「ペーハー"3(酸)" は、7より小 ってか?」ACIDE アシッド Paula Smithyさんの映画レビュー(感想・評価)
ペーハー"3(酸)" は、7より小 ってか?
オリンピックを記念して、『ラ・マルセイエーズ』に乾杯 🥂
あまりにも馬鹿げた映画については、後ほど...
それでは映画とは全く関係のない事から始めまっしょい!?
I believe it is the viewer that creates the power in this
photograph , completing its image. And so this photograph
has been in a constant process of being re-created over the
decades since its making.
- ある方の archive より
人の名を聞くだけで口にも出したくない映画の事をパブロフの犬の条件反射のように膿が頭の中に湧いて出てくる。理由は、その映画は、美化してはいけないモノを故意に美化し、そのような禁忌な事が、実在の被写体である人達をあたかも「汚れた物のようだ」と言わんばかりに... 真実を表現しない製作者は、そう思っているに違いない。 ただし、一般には受けがよかった。
その実在した写真家から写真家になるように勧められた現代の〈ニューヨーク派〉と呼ばれた写真家に本作は映像に関して彼の作品からインスパイアしている。
まぁ、「バタフライ効果」というそれだけのことですけど... 何か?
さて本題として、第一波を何とか凌いだお笑い "Tricolor" スリーアミーゴースはこんな痴話喧嘩を始めました。
[選手紹介]
一人目は現代っ子のひねくれ屋:セルマ。二人目は、働く独立型有閑マダム:元妻エリース。そして大トリは、「ブルジョワジー」を毛嫌いする理想だけが心の支えの男:エリースの"EX" でセルマの実父ミシェル。
カァーン (o゚Д゚)◯カーン 三者三様の舌戦の始まり、始まり~ぃ!
Selma: Talk to Uncle Brice?
Elise: He made it to Metz. But he can't pick us tonight. Too
risky.
Selma: He's abandoning us.
Elise: No, he's coming for us tomorrow morning.
Selma: He'll drive back and forth just for us? What if he can't?
Michal: We'll manage alone.
Selma: We can't go by foot.
Elise: We can count on him, don't worry.
Selma: What if the storm heads east? Then what do we do?
Elise: Brice's friends will find us a place.
Michal: He has lots of cool rich friends who can help us. We're
lucky to have him. It's harder for those without cool rich
friends.
Elise: Same old bullshit.
Michal: Brice can't help.
Elise: Do you help me?
Selma: Stop.
Elise: What do you do to help?
Michal: What do I do?
Elise: Yeah!
Selma: Stop it.
Michal:Where am I now? Where am I? Aren't I with you?
Elise: Only Brice can get us out of here. Don't be a pain!
Michal:Only Brice can help us? So why did you call me?
Why did you call me? Answer!
Elise: How have you helped these past two years? That's
why you hate him. Now you can't ruin things. It's been
a while.
いかがでしたか? また読んでいない。ありゃ、まぁ、こりゃまた失礼。その方が賢明かな?
フラ語による言い争いなので、迫力に欠けるところもあるけどフランス人らしい個人主義が分かると思います。
聞くところによると本作『ACIDE アシッド』は、バジェットが言いなり状態で予算が許す限り使えるはずだったのが、改めて脚本やテーマの酸性雨について精査したところ、それほど高額な費用を掛けようが掛けまいが映画的には格段の差が出るとは限らないことが判明。そのことで撮影のロケ地はフランスのお話なのにベルギーで撮影され、しかもほとんどがセットで行われている。
よって、"Therefore, all efforts are just self-deception." 先人のよく知られた戯曲の中のセリフが少し的外れでもよく似合っている。
The aim of science is not to open the door to infinite
wisdom, but to set a limit to infinite error.
-Bertolt Brecht
ナチュラル・ディザスターには、地震・雷・家事(火事)・オヤジ なんてね⁉ でもオヤジは生存確認不能。失礼しました。その他には地滑り・噴火・洪水・巨大台風・津波・最近話題の竜巻・大火事・氷河期、そして映画の定番の巨大隕石の衝突などがあるけど最近ではパンデミックも含まれる。
ここで言いたいのは、ナチュラル・ディザスターを扱った映画はある程度は常識の範囲で科学的な裏付けを基に製作されていて、その許される範囲で映画化されているけど... 本作に関しては、予算にリミテーションを設けないのと同じように科学的根拠なんて完全に無視かそんなの関係ね~ぇと自由奔放に作ることが許されて映像的に面白い作品となるはずが... そのはずなのに何故か製作者たちは20年落ちの家族愛にシフトし、その限界を自ら設けてしまっている。
Art and science work in quite different ways: agreed.
But, bad as it may sound, I have to admit that I cannot
get along as an artist without the use of one or two
sciences. ... In my view, the great and complicated
things that go on in the world cannot be adequately
recognized by people who do not use every possible
aid to understanding.
-前述のBertolt Brecht
現実世界とファンタージーを重ね合わせるときに起こるメタフィクション。それが本作のプロットには数多く存在し、あたし個人としては、突然に唐突にメタフィクションを繰り返されるので、見る気がそがれ、そがれればそがれるほどにいい加減な適当なご都合主義的発想と偏屈な家族愛が目についてしまい気が滅入ってもしまう。
ラストこそ、この映画の冴えたる包括的な象徴となっている。
一つだけ... 警官隊が市民に対して、フランスらしさの現れの警察権力を見せつけるつり橋のシーンでいきなりスプレー缶の催涙スプレーって、これって風向きによったら、そんなチンケで何メートルも飛ばない催涙ガスによって... 自爆しないのが不・思・議??? あまり不可思議な事を並べたてるとあたしは70郎になっちゃいますって!?
言いたいことを言ってら~ぁ。ですので失礼します。