「寝た霊起こすな、寝てた鬼もっと起こすな」破墓 パミョ Uさんさんの映画レビュー(感想・評価)
寝た霊起こすな、寝てた鬼もっと起こすな
◉二段重ねの物語
物語はどんどん深みに入っていきましたが、展開がもたつかなかったので、心地良く筋書きに嵌まれました。
お墓の二段重ね…誠に不謹慎極まりないが、筋書きもキチンと二段重ねになっていたのが凄い。巫官、風水師、葬儀師のタッグが絡むホラーだが、風水的に悪い土地に埋葬された祖父の霊魂が悪霊になって、親族を地獄に引き込もうとする。巫官のファリムが復活した祖父の悪霊を感じていたため、霊魂を封じた棺を燃やして一瞬終幕かと錯覚したが、もちろんそんなはずはない。
その後が、墓掘りに関わった職人が祟りに憑かれたと言う分かりやすそうな展開。てっきり祖父の悪霊が想像を越えて強かった…と思わされた。ところが、人の霊魂のレベルでは済ましてくれない、人ならぬレベルに上がっていた。
◉起きた鬼の強いこと
現れた鬼は超合金ロボのような剛毅な存在で、敵を潰して勝利する。「精霊」なんてとんでもない。血を欲するドロドロした怪物。
ただし、鬼なるものの威力は、もっとストレートに伝わるものでよかったかも知れませんね。その精霊は秀吉の朝鮮出兵や関ヶ原の戦いで武威を振るった武将が韓国に来たりて、敵を滅ぼす怨念に取り憑かれていた。侵略者、戦国武将と旧日本軍…のような、日本と朝鮮の歴史的経緯を踏まえた話が、少しくどかったと感じました。
それを作品のテーマに掲げることのいい悪いではなくて、伝奇的に絞り込むなら、少し背景が多過ぎたように感じました。
◉見える者には見えている
しかし私にとって、あのお墓浄めの儀式はどこまでリアルかは分からなかったが、魅惑的で見入ってしまった。実はチラッとファリムとボンギルの坐官コンビのパフォーマンスは報酬目当てのものだと見ていたのだが、次第に高潮していく儀式を見ているうちに、私の胸中にファンタジーノワールの香りが漂ってきたのですね。やはり感じられる人は感じているし、見えている。そしてひょっとしたら臓腑を抉られる。そう信じました。
ほぼ都市伝説で それらしきものがあったため 旧日本軍の計画的呪縛とされたようです。
歴史的経緯に鑑みれば 🇰🇷韓国の方の思い も していない日本🇯🇵 も 仕方ないと言えば仕方ない模様。
ただ それが 本作の根本に影響と🈶有料パンフ😊解説があった模様です。うろ覚えですみません🙇
チコっと有料パンフ買いすぎて積み重なってまして。
共感そしてコメントありがとうございます。
韓国と日本の歴史的関係を組み込んだストーリー。
ややあちこちへ飛び散り過ぎる・・・
気がしました。
しかし韓国民の歴史へ向かう情熱が、繰り返し掘り起こすことで、
ますます強固になるのかもしれませんね。
その点、平和ボケしてる日本人と、比べものになりませんね。
今、激動の時代を生きているよう、ですものね。