの中で
ツッコミも入っていたので
多分それを意識していたんだろうな
と思ったので、それはOK。
ただラスボス的な存在が
なかなか雑。
そのラスボスを排除するのが風水師で
陰陽五行説の考え方で
相反する物を用いてと言うところは
然もありなんで悪くなかった。
だから余計にラスボスの設定が雑なのが残念。
そのラスボスのセリフも雑。
ホントに雑。
映画観た人が、
観ている間は誰か分からなくてもいい。
ヒントを出していて、
それを元に映画観た後でググった時、
怖っ!ってなるのが理想。
もしくは少し詳しい人が
観ている最中に
それを持ってきたか、と
唸らせるのでもいい。
だが今回のはあまりにも弱い。
ググっても、誰のこと?になる。
結局分からなかった。
ここからは勝手な妄想。
例えば、かの大戦中、
旧日本軍が戦況の劣勢を挽回するために
平将門公を依代とした呪物を
生きた人間を使って作成し、
それを使って五芒星を作るために
占領地に配置しようとした。
しかし試みは道半ばで、
配置に成功したのは、朝鮮半島のみであったと。
ただ運搬には困難を極め、
その道中で多くの陰陽師が命を落とし
生きた依代を土地に打ち込む際にも、
生贄を必要とした。
生きた依代は即身仏の如く、
恨みを持ったまま地中深く埋められた、とか。
五芒星を作るためには語られなくて良い。
ラスボスが将門公だったら
勝てる気がしないので怖い。
もしくは陰陽道や陰陽師出すなら
人間を使った蠱毒、
例えばその土地の人間を使った蠱毒による
生ける呪物を作り出し、
生きたまま地中深く埋めることにより
楔を打つとか。
その際、埋める人間も無事では済まず、
生贄として自ら埋まっていった、とか。
創作はあってもいいから
説得力が欲しい。
Up until the part where the ancestor’s spirit made an appearance, it wasn’t too bad.
There was even a reference to the Japanese military placing a curse and driving stakes into the Korean Peninsula, which was recently mentioned in the news. This seemed like a nod to urban legends, with characters even adding quips about it in the movie. I thought, “Okay, that works.”
But then the main antagonist felt poorly conceived—quite sloppy, actually.
The exorcist who defeated the antagonist used feng shui principles based on the yin-yang and five-element theories, which made sense. That part wasn’t bad. In fact, it made the antagonist’s flimsy backstory feel even more disappointing by comparison.
And the lines given to this antagonist? Just plain sloppy. Really sloppy.
When people watch a movie, they don’t need to recognize all the nuances immediately. But ideally, there should be clues that, when pieced together and researched later, leave the viewer spooked. Or, for those in the know, it should offer enough hints to make them go, “Oh, they went there!”
This time, though, it just didn’t work. Even if you looked it up after watching, you’d be left asking, “Who was that supposed to be?” In the end, it remained unclear.
Here's my own selfish fantasy.
For example, what if, during the war, the Japanese military, desperate to reverse their failing position, tried to create a talisman with Taira no Masakado’s spirit as its vessel? They might have used living human beings to create this cursed object and positioned it on occupied land to form a pentagram. The attempt would have been left incomplete, with only the Korean Peninsula successfully marked.
The transportation process would have been treacherous, claiming the lives of many onmyoji along the way. Embedding this living vessel into the land might have required sacrifices—some being buried alive, consumed by their hatred and entombed deep in the earth. All this wouldn’t need to be explicitly stated; the mere suggestion that Masakado was the main villain would be terrifying enough, making victory feel out of reach.
Alternatively, if they wanted to delve into the world of onmyodo and onmyoji, they could have introduced a human sacrifice-based “kudoku” curse. For example, by creating a cursed object from the land’s people and burying them alive, they’d drive stakes into the region’s spiritual fabric. The human sacrifices would go down willingly, their lives offered to complete the ritual.
Fiction can stretch reality, but it still needs plausibility to feel convincing.
破墓パミョ
「中盤の踊り凄い」
おっと2本だて
最初のポスタービジュアルが好みだったのでビビりつつ鑑賞。
SM(少し見えない)ホラーかと思ったら、SF(少しふしぎ)ホラーだった!ちゃんと見えるの楽しいけど!
将軍はいつ韓国に連れてこられたんだ?あれは占領下での韓国への呪いってこと?関ヶ原の時代から長々とご苦労様です将軍。鮎は焼いた方が美味しいと思いますよ。
触らぬ神に祟りなし
途中までは面白かった。
が…鬼が出てきてからちぃと理解が追いつかない。
韓国では大ヒットのようで、ひょっとしたら韓国の伝承とかに詳しければめちゃくちゃ怖いのかもしれない。
破墓という文化があるかどうかも分からないが、現在も活かされている文化だとした時に非常に興味深い。
埋葬されている遺体、ここでは土葬されている遺体を指すのだけれど、その居心地が悪いのだとか。
で、その居心地の悪さを訴える為に血族に霊障って形で干渉してくる。
まず、この設定を飲み込むのに骨が折れる。
で、地相やら風水やらを駆使して埋葬するに最適な土地を探す「地官」と呼ばれる職業が存在する。
ほうほう。
文化は違えど先祖の霊っていう価値観は分かる。
で、その霊を鎮めるのがこの物語の核ではあるのだけれど…今回の依頼は規格外であったみたいだ。
雰囲気とかは流石であって…墓を掘り起こすって事自体もそうだし、儀式的なものや、陰陽師の女性の雰囲気とかも抜群だ。
縦に埋められてる棺なんか、それだけでいわくありげで悍ましい。その棺が担ぎこまれる田舎の寺とかさ、その物置のライティングとか、いいのよ。
鬼火のエフェクトとかも素晴らしいし、人に落とす影が回る演出も凄い好き。
「鬼」って存在も分かりはするんだけれど…どうも細部で齟齬があるような感じ。
だから、巷に伝わる民間伝承をベースに視覚化したのが本作なのかなぁと。
そもそも2mを越す大男の武士なんて居るわけがないし、それについての説明もない。
が、民間伝承って下地があって、「日本の陰陽師が屍を繋ぎ合わせ、大鎧に身を包んだ式神を造った」なんて言い伝えがあれば、そこから派生するものは多くを語らなくても済む。その説話なり逸話を聞く人には周知の物語であるからだ。
なので、そもそも韓国以外では、怖いと思えるポイントがズレているのかなぁなんて考える。
鬼である鎧武者が忠義立てする「殿」が何を指すのかも分かんないし、その忠義の内容もよく分からない。
他の国なら疑問も抱かないのかもしれないけれど、殿とか侍とかを比較的身近に感じる文化のある日本にとっては、違和感が残る。
故に、この物語の本質までは行きつかない感じがもどかしい。
そもそも、侍の案件は最初の件とは別案件だ。
本質からして違う。
女性の顔した蛇も、何かの前触れだったり意味のある存在なんだろうけど、ピンとこないし。
って事で、本作は韓国の人達にとっては格別に悍ましい話なんだろうと思う。
100%楽しめなくて残念だった。
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