ACIDE アシッドのレビュー・感想・評価
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いつかの現実‼️
先日鑑賞した作品‼️。
内容が面白そうだから鑑賞させていただきました。
冒頭から何かの暴動の映像があり、その後メインの家族に主人公は娘かな❓(この一家ではあるが主なメインはって事)、各地で濃度の濃い酸性雨が降ったニュースが時折り流れ、馬術の練習ができる学校にいるようで課外学習時から身近に酸性雨が降り始める。
酸性雨に当たってはいけないぐらい煙やら出てるからわかるんだけどその上は歩いて良いんかいな❓一応途中で靴をガードする描写はあったがイマイチ「❓」が浮かんでしまうぐらいの設定があいまいな気がする💧。
降り始めたら逃げなきゃではあるが雨なのでどこも降るから逃げようがない💦その恐怖演出は良かったかも☝️でももう少し家族の深掘りなり酸性雨の設定なりをしてくれたら良作だったかもな〜(笑)。
かつて「ウルトラマン」の作中で地中に潜った怪獣がいつどこへ出るかわからないから避難しようとする家族がいて、母は慌てて支度をしているがその中のんびり釣具の手入れをしている父。
父から言わせれば「怪獣なんだからいつどこへ出るかわからない、避難したって無駄だよ」っと確かに恐怖の対象が移動しているのだから逃げようがない💧、昔の作品しかもウルトラマンの作中でこんな考えがあろうとは円谷さんはすごいね👍。
だから自然現象も災害準備はできても避難は起こってからでないとできないねっと改めて思います😓。
酸性雨も確かに温暖化が続けば濃度が上がるのは現実味があるかも知れないから、今できる事やって少しでも環境を良くしましょう。
キライではないが残念な作品です。
予算に合わせたディザスター映画
■予算面を踏まえたディザスタームービー
メインプロットは家族の物語を軸に、
サブプロットは酸性雨という社会的な問題を背景としたフランス映画だ。
冒頭の暴動シーンは、物語全体に漂う不穏な空気感を効果的に演出しており、ドラマへの引き込みを巧みに行っている。
主人公はキレやすい父親、とにかく問題を起こす、
が、
娘の為にはたとえ火の中雨の中・・・
■酸性雨という題材の扱い
酸性雨をメインテーマにしたディザスター映画として扱えるかどうかは、
議論の余地が残る。
確かに、酸性雨は物語の背景として描かれているが、
あくまで家族の物語を際立たせるための要素として機能していると言える。
世界的に見ても、酸性雨等、自然環境をメインプロットに敷ける、
最近だと竜巻を本格的に題材にした「ツイスターズ」のような大作はハリウッド以外では困難だろう。
■フランス映画ならではの規模感と予算
本作は、フランス映画らしい小規模な製作規模で、
無駄を削ぎ落とした質の高い作品に仕上がっている。
米国のインディペンデント映画と比較しても遜色ないクオリティでありながら、よりパーソナルな視点から物語が描かれていて、
予算も日本円で3億円前後と推測する。
ちなみに邦画では配給・宣伝費を除いて純粋に制作費で3億円を予算で計上可能な作品はどんどん減少している。
フランスのみならず、ニューヨークやLAのインディペンデント映画産業では、作品規模に応じた最低賃金が規定されており、
キャストやスタッフの最低限の待遇が保障されている。
そのため、本作のような小規模の作品でも、
一定水準以上のキャスト、スタッフの技術でクオリティが確保されていると言える。
■ホラーやB級映画との比較
高クオリティで低予算なら、
ホラーやB級映画のようなヒット作を狙いたい所だろうが、
その種の作品はスタッフの高い技術力も必要不可欠だが、
キャストの技術、存在感も不可欠だ。
雨つながりの人気作?
「魔鬼雨」でいうと、
アーネスト・ボーグナインのような、
このおじさんなら、ワンチャン、酸性雨を気合いで降らせそうとか、
作品の世界観を背負える俳優の存在感、演技力や説得力、
特殊効果の技術力など、
様々な要素が組み合わさって初めて、
観客を惹きつける作品が誕生するのは言うまでもない。
がむしゃらに突き進むと失うものもある
9月3日(火)
有楽町駅を降りたらいきなり強い雨が降って来た。酸性雨でない事を祈りながら映画館へ急いだ。
TOHOシネマズ日比谷シャンテで「アシッド」を。
冒頭、労働争議のシーンがあり占拠された会社に突入した警察官をボコボコにしたミシャルは逮捕され、仮釈放中で足にGPSを着けられている。争議の原因になったのは事故で脚を怪我して手術を受ける事になったカリンのようで、ミシャルの今の彼女らしい。殆ど説明がないまま展開するので、壁に貼られたカリンの紙や殴っているのがミシャルである事を見落とすとこれはナンノコッチャ状態になりそうだ。
警察官をボコボコにした時の動画が拡散され、それで娘のセルマは学校でイジメを受けている。セルマは厩で馬糞をイジメの相手の口にネジ込み問題になる。学校に呼び出されて来たのはミシャルの元妻で母親のエリーズとエリーズの兄で、父親のミシャルはカリンの所に行っていて来ない。この辺りの人間関係も展開が荒く上手く表現されていないので、イマイチである。
南米で甚大な被害をもたらした強酸性雨を降らせたのと同じ雨雲がフランス上空に発生し、被害が出始める。授業で馬のトレッキングに森に行き置き去りになったセルマを迫りくる雨雲から助けるために、ミシャルとエリーズは車を飛ばして森に向かうのだが…。
やって来る雨雲と降り注ぐ強酸性雨から逃げ回る人々とその混乱を描くだけで、深みが無い。南米で発生した事例があるなら、何らかの対策を講じる事が出来たのではないかとか、川に落ちた人が亡くなるのも、あんなに流量がある川でだめなら地面に溜まった雨で車は走れないだろうとか、フランス側は駄目でベルギー側は大丈夫なのかとか(ベルギー政府?は被害者救済しているのにフランスは何もしていない。皮肉か)
トレッキングで遅れたセルマと馬をそこに待たせたまま先に行く教師の行動や、あんなにイジメの相手に対して強い気持ちを持っていたセルマが雨中ではただ助けてと泣き喚くだけだったりとツッコミどころ多すぎ。
「ツイスターズ」みたいに雨雲に何か打ち込み雲散霧消させるとか中和させるとかがあったらまだ面白かったのにフランス映画はそんな事はしない。
激情型ミシャルの(世話になった親子もほったらかしで)彼女に向かって一方的に突き進む姿だけを見せられた映画だった。
もうちょっと振り切ってもらえれば
2024年劇場鑑賞219本目。
通常の1000倍の強さの酸性雨が降ってくるので逃げ惑う話。主人公が解決する側ではないので宇宙戦争みたいに逃げるだけですね。この酸性雨、生物はまぁ死ぬくらいには溶かすのですが無機物が溶けるルールがよく分からず、雨の間だけ地下とか立体駐車場で大人しくしてればいい気もするのですが雨降っている中わざわざ外を車で逃げようとして無駄に死人出してる気がします。もう触れた瞬間人間が骨になったり建物が一瞬でドロドロになっていくくらい振り切ってくれればおバカ映画として面白かったのかもですが。
それより主人公が結構生き残るために他人を簡単に見捨てるタイプで、避難した民家の食べ物を好き勝手に食べるのはまだいいとして、残されたペットをああいう風にするのは厚かましいを通り越して人の心ないのかと思いました。パリオリンピック前ならこの家族だけかなとも思えたのですが、あんな不正なあからさまな誤審で勝って喜んでいる国民性を考えるとフランス人がそういう気質なのかなと思ってしまいました。
肩透かし感あり なんとなく全体的に中途半端だったり この感想も中途...
肩透かし感あり
なんとなく全体的に中途半端だったり
この感想も中途半端な感じの文になった?
感情最優先
まず、日本人はほぼほぼ共感出来ないんじゃないかという主人公の自分勝手さ。
カッとなって怒鳴り散らして相手を萎縮させるやり方がデフォルトだとしたらフランスって…という印象になる。(他の国の作品にもこういう男性は出てくるけど大概は悪者じゃない?)
気が狂いそうになるような光景でパニックになるのは理解出来る。でもなんかモヤモヤする!メインの父娘が自分勝手だからか…?
元妻が死んでショック受ける娘を現在の恋人のところに行くために連れて行くなよ…。
娘もキレて行方くらました後にパパに助けを求めるなよ…。
娘を助けた結果パパの両足無くなったけど娘なんとも思わないのかよ…。
とりあえず、水と電気はとても大切だということがよくわかった。
行き場無し
僕が酸性雨という言葉を知ったのは90年代の事だったと思う。
日本はもともと酸性土壌なのであまり影響がない、と聞いて安心しつつも、体が溶けてしまうような危険な雨になりはしないか?と言う想像もした。
そんな想像が具現化したみたいな映画だ。
と思って観に行ったらで冒頭は企業への抗議活動のような場面から始まり、フランスらしさを感じる。あれはどんな事があってああなったんだろう?結局語られることなく物語は終わってしまう。気になる。
主人公は娘を大事に思ってはいるようだが、恋人のほうがより大事なのだ。
親子関係が悪いわけでもないのにそんなに入れ込む?と腑に落ちない。
母親を亡くした娘にとっては唯一の肉親(叔父さんも生死は不明だ)なのに自分の都合を優先する主人公の自分勝手さは、この凶悪な酸性雨を招いた人類の自然に対する勝手なふるまいと重ね合わさって見える。
あの酸性雨が発生しているのは南米とフランスだけ、と言うことは当然ないだろう。そうなるともはや地球は人類の生存には適さない環境へと一直線だ。どこに逃げてもなんともならないと思うと、主人公の足掻きを肯定的に見られなくなってしまった。
稀にみる残念な映画
娯楽や対環境問題の要素を排除したドキュメンタリー的なリアリズムに徹した映画と考えれば・・・と思ったがダメだった。一体何が言いたい映画なのか・・・。あれがリアリズムだとしたら、フランスっておかしいんじゃないかという気がするし。
主人公の頭にあるのは新しい彼女のことばかり。浮ついてる場合か!という気がするし、行き当たりばったり的で、もっと考えて動け!とイライラした。
最後は何も成就しないまま、あっさり「もう降参だ」みたいな終わり方、これじゃ今まで一体何を見せられていたのか・・・。
稀にみる残念な映画だった。
アメリカでは通らない企画
興行リスクを重視するアメリカでは制作側に保険会社が付いているのが常。この尺でこの内容は絶対ダメ出しを喰らう、てか没!
むき出しの個人主義をリアルに見せるのは日本人には馴染まない。まあ父親はあんなものだろうが娘のキャラクター(ギャーギャーわめくだけ)に工夫がない。
全く盛り上がらないまま、尻切れトンボのプッツン終了という欧州スタイル。
予算もあって配給できてって、うらやましいぞ!フランス映画!
ただ逃げているだけ
昔は酸性雨と聞くと単純に何でも溶かす
イメージがあったのと映画館での予告から
面白そうだと思って鑑賞したが
始まり方も?で終わり方も?
消化不良のままで終わった感じ
父と娘が雨から逃げるだけの印象だった
また娘が自分勝手に行動して
困ると父に助けを求める繰り返し
映画としての面白さを感じなかった
タイヤが先にやられちゃうでしょ。
パニック映画でもハリウッドのようにCGでダイナミックにデザスターを表現するタイプのものではなく、フランス映画らしく?有事の際にそれぞれがどういう行動をとるかを考えさせるヒューマンドラマになっており、酸性雨というのはあくまでもそれを見せるための手段に過ぎない。
スッキリしないラストというのはもそこが重要ではないからかと・・・。
「またヴィンセントは襲われる」も似た様なラストだったので最近のフレンチスリラーの常套手段とか?
複雑な家庭の思春期真っ只中の少女のめんどくささや、新しい奥さん?に会いに行きたくてしようがない執行猶予中の父親などリアルな問題を抱えるフランスの中流家庭目線なので、多くの人が自身と照らし合わせて見ることができる。(あくまでも欧州限定だけど)
生き延びるために助けてはもらうが、反対に命をかけてまでお返しをしなくてはいけないのか?など難しい選択を見せつつ、やはり身内の生命が最優先というのは至って普通なだけに意外性や驚きが見られなかったことが残念だった。
駄作!なぜ日本公開したのか?
久しぶりのフランス映画で、しかもフランス製パニック映画って初めて観る。ハリウッドとは一味違うものを期待したが、残念ながら70年代パニック映画ブームのダメな所をさらに強調した感じで、クライマックスではバカバカし過ぎて席を立ちたくなった。
ローランド・エメリッヒの作品が宝石に思えてくる。
酸性雨の恐怖を描いたパニック映画なのだか、酸性の世界は日本では青森の恐山が有名。草津温泉もそうだな。もうほんとに何も生きられない世界。ましてやこの映画のような硫酸の雨が降ったら、雨が止んでも大気中の酸性で生き物はバタバタ倒れていくはず。そこは映画なので水に触れなければ大丈夫とする。
でもこの映画の酸性は雨となって襲ってくる。逃げ場が無いのに、なぜか逃げる。大人しく屋内に居るのが一番安全なのに、しかも雨が降りやすい山を目指すのである。フランス人はバカなのか?当然雨で殺られる。もうこの時点でグダグダ。さらにクソつまらない人間ドラマを絡めるので、パニックの恐怖が弱まる。しかも電気のない屋内や夜間のシーンが多いので、スクリーンが暗くてよく分からずイライラもする。
酸性雨だから人類滅亡は避けられない展開なのに、中央機関だけはしっかりしているのが不思議で、そこで働いている人はどこかのほほんとした雰囲気。
なんじゃこりゃ?
パニック描写もイマイチで橋で母親が死ぬシーンが無かったら、☆一つにしていた。
Melt
酸性雨ムービーということで不謹慎ながらどれだけの人が溶けるんだろうという期待を胸に鑑賞したんですが人間ドラマに謎に重きを置いていたせいか盛り上がらずじまいの作品になっていました。
酸性雨で建物が壊れたり、顔や体がぐちゃぐちゃになっていたシーンだけは良かったと思います。これを全編に渡ってとは言わずとも定期的に挟んでくれたり、とんでもない人数がゾンビのようにやってくる様子とかを映してくれたらもっと良くなったのになと残念に思いました。
キャラクターに魅力が無さすぎるのが今作の致命的な部分で、直近のディザスタームービーである「ツイスターズ」の登場人物たちはめっちゃアクティブに行動するし、その行動にも興味が持てる部分があったりしていたのに対して今作はただ逃げるという見せ場の少なさに加えて娘と母がワガママ放題なもんですから観ていてツッコミが絶えませんでした。
酸性雨でパニックになるのは仕方ないですし、それによって行動が危険に近いものになるのもしゃーなしだとは思うんですが、それ以外の場面で喧嘩はしまくるわ、駄々はこねまくるわ、助けてくれた他の家族への態度は最悪だわで中々の胸糞案件に繋がっていくのもインディーズ系のディザスターものとしてはちと長めの今作ではストレスに繋がっていた気がしました。
終盤の娘の行動は本当にわけわかめ過ぎて頭の中が?で埋め尽くされていました。
なんで自分から危険に飛び込んでいってから父親に助けを求めているのかがさっぱり分からずで大変でした。
題材的にはもっと良くできそうなのになぁと思ってしまった作品でした。視点が良かっただけに残念です。
鑑賞日 8/30
鑑賞時間 18:30〜20:20
座席 L-3
めちゃ強い酸性雨
よくあるパニック映画。急げってシーンでは子供は転ぶし子供は余計なことをするし夫婦の意見の違いで言い合うし自分が助かるために人を犠牲にする。実にパニック映画らしい作品。
とにかく画面が暗いシーンがあって何をしているのか分かりにくいところがちょっと……。
冒頭のシーンが結局何だったのか理解できなかったのもうーーんポイント。
展開がワンパターンなのも……。
これがほんとの酸性雨。オススメしない。ただ逃げただけのフランス自己中暴力男のサバイバル映画。
これがほんとの酸性雨。魔鬼雨ではない。
何でも溶かす雨が突然降って来たので、家族で逃げたサバイバル映画。
冒頭、フランス名物の暴動である男が機動隊員を必要以上にボコボコに。
相手はただの警察官なのに、いやだなぁと観ていたら、彼が主人公!
案の定この後も怒り爆発で物にあたる暴力男。
フランスでは今でもこんな野蛮な男が受けるらしい。
これは感情移入できない。
ニュースで、南方で高濃度の酸性雨で溶けた動物の映像が流れたと思ったら、
あっというまに、フランスでも降るという。(他の国はどうなの?)
一応温暖化の影響らしい。
娘を連れ戻すため、元?夫婦は娘のいる寄宿舎へ。
雨が降り出して、そこから先は家族3人のサバイバル。
ただ逃げるだけの話になる。
途中、助ける義理も無い他人の母子に、命を助けられたのに、ほとんど礼もしない父親。
しかも、その家屋の崩壊から母子を助け出さずに、車だけ拝借して見殺しにする展開が許せない。
これでは、父娘に車を提供するためだけに、そして犠牲になって泣かせるためだけに出て来たみたいだ。
もっと、観客が納得できる筋立ても考えられたはず。
その後、車からわざわざ降りて自分からピンチになる娘。
命がけで助けてくれた父親のおかげで娘は傷一つなく、救助されたのでした。
主人公が両足を失ったことと、その恋人が足の手術をしていたのは何か関係あるのか?特に説明はない。
恋人も叔父さんも死んだらしい?
何とも救われないまま終わってしまい、あー予想通り観なくていいヤツだった。
これがフランス流か。
ただ、強酸の雨が降りだしたので逃げた家族の話。
話に広がりも深みも希望も何も無い。
どうせなら、母親が気象学者か天気予報士か自然保護活動のNPO勤務で、温暖化による異常気象を訴えていたとか、
父親も冒頭の暴動が環境破壊企業に対するデモに巻き込まれたとか、
娘も、動物が好きで動物学者を志し、特に馬が好きで、逃げる教師たちをしり目に、一人馬を駆り(あのかわいがっていた馬)、降り出した雨から馬たちを助け出すとか、
叔父さんが金持ちなのは、自然破壊もいとわない悪徳営利企業のCEOだからだとか、
両足手術の恋人の足の病気?怪我?の原因も、そういう企業のせいだったとか、
そういうのが必要でしょうが。
蛇足-
こんなラストを妄想してた。
フランス空軍機編隊によるアルカリ中和剤の散布により、空には七色の飛行機雲が。
中和された無害な雨が、荒んだフランスの街並みと人々に降り注ぎ、悲劇のあとを洗い流す。
こんな悲劇があっても、娘は、人々は、復興のため明日に向かって歩き出すのであった。
・・・というベタな感じで。
酸性雨の怖さ
地球温暖化が招くリスクを題材にしたフランス製のサバイバル・スリラー作品。
度重なる環境汚染により、南米では酸性雨が降り家畜に被害が出ているというニュースを他人事のように見ていたがやがてフランスにも酸性雨が降り始めるようになる。
二年前に勤務先の工場で過激な労働争議を引き起こし、駆け付けた警察官への暴行で逮捕されたミシャルは妻エリーズとも離婚し、仮釈放中の身ではあるが今も足にGPS監視装置の装着が義務付けられている。孤独なミシャルを支え続けたのは元同僚で足が不自由なためにベルギーで入院中のカリンの存在でミシャルはカリンとの新しい生活を夢見ていた。
エリーズを不慮の事故で亡くし、母の日を目の当たりにした娘のセルマは自暴自棄になりながらも避難生活を送る。一方のミシャルはカリンのもとへはやく会いたいとしか考えていない。
想定外のアクシデントが起きたときに人間の本性が露わになるとは云うが、ミシャルは自分の求めることだけしか考えられず、セルマにもカリンに会いたいからと言い聞かせ、助けてもらったデボラ一家にも恩を仇で返すような事を言ったりと、自分勝手で自己中心的な考え方だから、案の定セルマを助けようとした際に酸性雨の水溜りに足が浸かってしまったことにより命は助かるも両足を失ってしまう。
ラストのセルマに対してミシャルが"すまない、ひどく疲れた"のセリフには自分の都合で振り回したりして申し訳ないにも聞こえた。
慌てず冷静に見極めることの大事さを学んだね。
自分が助かるために、他人を見捨てるのに、自分が助かりたいために、他人に助けを求める。
日本映画なら、感動押し付け映画に、
アメリカ映画なら、最後は酸性を無効にする薬品を投入とかの展開にするだろうけど、
あくまでドライに、人の浅はかさを見せつける。
そこが怖い作品だった。
やはり、感情のままに行動するとろくな事はない。
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